徳川家康が、二代将軍秀忠の妻であるお江の方に宛てて出した手紙が、のちにこう呼ばれた。
この手紙は、お江が嫡男竹千代(後の家光)ではなく、次男国千代(忠長)を偏愛しているという話をきき、出した手紙と言われていますが、非常な長文であり、家康の子育ての反省や信長、秀吉の性格など多岐にわたって書かれています。
しかし、最も印象深いのは以下のところでしょう。
人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。
不自由を常とおもへば不足なし。
心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。
堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。
勝つことを知りて負くることを知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人を責めるな。及ばざるは過ぎたるに勝れり。
人の一生は旅のようなもので、人は旅人だ と誰かが言っていましたが、私も振り返ってみるとその通りだと思います。堪忍のしようのないこともたくさんあったし、思うにまかせないことも多々ありました。
不自由なるを常と思ってまだもう少しひと踏ん張りです。