くいだおれ | A Cheap Log.

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Kei

バタバタと多忙続きで気付けばNHK気象情報の半井小絵サンが梅雨明けを伝えとった。


先週、インドネシア駐在の先輩が急遽大阪に凱旋の連絡あり、久々に隠れ家のミナミのBARに皆集まった。年初に「インドネシアの島に行ってくるわ」と連絡あったきりで半年ぶりやった。


その後に腹へって後輩と饂飩喰ったりまた飲んだり久々に夜のミナミをうろついた。

街はだいぶ変わった。昔の生き生きした感じが多少戻ってきたように思った。昔と違うんは外国の金持ちの人らが増えた事と引っかけ橋が妙に綺麗になってしもうた事…


くいだおれはその夜の前日に店を閉めはった。後輩に「おまえ行ったことあるか」と聞いたらないと言うてた。大阪に住んでてくいだおれに行った事ない人は結構多いように思う。


南海ホークスが最後の難波球場での試合の時超満員やった事を思い出した。

確か試合は土曜日やった。学校終わって球場に駆け付けたファンクラブの小学生らは球場の外で入れず悔しそうにうなだれとった。この日球場に朝から並んでたんは熱狂的なファンの人らもいてはったと思うが、ファンでもない子らがお祭り騒ぎで駆けつけファンクラブの子らが割りを喰わされほんまに可哀想やった。解説の水島サンも「普段からこうして満員だったらこんな事にはならなかったのに」と悔しそうやった。杉浦監督の「行ってまいります」と門田さんの無言の涙に物凄く寂しい気持ちになった…


僕は幼稚園の頃東京から大阪に来て、小学校に入ってから親友の親父さんと親友に連れられてくいだおれに連れて行ってもろた記憶がある。


当時のミナミは昨今のような寂れた雰囲気は微塵も無く活気に溢れとった。人がウヨウヨおった。東京から来て間もなかった僕はその様に圧倒された。大阪ってなんかしらんがガヤガヤしとって楽しい所やと子供心に感じた。


NHKドキュメンタリーで「さよならくいだおれ」を録画しとってやっと見た。上田正樹はんが出て来た。すぐピンときたがやっぱり「ぼちぼちいこか」の歌を歌ってはった。


「ぼちぼちいこか」は上田正樹はんのLPで僕が一番好きなアルバムやった。古き良き時代の大阪が目に浮かぶ傑作でのっけの曲から「兄ちゃんこの時計なんぼや思う?」というミナミ名物の店の実況から始まるこのアルバムは大阪R&Bが何の気取りも無く素直に謳われてて今もよく聞く。昔はカラオケになかったけど「憧れの北新地」なんか最初に聞いた中学生の頃は自分もいつか金稼いで北新地に行ったると思ってた。


このアルバムジャケットもこれから生まれてくる若い世代には「これなんやろ?」となっていってしまうンかと思うと残念に思う。大阪らしさがどんどん無くなっていく今日この頃…


ぼちぼちいこか