年明け早々、この話題が報告されています。2000年代のある時期以降から、インテルはCPUの実行速度を上げる為に、CPUの実行の仕組みに工夫を加えたのですが、これが仇となるというものです。MetdownとかSpectreという名前がついているそうです。
CPUが高速に処理を進めることができるよう、分岐命令に差し掛かると投機的実行といって、分岐する方に行くだろうとみなしその先のコードを先読みします。実際の計算結果が分岐する場合、すでに読み込み済みなのですぐに実行できますが、分岐しないという場合には先読みした情報は無駄になり捨てられることになります。
この際先読みした情報などがすぐに捨てられるのではなく、CPUのキャッシュデータとして一時的には存在し続けることが多いでしょうから、悪意のある(かつ、実行優先度が低い)プロセスが、これを狙い撃ちにして読み取ることができるそうで、実際にデモしている動画もありました。
昔、UNIXマシンが全盛のころ、RISC型のCPUでこうした投機的実行機構が取り入れられていました。最初の頃は分岐する/しないという1ビット分の情報によるシンプルなものでしたが、これだと50%の賭けになりあまりにも効率が悪いということで、2ビット分使うことで、分岐予測の精度を上げたRISCチップも出ていた。
インテルのCPUが実装しているのが、この当時の投機的分岐の仕組みと同じような原理なのかどうかはわかりませんが、少なくとも当時はそのキャッシュデータをハッキングするなどということは誰も予想だにしなかったのですが、こんなところまで狙われるのかと思っています。
対策情報がマイクロソフト、グーグル、アマゾンなどからリリースされているようですのでチェックすることをおすすめします。