The Stone Age 稽古場日誌 -83ページ目

稽古帰りに仕事場に駆け込むススムを見送る。 【制作 左ノ雀頭】

はいどーも、散髪しました!雀頭です。
本日の稽古は「おさかなビリー」の公演を終えた希ノボリコが来られました。
一方で、アサダタイキさんは「朝田屋」の仕込みで忙しいし、

PEOPLE PURPLEの蓮森美どりさんは自劇団の東京公演で忙しいし、

役者はなかなかいっぺんに揃わないもんですが、

これで客演さんにはみなひととおり、足を運んでいただきました。
とりあえずこれからお世話になりますということで、はい!

今回は学園モノということで、

子供の頃に使っていた言葉がひんぱんに出てきます。
大人になると不思議と使わんようになるけど、

ひとたび思い出せば、胸の高鳴る愛すべき言霊たちがわんさかであります。

稽古場でもそのノリでもってやるんですが、同じ近畿圏の出身でも、

役者さんの中には兵庫や奈良県出身の方もおられるので、

大阪型の表現方法とは微妙に違うようですね。
かくれんぼでも、鬼が逃げる相手を追いかけて触れることを

大阪では「デン」というんですが、地方によっては「タッチ」というふうに。

そうして、その「デン」は大阪だけのモノかという話になると、

一明さんが「京都でもそういいますよ」と反論すると、

「おまえは京都人とちゃうやないか!」と槍玉に挙げられていた。

稽古終わりの居酒屋でも机を乗り越えようとして、コテン!とこける始末。
あらら、一明さん、今日は何だかついてない日のようでしたね。

そして超人予備校から来ていただいてる制作の阿保さんと尾松さんと

ぼくは前売り用のチケットにひたすら日付を書き入れる作業でありました。

稽古終わりで、新しい人が来られたら、だいたい近くの吉鳥に

飲みに行くんですが、月曜は休みなので、しゃあなしに桂というお店へ。
ここはおっちゃん、おばはん夫婦と、おばあはんの三人でやっとるんですが、

障子は破れてるしね、座敷は雑然としてて寒いし、まあアングラな居酒屋ですよ。
そこで希ノボリコさんをかこんで、盛り上がりました。
緒方さん、中井さんがキャッキャとはしゃいでいたなあ。

仕事場に向かう前に、ガソリンと称して、がぶ飲みする緒方氏



メンバーの約半分が帰った頃、緒方さんを仕事場まで送る、中井さんとともに退出。
楽屋落ちだが、

車中でのカネのからんだ二人のやり取りはいやあ、おもしろかったです。

まるで金貸し(中井)と客(緒方)のコントでした。
緒方さん、集合時間には無事間に合ったんだろうか。


ミスター・瀬戸際の冠はまだまだ取れそうにないなあ。
あの方の背中を見て、自分もがんばっていこう。

「母は見守る」 【まいど!森世です。】

先週から風邪を引いている緒方氏のため、

自宅から風邪薬とビタミン剤を持ち出した。

案の定、緒方氏は風邪で少々しんどそう…。

「薬いる?」と聞くと「おう、おう。」と元気のないオットセイのような返事。
「早く治して元気になるんだぞ“自称”看板役者!」と、

私は心の中でつぶやいた。


彼が体調管理をきちんとすれば“自称”の頭文字は消えるかもしれない。

だけど想像できない、健康そうな緒方氏を。

きっと元気になりすぎて、喧しくって濃そうでイヤだなぁ。

そんな緒方氏は夜勤の為に21時に稽古場を去る、

身体に気をつけてね。



夜勤前の緒方


アサダ氏は再来週から始まる個展の準備の為、本日はお休み、残念。
よってThe Stone Ageメンバーは、

鮒田氏と中井正樹だけになってしまった。微妙に寂しい…。


こんな時こそ一明一人は、明るく楽しく愛想良く、

ひときわ張り切り、それこそ“ここぞとばかり”に、自分をアピールしていた。

彼は時々、私を奮い立たせてくれるのだ、ムカつく時もあるけれど。

兎に角、私も負けてはいられない、頑張らなくっちゃ!

 
今日のメンバーは、稽古場を笑いに包んでくれる中井くん。

メガネが顔の一部のように似合っている林さん。

私より○才年下の、お肌ピチピチ天然ドモホルンリンクルの横田さん。

代役なのに、何故か本役ばりの駄目だしが出る制作の左ノくん。

今日はあまり話せなかったね、同じく制作の閑社さん。

そんな皆を、楽しそうにイジッテいる作・演の鮒田氏。

…ん?これだけ?少ない、だけど練習場は熱気が立ち込めて熱い。


台本も徐々に挙がって来て、おもしろ空気がにじみ出ている。

この先が楽しみ、早く続きを読みたい。
そうして、出演者が全員そろって稽古をすれば、

もっともっと面白くなるはず!ああ、楽しみ。みんな頑張ろう!!


