先日逝去された人物で、マスコミなどで取り上げられ、著作も再販されたりしている。亡くなった故人ではあるが、個人的にはどうにも悼むという情感がわかない。
この人は自分の親と同時代人で、兵隊として出征はしていないが10代のときに戦中、戦後を経験した。自分の親も大空襲などで逃げ惑いながら、大量の死者を目の当たりにしてきた。
その体験が原点となって戦前否定、軍は横暴で、日本は大変な間違いを犯してきた というのが彼の底流にある。
だが、国家の存亡をかけて勝ち目はほとんどないというアメリカに戦いを挑むことになったのは、本当に横暴な軍国主義だけのせいであったのか。たしかに夜郎自大な将官、閣僚はたくさんいただろうが、軍部含め政治家の中にも対米戦をなんとか回避しようとしていた人たちはいたのも事実である。
氏に限らず戦前含め否定に否定をしたがる人たちに共通しているのは、ただ「悪逆なる日本」のみが存在し、日本を取り巻く「世界」は全く抜け落ちている。
日本は間違いはたくさんしたであろうけれど、それならば米英露中、ヨーロッパ諸国は平和を愛する人たちであったのだろうか。歴史を振り返ってみればいうまでもないことです。
日本との戦闘とは関係ないところで、毛沢東率いる共産軍は数千万人もの中国人を殺戮してきたし、スターリンも数千万人も殺戮してきた。もっとさかのぼればスペインが新大陸に侵略した際は北から南まで大陸の先住民を殺戮し続けてきた。
我が国などとは比較にならないほど、残虐で悪辣であったし、今なお悪逆ここに極まれるような中国がいるのではないでしょうか。
戦前というよりも、戦後の日本に反省するべきことが多いと感じる。