ローズマリーが認知症に良いと言われてローズマリーが市場から消えたのは最近の話。
そのずっと以前に、脳によいオイルのオーダーで、ローズマリーを使ったいたのは、クリニックで施術をしているS先生。さすがです!!
そんなこんなのレポートを送ります!!
3.アロマ部分マッサージ
アロマ療法によりエッセンシャルオイルの効果を知った方達からふくらはぎや肩、腰など痛みの
ある箇所をエッセンシャルオイルを使用してマッサージをして欲しいという声が出てきた。
そこで、エッセンシャルオイルを肌に塗布した後にココナッツオイルでトリートメントする30分
コースを導入する事になった。また、このコースはアロマ療法を組み合わせる事が出来る。
【施術時間帯】 水曜日・土曜日 午後1時30分~午後4時40分 (完全予約制)
【施術箇所】 当初考えたコース内容は【膝から下、ひじから下、ヘッド】の3箇所であったが
希望する箇所に個人差がある為、広範囲にならない程度で痛みにアプローチ出来るように臨機応変に対応する事にした。
【施術内容】 痛みのある箇所にエッセンシャルオイルを数滴垂らし、肌に浸透させる。
その後ココナッツオイルをのばし強弱をつけた手技でトリートメントする。
使用するエッセンシャルオイルはカウンセリングをして選ぶ。
実際に施術を受けたのは、63歳から78歳までの男女6名。特に印象に残こる感想の2名を紹介。
【70歳・女性 肩から腰】
以前、脳梗塞を起こしている。
腰と肩が痛いので整体など様々な施術を受けてきた。下半身の筋肉が衰えてしまっている。
脊椎にディープブルーを垂らし、染み込ませてからココナッツオイルで腰から背中、肩を施術。
1回目。左側を施術する時は問題ないが、右側は腰から肩甲骨したにかけて圧をかけるとくすぐっ
たがって力が入って施術出来ない。手の平で腰から肩甲骨にかけて何度も何度も繰り返し撫でる。
足裏の反射区にもディープブルーを塗って全体に伸ばして終了した。
(張っている箇所を痛がるだけでなく、くすぐったがる人もいる。緩んでくればくすぐったさは消えてくる)
終了後、今まで色々な施術を受けてきたが、全身がこんなにポカポカ温かくなったのはアロマが初
めてなので、しばらく毎週続けて受けたいとの事。
2回目。前回同様にディープブルーを使用しようとしたが、脳にいいオイルがあったらそれを使用
して欲しいというのでローズマリーを。さらに冷えに効果的でローズマリーと相性のいいマジョラ
ムをブレンドして腰から肩を施術。
前回同様に、右側になるとくすぐったがったので手の平で腰から肩甲骨にかけて繰り返し撫でた後
に再度くすぐったがる箇所を施術。すると、くすぐったがる箇所が狭まっていた。その旨を話すと
喜んでいた。
3回目。今回もローズマリーとマジョラムを使用。右側の腰にだいぶ圧をかけられるようになった。
暑さで頭がボーとするというので頭骸骨にペパーミントを1滴付けてヘッドマッサージをした。
目が大きくなり、スッキリしていた。
【78歳・女性 アロマ療法+手、脚、頭】
家庭でもディフューズしてエッセンシャルオイルを使用していたが、doTERRA社エッセンシャル
オイルの香りのよさに感動していた。さらに飲用出来る事に驚いていた。
以前、うつ病で辛い日々を過ごした経験がある。アロマ療法を受けると香りで本当に癒される。
8種類もオイルを使用しているが嫌な香りにならない。あまりに良い香りでクセになると絶賛して
いた。体が毎日だるく、あまり動かないせいか足が重だるい。そこで部分マッサージを導入してか
らはアロマ療法に膝下、肘下、ヘッドのマッサージをプラスするようになった。
終わった後は体が軽くなると言っていた。
4.アロマ家族講習会
ラベンダーのエッセンシャルオイルには鎮静効果があり、徘徊防止に効果的であるというデー
ターもある。また、不眠にも効果があるという事で認知症の患者及びその家族にラベンダーのエッセンシャルオイルを使用したマッサージの講習会を始めた。
講習内容は下記の通り。
【講習内容】
1. 相手の手のひらにエッセンシャルオイルを1滴落とし、香りを鼻から直接吸入。
2. 2~3滴のオイルで手の甲、手のひら、腕の順番でマッサージ。
3. 左右3滴ずつ足裏にオイルを塗布し、全体をマッサージ。
4. 額の中央から後頭部にかけて軽く指圧します。 (不眠に効果的なツボ)
※アロママッサージを行うのは入浴後。 理由として、エッセンシャルオイルは熱が加わる事によって効果が100倍にまで上がると言われているから。
※追加事項として、 気分が高ぶっている時は、胸と背中に1~2滴オイルと塗布するも勧める。
受講者は77歳から90歳の女性3名及び家族。
受講は各家族ごとに行う。
受講時の様子は下記の通り。
【90歳・女性 同席者は長男、次男、長女】
ラベンダーの香りの良さにうっとりしていた。
マッサージが始まるととても気持ちよさそうにしていた。
特に、頭のマッサージを始めると寝ていた。
マッサージの方法を覚えたのは同居されている長男の方ではなく、同居していない長女の方だった。
また、自分でマッサージをするには?との質問があった。
この講習会の意図を家族の方へ下記内容を説明し、理解を求めた。
ラベンダーの効能と家族の手のぬくもりによって患者の精神状態を安定させる。
また、認知症患者の家族の負担は計り知れない。ラベンダーの香りによって家族も癒され、心に余
裕を持って欲しい。
【77歳・女性 同席者は夫】
家庭での精神状態をご主人から説明あり。内容は下記の通り。
・物忘れが激しい
・間違いと指摘するとヒステリーをおこす。
また、早く治って欲しいと言いながら一生懸命にマッサージをしていた。あまりに一生懸命になり
すぎて力が入ってしまい痛いと言われていた。始めは慣れていないのでぎこちなかったが、慣れて
くると夫婦で冗談を言いながらとても楽しそうにマッサージをしていた。
表情はやはりご主人がマッサージをした方が嬉しそうであった。
最後にご主人から「毎日マッサージをしてあげないとダメですか?面倒なので毎日は出来ない」と
のこと。
毎日の生活だけでいっぱいでゆとりはないと感じたので下記内容を話した。
全行程をしなくても、眠れない時にラベンダーの香りをかぐだけでも構わない。
【68歳・女性 同席者は夫】
エッセンシャルオイルの香りが初めてだったようで、手のひらに1滴だったがむせていた。
しかし、すぐに手がポカポカしてきたと驚いていた。
自分がしてもらって気持ちいいと思うやり方でご主人にもマッサージしていた。ご主人も体験すると上達するのが早い。
夜の眠りが浅いとのこと。また冷え性で足が冷たい為になかなか寝付けないという。
足裏のマッサージは効果的である事を説明。さらに、手技にこだわらずご主人の手でマッサージをする事に一番意味がある事も話す。ご主人は早く治って欲しいと何度も言っていた。
気持ちは必ず伝わる。手のぬくもりはかけがえのないものである。