「これ、むっちゃオイシイ!」

「鼻セレブ」と書いてたことに若干テンションあがりました。【横田江美】

客演らしい客演が初めてで、

知らない人ばかりの稽古場という雰囲気にドキドキしました。
何せ驚くほどの人見知りなもんで
稽古も今まで味わったことない感じで新鮮でした。


これからもっと稽古場に馴染んでいけるよう頑張りたいと思います。


印象に残ったこと…

風邪が流行ってるみたいで、

箱ティッシュ持参してる方がいて、

それに「鼻セレブ」と書いてたことに若干テンションあがりました。

そして私も風邪ひきました。鼻セレブ希望。


初日ということで稽古終わりに

居酒屋にご飯食べに行きました。


私が一番年下やったもんで基本会話が

ジェネレーションギャップネタでした。

今日の日直ハラチサ♪

chisa


こんにちわ。

ハラチサです。10月29日(土)本日の稽古場日記。



代役だろうがなんだろうが、


演出をつけまくる鮒田さんに改めて芝居人の熱さを感じつつ、


器用に代役をこなす役者先輩方を尊敬し、


必死のパッチで自分の役を読み上げるワタシ。。。



やばッ!!!



みんなの台詞を聞いて、


一緒になって笑っていていい余裕なんてチサにはないのであります。

いくら、ストーンエイジ登場2回目とはいえ、


チサの胸の中は不安と緊張がマーブル模様を描いているのですよ。

はぁ~ドキドキする。



こんなコト言うと、ストーンエイジ兄さま方は、


全然信じてもいない顔をして

「ハイハイ…」と、適当な相づちを打たれるんでしょうね!フンッ!

そんな兄さまたちにハラチサはでっかい声で言ってやりたい!

「まだまだ、オレのことわかっちゃいないッ!!!」と。

ホントはすっごくデリケートな素材でできてるんだよ。

などと、トンちゃんとマユミさんの持ってきてくれたお菓子を


パクパク食べながら思っていました。



ホント、がんばりますのでよろしくお願いします。



さて、すっかり季節は冬将軍のテリトリーに突入です。

どうか風邪にはご注意くださいまし。



追伸:知ってる人も多いとは思うんやけど、もうすぐ誰かの誕生日らしいよ。らしいよ。

代役 【坂本顕】

この日は緒方晋がケーブルテレビの収録のため欠席で、

私が彼の代役を務めた。


さすがに緒方晋の代役とあって台詞が多く忙しかった。

台本はまだ序盤、これから話がどう転がっていくか…
という段階である。


前半こそ役者5人しかいなかったが、

9時前に3人、さらに今回制作に関わっていただく方々や

音響の森氏が稽古場に来てくれたので、

狭い稽古場の人口密度が一気に高まった。


久しぶりに腹筋・背筋・腕立て伏せをしたのであるが、

翌日身体が痛くならないか心配である。

贈り物と  【一明一人】

先日までの公演ラッシュを終え、
やっとこ稽古に本腰参加です。

今回は「女学校」が舞台とあり、
さて私の役ドコロはいかに?
普段から「グレーゾーン」に分類されるもので
もしやついに・・・?!
そんなドキドキ稽古。

Aバージョンに出演の坂本氏も出席していて、
久し振りに聞く「一喝セリフ」に胸きゅん。
また耳元で叫ばれる森世嬢の「一喝セリフ」にも胸きゅん。

また、今回の醍醐味の「稽古」は、なかなかにむつかしく、
コツを掴むのに時間がかかりそうです。

いつも劇場へお越しいただいているお客様より、
鮒田氏宛に丹波の黒豆が贈られてきました。
私もお裾分けで頂戴しましたので一枚。

kuromame

豆が大好物なので、両手いっぱいに幸せを感じる私。
豆好き豆~♪
ありがとうございます!!

稽古にはスローという時間軸のゆがみから入りました 【蓮森 美どり】

しまった!土曜日の稽古の日記担当なのにもう月曜日だっ!!

