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石田マネジメント事務所

技術やものづくりに関する最近の話題と気づき、ちょっとした備忘録を書いています。

SIEMの代表製品としてよく知られているSplunkですが、いじりはじめてだんだんわかってきました。

 

・多くの企業で導入されているものの、使いこなせていない

 と言われるが意図的にわかりにくくしているせいもある

 

・使い方、環境の整え方に関するマニュアルは日本語版は

 ろくなものがなく、英文でもお粗末なものが多い

 

・SPLという検索言語の書き方については、ググれば概ね

 わかるが、悩みどころはSPL自体ではない

 

・ログの仕様(特にWindowsイベント)とSplunkではそれを

 どこまで対応できているか、何かを追加すればできるのか、

 追加はどうすればいいのか などが全くわかりにくい

 (Windowsイベントの .evtx は相応に勉強して理解する

  必要はあり)

 

・ググってもわからない というかできず、結局、外人が

 Youtubeで解説しているものを画面に目を凝らしてみてやっ

 とわかる というかんじ

 

設定などがようやくわかってきても、ファイヤーウォール、Windowsイベント、proxyなどのログの相関をみて判断するというのは、相当それぞれの世界を知っている人でないとわからない。

 

MITRE ATT&CK で公開されている過去の攻撃手口を検知するためのSPLもたくさん参考として公開されていて、私自身これを理解して顧客環境へ適用するという業務もしていますが、このためにはログの内容の意味理解ができないといけない。

 

つまり、よくわかっている人向けのツールなので、一般企業の情シス担当者にはハードルは相当高いと感じます。

 

Splunkがやっていることというのは、所詮はログデータをいろいろな条件でキーワード検索し、表形式やグラフで描画するなどであり、大した頭脳が搭載されているわけではありません。Pythonで機械学習ライブラリのアルゴリズムやモデルを使って、業務システムを作れと言われても、容易でないのと同じ理屈ですね。

昨年2023年にベルギーで日米欧の関係者が集まって、今後の半導体開発に関するシンポジウムが開催された。

 

この席上、経産省の役人が、

 

「過去の半導体戦略では、国内企業の協業で生まれた会社にばかり投資したことが失敗要因」

 

と言っていた。これは表面的な話で本当のところは、メモリ開発をやっているメーカを寄せ集めれば集約できる という単純で間違った見通しこそが原因である。

 

同じなんとかμmのDRAM生産をM社、N社、H社…でやっていても、設計思想は異なり、製造プロセスも異なる。ゆえに生産工程ラインも共通なところはほとんどなく、全く別々の製造工場を寄せ集めただけであった。こんなのでうまく事業的に統合なんてできるはずはない。

 

もし本当にメモリ技術、産業を温存させようとするなら、どれか1つに集約しそれ以外は棄却するのが正解だったのだろうが、そんなことは決してできなかった。

 

自分たちで自死せよということを決めさせることは不可能で、おそらく現場に近い人、いや経営層もわかってはいただろうが、自分たちの延命につながるなら と思って傷口を深くしただけであった。(サムスンが躍進したのは、国策で大なたを振るって強制的に1つに集約できたことが大きい。)

 

この構図は、みずほ銀行のコンピュータシステムトラブルの真因と全く同じである。

 

経産省も金融庁も産業構造のありように大なたを振るうことはできなかったのだろう。今後はできるのだろうか。

何年か前の事、中部地区のある製造業でコンサルティングのお引き合いがあるということで、実際に企業を訪問しお話を伺ったことがある。

 

おそらく名前を知らない人はいないだろう電子機器関係のこの会社の、開発部長さんから悩み事、コンサルに期待することなどを拝聴しましたが、結果としてはお断りしました。というのも

 

「過去にウルトラC級の開発をしたことがある。こうしたウルトラCを連発したいが、そのネタを提供してほしい」

 

というような内容だったからです。もし、それができるなら、自分がこの会社の役員になって、この部長を真っ先にクビにする と話を聞きながら思いました(もちろんそんなことはおくびにも出しませんでしたが)

 

雰囲気的に察するには、部下である開発メンバーの信任を得られず、笛吹けど誰も踊らずという状況なのだろうと思ったが、名だたるXXXともあろう会社がこの体たらくというのは、なんということか。

 

さまざまな統計によれば日本の技術力は地に落ち、国立大学の科学力は東南アジアにも劣り圏外になっている。

 

思えば20年近く以前より、日本のソフト開発人材不足が叫ばれ、技術継承できないこの状態が続くと日本は後進国になると言われてきたが、そうなったということなのだろう。

 

ではどうしたらいいのかだが、いろいろな要因がありすぎて手を打つのももう遅いのかもしれない。