アロマの経皮吸収について | ストーンセラピー施術日記

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石の持つ力と東洋医学の経絡経穴論や温熱効果を取り入れたストーンセラピー温石薬石整体術を実践しています。サロンとスクール代表が書く施術記(ほとんど雑記)です。

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経皮吸収について
19世紀末ごろまでは気体以外のものが皮膚を透過するかは明確ではなかったが、その後20世紀初めごろには皮膚を透過する物質の存在が証明され、たとえば水溶性物質に比べて脂溶性物質のほうが透過しやすいことなどが明らかになりました。
その後現在に至るまで経皮吸収の物理化学的メカニズムの解明と、物質の性質との関係、皮膚の性質や環境の影響などに関する研究が行われてきており、全体像が徐々に明確になってきています。
まず経皮吸収の経路は、毛嚢や皮脂腺からの吸収と表皮からの吸収の2種類に大別されます。
肌に浸透する分子量の目安として、表皮は分子量3000以下、真皮は分子量500程度までの分子を通します。真皮に到達すれば、毛細血管から吸収され全身をめぐることになります。
エッセンシャルオイルの分子量は、平均して100~400の間なので、原液塗布をすれば経皮吸収され全身をめぐります。
エッセンシャルオイルを塗布する際に使われる希釈材にされるキャリアオイルは分子量が800~1000になりますので、経皮吸収されることはありません。
こうしてキャリアオイルとエッセンシャルオイルを混ぜてしまうと、親油性があるエッセンシャルオイルはキャリアオイルと仲良くなってしまい、表皮の角質層のみにとどまってしまいます。
せっかく高品質のメディカルアロマを使ったとしてもキャリアオイルに混ぜて希釈してしまうと薬理成分が全身に巡ることはないのです。
(※これは分子量という理論上の話なので、実際には他にもいろいろな要因が関係する可能性もあります。)
ドテラ社
「フラクショネイティッドココナッツオイル」
ただし、例外的にドテラ社の「フラクショネイティッドココナッツオイル」は分子量の小さな脂肪酸である、カプリル酸とカプリン酸のみを集めたもので成分は、「トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル」です。
このトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルの分子量は464.635。分子量が500以下なので、メディカルアロマに理想的なキャリアオイルと言えます。
(逆に雑貨レベルのアロマをドテラ社のフラクショネイティッドココナツオイルで希釈して使えば経皮吸収されてしまうことになります。)
また、精製されたココナッツオイルは未加工のココナッツオイルとは異なり、二重結合をもってない短い長さの飽和脂肪酸トリグリセライドを高含有率含んでいます。
脂肪酸トリグリセライドは未加工のココナッツオイルから精製されていますが、この精製工程には化学的な加工を一切加えず物理的に精製されているので化学合成物質を含んでいません。
「フラクショネイティッドココナッツオイル」は未加工のココナッツオイルのような明確な消費期限というものがありません。
(つまりは通常のココナッツオイルよりも変質までの期間が長くなるという意味と思います。)
軽く、べたつき感の少ない、しみを作りにくい、液体オイルになるので、メディカルアロマを希釈するには最適であると言えます。
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