TV放送の録画ではDVD VRというディスクへの記録形式の事やCPRMというコピープロテクトについても知っておく必要が有りそうです。また初期化やファイナライズというディスクの使い方の知識も必要になります。
実は最近手元のDVDレコーダー(東芝 VARDIA RD-E300)が故障してDVD-RAMドライブユニットを交換してもらいました。これを機会にHDDに録画してあった放送大学の番組をDVDに移動することになりました。放送大学の番組は著作権保護されているので、パソコンのファイルコピーの様にはできません。
録画するにはVR形式でまず初期化が必要になります。また著作権保護されているので複数のコピーはできず、HDDに保存されている番組をDVDに記録したらHDDからは番組が消えてしまう「移動」しかできません。更に記録したレコーダー以外の再生装置で記録したDVDが観られる様にする為には移動操作が終わった後で「ファイナライズ」という操作が必要になります。
記録媒体の仕事からは離れて随分経ってしまいましたが、「初期化」、「ファイナライズ」とは一体何をしているのか気になり、書棚から「記録型DVD規格ハンドブック」を引っ張り出してみました。
記録型DVD規格ハンドブック―各種DVDの規格から、PCとDVDプレイヤ/DVDビデオレコーダ.../ディーアート

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「DVD-VR」とは実は「DVD-Video Recording」というフォーマット形式のことだそうです。
「DVD-Videoは、最初にすべての映像を準備しオーサリングしてから、一気に書き込む必要がある。そのため、当然ながらリアルタイムに映像を記録することはできず、後から、映像を編集したり追加したりすることもできない。
そこで、DVDフォーラムが1999年に策定したのが、DVD-VR(DVD-Video Recording)規格だ。DVD-VRは、DVD-Vいでおの規格を元に、リアルタイム録画および編集機能を追加している」(123ページ)と書いてありました。
「ファイナライズ」の説明はWikipediaにありました。(Wikipedia:「ファイナライズ」)
これによると「ファイナライズの本来的な意味は、あるフォーマット内での情報を完成させる(読み取り可能なフォーマットとしての未完成な部分を完結させる)処置であることに注意。」だそうで、ファイナライズをすると結果としてDVD-ROMの記録情報と近いものになるので再生互換性が上がるということの様です。
再生環境を手元で試したのですが、PS3では「DVD-VR」の名前で認識できて再生できました。
また、Macintoshでは、標準搭載の「DVDプレイヤー」アプリケーションでは再生できない様ですが、「マックでDVD-Rに記録したVRモード動画を再生する その3」で再生ソフトとしてMPlayer X、VLCを紹介していました。どちらの場合もディスクそのものをDVD-VRのディスクとして認識するのではなく、動画を記録した『ファイルを開く」という方法での再生です。ファイル名は「VR_MOVIE.VRO」です。

CPRMもWikipedia「CPRM」から引用すると「CPRM(Content Protection for Recordable Media)とは「コピー・ワンス(1世代だけ録画可能)」の番組を録画する時に使われるコピー制御方式である。」
今日は久しぶりに記録媒体関連を調べました。時代はもうBlu-rayに移行してきているので今更という感じですが・・・