ごめんなさい、また出演させていただきます、蓮森美どりです。

よろしくお願いします。


稽古が始まってはや3回め。


出席者は、

鮒田さん、佐ノくん、緒方さん、中井さん、アサダさん、森世さん、蓮森。


早くも台本は、はじめに渡されたものから書き変えられていました。

これが・・・ぶふっ!!


「みなさん!!愛さずにはいられないあほが

この台本の中で軽快にスキップし始めましたよ~!!」


とみんなにいいまわりたくなるような、わくわく台本や!!


あ~いやいやしかし、私はまだ体が台本に追いついていない感じでして。。。

「今、世界はスローで動いてんのかな?」

みたいな空気になってしまっています。


鮒田さんの書く話には、鮒田さんオリジナルの世界がよく出現します。

前回の黒衣がいる世界もそうですが、今回もまさにオリジナル!

『4次元の世界』をストーンエイジルールで描き出すというのです。


一つの世界を、一から作るのはやっぱり大変だなあ。

『時よ止まれ、君よ通り過ぎるな』チームのいち早い団結が必要だ!!

そしてもどかしくて仕方のない日々を突破するには、

もっと自分自身のエンジンの回転数をあげねばならん!!

そうだ、自分自身に聞いておこう。


「おい、いけるんか?」


すると答えはこう。


「時を止めるな!自分は前向いて進んどけ!!」



・・・あ、怒られた。

「いきなりたくさん笑いました」 【制作 閑社明子】

この度のストーンエイジの冬公演

時よ止まれ、君よ通り過ぎるな」制作で

お手伝いさせていただいてます閑社明子(かんしゃあきこ)です。

本日より稽古に参加です、よろしくお願いいたします。



そんな訳で今日は稽古です。

すでに稽古場には鮒田さんと蓮森さんと左ノが

到着されていて、初めての稽古場に一人ドキドキしていると、

みかんを食べてる鮒田さんを見て、なんとなくホッといたしました。



←鮒田さんのみかんの皮、2個分。




その後、続々と森世さん、林さん、中井さんが到着です。

少し遅れて原知佐であります。

まずは、ストレッチであります。

林美紗流ストレッチに体の硬い中井さんはヒィヒィ言うておりました。

次に台本の読み合わせでございますが、

役者がいないところは(ストーンエイジではお馴染みらしいのですが)

左ノが代役を務めておりました。

これも、お馴染みなのかわかりませんが、

休憩中の森世さんと蓮森さんの会話がすごい!

おっ!この会話、次回公演がネタばれしたら駄目なので、



次回までに違う内容

のメモを取っておくことにいたしましょう。


緒方さん、アサダさんと一緒にチラシ到着!

みなチラシを手に取り思い思いに見入っておりました。

今回も素敵なチラシでございます。



本日の参加メンバーがすべて集まると、

読み合わせが再スタートでございます。

動きがつき、読み合わせの時の倍・・・

いやいやめちゃ倍おもろくなるのであります。

役者の動きを見ながらの

鮒田さんの注文(演出)がまたおもろい!!

これからの稽古がワクワクな初参加と相成りました。


帰りはお好み焼きで親睦を深め、

もうすっかり寒くなった秋の夜はふけていきました。

『時よ止まれ、君よ通り過ぎるな』始動! 【アサダタイキ】

The Stone Age 第9回公演『時よ止まれ、君よ通り過ぎるな』


本日より、11月30日(水)の初日へ向けて始動しました!

今回は全12ステージと、ストーンエイジ未開の地へ踏み入れまっす。

しかも、A・B・Cと若干内容の変化する3パターン。


できるんか~~~!?


できるんです!!!!!!!!!


本日は、作・演出より、公演の内容と説明。

このへんは、校長先生の話しを聞くノリで、そこそこにしてもらい酒場へ。


ストーンエイジは公演ごとにしか稽古をしまへんねん。

なんで、メンバー顔を合わせるのは久しぶり。

前回の夏公演のメンバーとも久しぶり。

なんやかんやで、近況やら何やら。


中井、みどみど、1明、むーくん。


緒方晋の帽子が、ピーター・アーツ丸出し。

緒方の全盛期も90年代やったし。


アサダ、佐野改め「左ノ」、森世番長、はやっさん。


ちなみに女子ふたりは、この図ほど仲良くないです。


熱い演劇論とかはなく、

終始、緒方晋の独演会(下ネタ)。

終始、細い目のイティメイ・イティ-トゥ。


終わりよければ、オールオッケー!

こんな感じで冬公演スタートです!




