MD(miniDISC) って、これも国産の技術の詰まった媒体(記録システム)のなかなか高度なものだと思います。
前にHi-MD ディスクの MDの高密度化をどうやったのかって、調べて このBlogに書いたことあったけれど、
その頃は、実際にこのHi-MDを使うものはあんまり出回ってませんでした。
ただ、2006年頃からでしょうか? MD Walkmanに このHi-MDを利用するものが、出回るようになってきました。
「MZ-RH1」って型番で、最近なら あちこちの家電量販店で 購入できるようになりました。
参考サイト:http://www.sony.jp/products/Consumer/himd-rec/
音楽記録に主に使われてきたMDですけど、もともとは、技術的に見ると、CDと類似した点がたくさんありました。
それは、多分、SONYさんとオランダのPhilipsさんとが、共同で Compact Disc の規格を作ったからだと思ってます。
ATRACと呼ばれてる、記録のデータ形式は、細かいところまでCDの記録方式に似てます。
もともと音楽記録を想定していて、ディジタル記録をするわけだけど、その最初のサンプリングは、大体同じようにしてたはず。
ただCDのほうが、このサンプリングデータを正直に残したまま、記録データに利用してたはずです。
ATRACでは、人の耳の感度特性を配慮して、データを間引いて 記録データを後処理してから、符号化(コーディング)していて、記録するデータ量を減らしていました。
CDとMDの違いでは、どちらもディジタルだけれど、MDは「記録」できる媒体であることが、大きな違い。
(言わずもがなですけどね・・・)
また、持ち運びを考えれば、小さいから持ち運びやすい。
MDが最初に発表された頃には、データMD規格というのもあったし、データMDのディスクというのもありました。
このデータMDディスクは、音楽用のMDとは、外形の規格が違っていて、データMDディスク対応で、専用の装置が無ければ使えないものでした。そのためか、あまりたくさん商品は出回らなかったようです。
Hi-MDでは、この外形の違いの問題が無くて、Hi-MDのディスクには音楽だけでなく、データ記録もできます。
その場合は1GBのデータを記録できることは以前に書きました。
もっとも、ディジタル記録された音楽が、CDしかなかった時代とは違ってきていて、様々なディジタル音楽データ形式がたくさん出回るようになったので、データとアナログ記録の音楽が、ディジタル音楽に変わってきた21世紀なので、あえて区別する必要もなくなってきましたし、DVDというビデオ(動画像)もディジタルで沢山見かけるようになってきたので、時代の自然な流れとも思えます。