電車の広告を見ていたら、
「たまにマッサージ師と結婚したくなる」
というコピーを見つけた。
なんでも湿布かなんかの宣伝。
「け!」
と思う。
よく、うちのお客様にも、
「いいわね~、奥さん、私も主人にやってもらえたらな~」
などと、言う方がいる。
私は、妻に施術をほとんどしない。。
なぜって?
仕事だからである。
望診をして、(様子をチラリと診ること)よっぽど酷そうだと少しやるけど、、、
フルコースなど、ほとんどしたことがない。。。
ある日、帰るなり妻が、
「ごめんね、背中がかゆ~くて、、、、ちょっと掻いてくれる?」
と言ってきた。
「どこ?、ここ?、どこ?」
「もうちょっと、左、下、、、今度真ん中、あー、カユい」
しばらくボリボリ掻いていると
「、、、、ちょっと、そこに手当てていて、、」
言われるがまま、手を置いていると。
「、、、ちょっと、そこ押してみてくれる?」
言われるがままに、押してみると、
「もっと強く押してみて」
「・・・・・・]
「こんどはもっと腰のほうを押してみて」
「・・・・・・は~~~」
「もっと強く押してよ!」
「・・・・・・・・・・・・」
と、まんまとはめられることもある。。。
またある日は、、、
「ちょっと足の指を引っ張って! それで終わりでいいから!」
と当然のことのように言う。
「なんだよ、なにが始まってんだよ?なにが終わるんだい?」
「いいから、いいから、これで終わりだから。。。」
「・・・・・・・だから何がはじまってるんだって、、、」
「いいから、いいから、ハイ!」
「・・・・・・・」
と、あの手、この手で私にやらせようとするのである。
油断も隙もないのである。