あ、ハラチサ写ってない・・・。

我は黙せる人柱、我は忠実なる犬 【佐野雀頭】

中日から楽日の2日間、

本番のビデオ撮影を吉本の映像作家の原田専門家さんに、

ワケ有りで、お願いしました。

こちらの都合で、急遽、お願いしたのに、

快く引き受けくれて、ほんまにありがたい人。


正味、ウルトラ級のピンチヒッターの登場でした。

あのお方とは、baseよしもとで、進行をしていたころに、

初めてお目にかかれたわけですが、

若手芸人のロゴマーク、ネタVTR、ノベライズTシャツの製作及び、

大喜利イベント、ダイナマイト関西の司会を毎回、担当されてる、

どえらいお方です。何せ11期ですから。栄光のイレブンやで!

そんな人と一緒に、否、いつしよに、再びモノを造れる機会があるというのは、

まことに感無量で、ございました。原専さま、どうもありがとうございました!


※原田専門家さんのHPをご紹介します。

「原田専門家ダス」

「hara1000.com」

「侍」


そんな興奮の中、中日を迎える。

初日の負を払いのける為、手直しが続く。

2回目の本番の受付が近くなった頃、伊勢の赤福を補充していなかったことに気付く。

小屋の外に出たら、また雨。いうてられへんので、大急ぎで、高島屋まで飛ばす。

夕立は夏らしくて好きやけど、今だけは勘弁してほしい。

大至急で行って、間に合った!よかった!採ったどー!


しかし昼の出来はよくなかった。制作部でもトラブルが起きていたので、

小屋内は黒い霧がかかったかのようだった。

その後、すぐに手直しをかけたため、夜は見違えるようによくなったと、観て実感できた。


終演後、お客さんからの頂き物を役者陣に配ったあと、

わいらの大将が原専さんの紹介をしようとしたら、いきなり名前を間違えた。

原田を池田とゆうた。もうガックリときて、その日の疲れがどっと出た。

解散後に主な役者、スタッフ陣は王将で打ち上げるらしかったが、

そんな器用な気持ちにはなれない。

勝負の明日を残して、酒を摂取する気にはなれない。だから今日はおとなしく帰投。


明けて楽日。ここまで来て、全体的にやっと本調子が出てきた。遅っ。

朝10時過ぎに高島屋まで行き、伊勢の赤福を買う。

もうしばらく赤福は遠慮さしてもらおう。

ちなみに例のチコちゃんのフンは片栗粉と水とでんぷんのりをガーッとこねたやつです。
4回目の受付前にスタッフさんも含めた集合写真を撮る予定だったが、実現しなかった。

「吉本」が主体でない舞台で、原専さんと写ることが、インディーズとしての、

絶対的な証だと思っていたものでね、非常に残念です。

うまくゆかないね。はがゆいね。アハハ(泣)。


4回目の客受けはどうだったか、よく分からない。

でも、5回目はたぶん、最高の出来だったんではないでしょうか。

昼か夜かどっちが盛り上がるかといったら、やはり夜でしょう。

余所の芝居でもたいがい楽日の夜がええと感じるもんな。

期間中、幾度となく同じモノローグが鳴っていた。

「もうすぐで、全力で駆け抜けた夏が終わる…。」


劇中、人の心を揺さぶるぎょうさんの仕掛けが多くて、

それを感じ取る瞬間が、たまらんかった。

5回目は特にそれがドバッときた。

これまでの苦楽が蘇ってきて、心のナニが流れて、最後には池ができていた。


そして息つく間もなくバラシ。持ち込んだ炊飯器やコンロもしまい込んで、

楽屋をガランとさしてゆく。23時半頃に制作陣も加わって、打ち上げ開始。

そっから朝まで遊んで、中井さんとおがっさんと3人で、

4屯トラックに乗り込んで、ノンストップで高槻まで行く。

これが最後の一仕事。


昨年の「極」でも目の当たりにした光景と全く同じで、ただ切ない。

恐竜のくちばしがわいらの夏のかけらを粉々にしていきましたわ。


帰り際に日本橋の稲庭うどんをすするとおいしかった。

その後、車中のラジオから渡辺美里のマイレボがかかり出した。

まさにドラマティッッック。

個人的には泉谷しげるの春夏秋冬が一番当てはまるかな。

今日で全てが終わるさ。今日で全てが変わる。今日で全てが報われる。

今日で全てが始まるさ。


これで何もかんも終わって、「君」を愛しく思う。

用もないのに、ゲイソー(稽古場)に行きそうになる。


今の自分、病んどります。

この夏の芝居で、犬みたいにひた走って、心を奪われまくったんでね。

あっ、宿題やってない!?