もしかすると前にも書いた気もするが、あることを検索していたらたまたまヒットして出てきました。今から約40年前、まだ20代の時に、チームの一員としてこの製品開発に関わりました。
当時まだマイクロソフトワードはない時代に、北米向けにアメリカベンチャーと共同開発したワープロで、自分は主にゲートアレイ開発を担当しました。基板中央にタテ長に配置されているのは、CPU(モトローラ68000)でその上にある横長の2つあるやや大きめのがゲートアレイです。さらにその上に複数小さくあるのがDRAM(ビデオ用RAM)。
作ったゲートアレイはこのDRAMのリフレッシュをしながら、データを書き込んで表示させるとか、フロッピーディスクにデータを読み書きするためのロジックなどが中心でした。簡単に思えるかもしれませんが、結構大変で、こうやって動いているのか と初めて理解しました。
当時のゲートアレイはCADのようなツールもなく、回路設計はじめ全て手作業でした、最も大変だったのは作った回路ゲートの動作確認をするためのテストパターンを作る作業です。フリップフロップやカウンターなど内部を構成するゲートロジックの出力をもれなくH/L(On/Off)させてゲート素子不良がないかをチェックしないといけないのですが、今だったらそんなのはツールで自動であっというまにできるはずなのですが、当時はなんと開発者が自分で作成しないといけなかった。
たたみ一畳ほどもある方眼紙にタイミングチャートを何十枚と書いて気が狂いそうでした。開発終盤は半導体メーカのH社の工場に駐在して仕上げましたが、終わって戻ったら今度はこの回路ロジックを使ってフロッピーディスク1枚あたり、どの位たくさんデータのR/Wができるかの性能テストの仕事が待っていた。磁性体の材質などによって内周ほど磁力密度の特性が異なるため、どのメーカのものなら保障できるのかを確認するためです。
当時はみな今日でいうブラック企業だったので、深夜終電、徹夜もありましたが、終了した時はほっとしたかんじでした。

