NeXTSTEPは現在のMac OS Xの原型と言われています。それは今は亡きSteve JobsがAppleを追われて立ち上げたNeXT社で開発されて、再度CEOとしてAppleに戻ったJobsが当時開発の難航していた新しいMacOSの開発のために採用したというややこしい経緯からAppleでのMac OS X開発の足場となったというOSだったと思います。
NeXTSTEPはもう開発されていませんが、「世界のOSたち - 1990年代にコンピューターの未来を生み出した「NeXTSTEP」」というマイナビさんの記事に
「落胆のなかで生まれた「NeXTSTEP」」
「「OPENSTEP」から「Mac OS X」へ」
あたりに書かれていました。
しばらくこのNeXTのことは忘れていたのですが、偶然「あの名OSをデスクトップ上に再現しよう!Next Stepエミュレ ーター『Previous」」という記事を見つけました。
Windows版とMacintosh版がありました。この記事を読みながら手元のMacintoshで動かしてみました。上記サイトには書かれていなかったのですが、起動のたびにROMイメージとSCSIディスクイメージのファイルパスを指定し直さないといけないようです。
そういった注意点があったものの無事に起動できました。
画面の下中央に「16MHz/68040/64MB/NeXTWorkStation」と表示されています。

起動画面

ファイル・ビュアー
もう一つのBeOSの方は、Appleを退社してBeというPCメーカーを立ち上げたジャン・ルイ・ガセー:Jean-Louis Gasseeという人を中心に開発されたものでした。Mac OS Xの開発当初はこの会社を買収するような話も出ていたらしいです。検索したところ「いまならBeOS情報」という記事がありました。ここにインストール情報などが詳しく出ていました。
手元のMacintoshのVMWare Fusionにずいぶん前に秋葉原のぷらっとホームさんから購入したBeOSのCDがあるのを思い出してインストールを試みましたがすんなりとはいきませんでした。CD-ROMからのインストーラの起動はできました。(上記記事にもVMWareにインストールするには手間がかかると書いてありましたが・・・)
余談ですが、ぷらっとホームさんはもう随分前に秋葉原の店舗は閉鎖したみたいです。

BeOS 5 インストーラの起動画面

BeOS 5 インストールディスクの設定画面(どうもここのやり方が悪かったようです)
そこで、BeOSの後継の「HAIKU」というOSの評価版がダウンロードできると記事から知ってこちらをインストールしてみました。

HAIKUインストーラ画面

HAIKUデスクトップ画面
BeOSに関しては、「Art of BeOS Programming」(日本語)というプログラミング解説の導入記事も現在でも読むことができました。
古いけれど先進的だったこの2つのOSに現在でも触れることができるのは、面白いものだと思った次第です。