「もーーーーー!!!やめてよーーー!!!」
「ちょっとーーー!!コイツ!!むかつく!!」
猿娘の本気の絶叫が、、、そして、、
ドス、ガス、バシッ!とうとう実力行使。(豚児も負けずに応戦。)
私はあまりのうるささに、
「コラーーーー!」と怒鳴る。
「だって、ミナトがなんでもかんでも壊すんだよ、破るしさー」
「お前、お姉ちゃんだろ!我慢しなさい!!」
「してるもん、でも全部ミナトがとって壊してさー、返してくれないんだもん、もう、大ッ嫌い」
なんど私が説得しても言うこときかず、とうとう泣き声あげて、鬼の形相で豚児を睨む猿娘。
「お前、犬が欲しいんだろ?」
「え!?!・・・・」
「子犬なんて、こんなもんじゃないぞ。」
「へ?」
「ネコも欲しいだろ?」
「うん」
「ネコもすごいぞ。」
「・・・・」
「犬なんかな、お前の大事なぬいぐるみなんて全部咬んじゃうぞ、本も滅茶苦茶だし、おしっこはまき散らすし、ウンコは漏らすし、ヨダレは垂らすし、、、大変だぞ」
「えっ・・・そっか~」
猿娘はその子犬を想像して、暖かく微笑んでいる。
「ミナトなんかまだましだぞ、おしっことうんちはオムツでするし、ヨダレも最近は垂らさないし、、、な~~、ミナトのこと犬だと思えば良いんだよ。。」
「うへへへ、うん!そだね~」
事態の成り行きをジッと見つめていた豚児も、姉の暖かいまなざしに安堵するのであった。。。
めでたし、めでたし、
