地震 雷 火事 オヤジ その2 | A Cheap Log.

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Kei

昨日のスコール一過で久々に涼しい一日、ゆっくりと休暇を過ごせた。


昨日、キタのホテルでパーティーに出席する為JRに久々に乗車したが、雷で散々な目に遭った。帰りも通常なら15分で最寄りの駅に着くのだが、1時間を超過した。


テレビを見とったら、東京も落雷でJRが不通となり10万人を超える人に迷惑をかけとった。NHKのニュースでインタビューに答えとった男性が「まぁ雷だから仕方ないので…」と一言。


落雷被害は防御出来ないと、今も大半の人が思ってるようなので一言・・・


落雷の主な原因は誰でも知ってる「静電気」やが、静電気について解明されてへん事は実に多い。


近年、落雷被害は大幅に増えている。最大の理由は半導体。家電製品や通信インフラ等は過電圧に滅法弱い。省電力インバータは、半導体チップを多様化する事で、製品スペックをコンパクトにし尚且つ弱電で大きな効果を上げるが、電位上昇ですぐ焼け付く。代表的な潰れ易い家電品は家庭用FAXで、昔は重電製品やった家庭用エアコンも現在は弱電製品のカテゴリーになってきたから過電圧に対して脆くなっている。

火災保険関係は被害額が急増している。「落雷証明」等が保険支払いに必要となるが、国の規定自体が曖昧な部分があり、対応に苦慮している。僕の知る限り家庭用家電品だけでも年間5,000億以上の被害と思われる(数年前に事業している頃からのあくまで推測値やが…)


今から5年ほど前、JIS規格が改定された。落雷に対する保護規定だ。


1980年代まで、日本は落雷対策はかつては進んでいた国やった。或る大手電機メーカーが今でもドル箱で販売している「バリスタ」という酸化亜鉛素子が、落雷サージに一定の効力を発揮する為、過電圧対策に多用されるが、実は然程の効果は無い。


避雷針は、直撃雷にはある程度有効手段やが、雷を引き込む役割も果たしてしまう。避雷針は、最終的に地面下の接地極(アース)に雷の過電流を逃がす役割やが、現代日本の電力から通信、水道管等インフラがネットワーク化された建築物では、行き場を失った過電流がアースから建築物内に逆流し、建物内で繋がっているネットワークの末端まで一気に流れ込み容赦なく「潰す」…


改正JIS規定は、現在では落雷対策の先進国となったドイツの保護手法をほぼ受容した内容やった。

落雷を建物の「外部」と「内部」に分類し、さらに建物内の保護ゾーンとレベルまで詳細に規定してある。避雷針はもとより保護角法やメッシュ法、等電位ボンディング、アースの設置基準等、費用はかかるが効果は確実と思われる。


JISが改定され建築基準法も改定される筈やったがすんなりいかんかったのは莫大な費用の為。

日本最大のゼネコンの技士長と昔話した際、今の建築費にはとても上乗せ出来ないし、まして既存建築物まで全て対策せなあかんとなると、国が吹っ飛ぶとおっしゃっとった。


但し問題はそんな事やなく、JRやNTTなんかの旧官営企業が対策を疎かにしとる事実。携帯電話の首都圏での長時間不通の時も、落雷でデータセンターや基地局が吹っ飛んだ為やったが、当時公式には発表していない。理由は対策不備が表面化すると会社の信用低下と株価に影響するから(大半の企業が同じ理由で落雷被害を公表したがらない)。


みんな対策しとったら、金がいくらあっても追っつかんのは判る。そやが電車が止まればみんなが困る。復旧に駆け回る人らも大変やしその人件費も馬鹿にならん。会社にしても自社の機密データが破壊されたらどないなる?大半の人がこうした怖さを殆ど知らない…


一般家庭での対策は、ブレーカを落とすくらいしか手立てはない。落雷防止タップなんか全く役に立たない。

比較的簡易に防御するには、分電盤に「アレスタ」をコネクトする。要は関所を設けて過電圧を喰い止める役割を果たさせる。但しネットの通信線や配水管等も最終的に繋がる為、回路をよう調べんと抜け道からサージは確実に侵入して電子機器やデータを「破壊」する。最悪は「火災」に繋がる…


長々となったけど、雷の被害は防がれへん訳ではないという事を言いたかったので。