この本には、歴代社長の人となり、TOPにまで上り詰めてゆくまでの権謀術数などが書かれていて、だんだん辟易してきますが、東芝に限らずシャープ他名門と言われてきた大企業が、次々と不祥事を内部通報され瓦解してゆくに至った根本的なことに興味があり読んでいます。
ここの人物がどんな性格でどんな振る舞いをしてきたのかを知ることもありますが、そうしたことを許容し、助長した組織集団内の自己保身とか、利害のありようがどのように形成されるのか を研究したいという気持ちがあります。
京セラの稲盛さんのような人がいたら違っていた、ということも考えられますが、東芝のようなバックグランドの組織に単身放り込まれたら、おそらく袋叩きにされあるいは総スカンを食らって放逐されていたかもしれない。
当然こうしたことは日本企業だけに限った話ではなく、海外企業だって色々あります。古くはエンロンの不祥事、最近ではフォルクスワーゲンの燃費偽装など洋の東西に関わりなく存在していそうですが、日本にだけ固有のこともありそう。
故山本七平氏が「空気の研究」や「私の中の日本軍」で述べていたような集団の支配律は、終戦後の後もずっと健在で今に至っていると思えます。旧日本陸軍内でのヒドイ状況は、東芝など最近の企業不祥事の温床と繋がっていると感じる。

