ディジタル・デザイン・テクノロジ〈No.1〉FPGA超入門―FPGA開発を体験してみよう/CQ出版

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の「第6章 回路図によるFPGA開発チュートリアル」を読みながらやってみました。
まず、ispLEVERの[Source]-[New]と選択して、「Schematic」を選択して[OK]して「Schematic Editor」を起動します。

回路図エディタが起動したら作成したいブロック名を入力します。試しに作ったブロックは書籍に書いてある「CLKENGEN」というもので、リセット解除後に18bitカウンタがカウントアップし、すべての出力が"1"になった時のみ出力信号CLKENを"1"にする回路で18bitカウンタと18bitのコンパレータの組み合わせの回路です。この18bitカウンターと18bitコンパレータの設計例を試しました。

Schematicエディタの中にはブロックを自動的に生成するIPexpressというツールが組み込まれていて([Tools]-[IPexpress]で起動)これを使ってカウンター、コンパレータを作ります。

File Name(モジュール名)を入力してIPexpressメニュー上部にある[Customize]ボタンを押すとカウンターモジュールの雛形が出来上がります。カウンターのbit幅はパラメータになっているので、作りたい18bitに設定して[Generate]ボタンを押してHDLソースコードを作成します。

同様にIPexpressでコンパレータを作り

bit幅、機能を「A=B」、Enable Output Registerをチェックしてパラメータの入力をします。

出来上がったカウンタ、コンパレータをSchematic Editorに呼び出して


この後は回路図として完成させるために配線をして、回路図のチェック(DRC)をやってからHDLの場合と同じ操作でVHDL ModuleとしてProject Navigatorに読み込んで論理合成、ピン配置とタイミング制約の設定、配置配線をやってFPGAに書き込む回路情報ファイルを作成してFPGAへのデータの書き込みをすれば回路をFPGAにプログラミングできます。
回路図エディタの配線方法などは少々独自の操作がわかりにくいのですが、図面で回路を設計するのと同じ感覚でできそうなので、HDLに不慣れな間はこれで試すのが良いように思いました。