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leraのブログ

自らの文章のアーカイブと考えている

読書会という淫靡なプレイにはまっている。

今日の課題図書は『土左(佐)日記』

革命的文学創生、ジェンダー論、ネカマ論、破り捨てるものを大事にするリーズブナルさ、来ないじゃないか海賊、年なのに子どもいてがんばった論、プチエッセイ・ライトノベル論、剽窃盗作なんでもOK論、本当に面白かった。

 その後のスペインバルも美味しかったし…その店で店の人が「バケット」と言った時に「バケットってフランス語ですよね」と思わず指摘しまったことは反省…私は語学マニアでもないのに。

11月は芝居もからめる(もちろん実演!)というので期待大!

ある人に何度も「お母さん」と言った事は謝罪します。
アメリカ化?イスラム国とTPP

 2014年10月23日の朝日新聞の「耕論」は「イスラム国」についてのもので、下段の「私の視点」は「TPP」に関するものだが、偶然底流に「アメリカ化」というテーマがある。

 「イスラム国」については保坂修司氏(日本エネルギー経済研究所)が「本来のイスラム教は自殺を禁じ、無実の人を殺害することを認めていないにも関わらず暴力的な価値観が幅をきかせているのは、中東などイスラム教徒が多く暮らす地域で、多くの若者たちが疎外され、希望を失い、怒りや不満をたぎらせていることの表れ」

 ポール・ロジャース氏(英ブラッドフォード大学)は「2001年の同時多発テロを米国が戦争とみなし、裁判なしの拘束や拷問を行った結果、中東世界には苦い感情が残っている。西洋文明を脅かすような脅威とみなされることをイスラム国はむしろ歓迎する」

 中田考氏(イスラム法学者)は「イスラム教徒ならば国籍や民族で差別されることはないイスラムの下の平等がコーランの教えの核心。富の格差を認めず、近代にできた国境にも縛られない。そうした理想を実現できる場所と期待すればこそ、世界中からイスラム教徒が集まる」

 これはアメリカ化に対する反発というより、資本主義に対する反発あるいは抵抗なのだろう。そこには資本主義の犠牲者像が見える。

 TPPについてはラルフ・ネーダー氏と田坂興亜氏(日本消費者連盟)が共同で意見を述べている。
「TPPに最も大きな影響力を持っているのは、アメリカの民間部門で、貿易アドバイザーとして公式な立場にある約500人のうちほとんどは、企業の利害を代弁する人たち」
「アメリカは京都議定書や生物多様性条約を批准していない。審議中のTPPの環境に関する条項には、そんなアメリカが国際社会で推奨される規制を回避し続けるためにTPPをあらゆる場で利用できるという内容が見られる」
「TPPの投資に関する条項でも、投資家対国家間の紛争解決条項(ISDS条項)が盛り込まれていて、その国の政府に賠償を要求する訴えを法廷外の審判所におこすことができる制度である」(国家主権を侵害する可能性が高い)
 さらにTPPによって医薬品特許の範囲が拡張され、独占と高価格化を招く。国内の安全基準に合致しない食品の輸入を強要される場合があり、これは遺伝子組み換えを想定したもの。
 財産保護にも規制をかけようとしているし、ハリウッドの主張を取り入れ著作権利用の厳格化によりインターネットへのアクセスの抑制もある。
 二人は「消費者保護および公共の利益に対する深刻な脅威」と判断している。

 以上のことはアメリカ化というより、ワイルドな資本主義の跋扈とみなすことができるが、それを強力に推し進めているのはアメリカである。

 マルクスが「予言」したように最後は「ひとつ」の企業のみが残るのか?それをアメリカと呼ぶようになるのだろうか…


9回公演『THE SACRET GARDEN-嘘の中にある真実-




Mucical Guild q.

 今まで数えきれないほど裁判所の傍聴席に座ったが、今日の傍聴席は特別だった。なぜなら舞台のソデに設けられた特別傍聴席だったからだ。傍聴券はあるが、抽選ではない。

 舞台は法廷を中心とした裁判劇だが、裁判長の外見がやけにリアル。他に赤いバンダナを巻いた傍聴オタクもいかにもという感じ。

 被告はオキシマ原発に見学に行った8人と、彼らに便宜を図った原発広報室の青年1人。

 見学に行った時に撮った写真をネットで交換したことにより特定秘密保護法に問われる。ところが、その秘密が何だか分らない。何を漏洩したのかが分らない。

 検事は内容はともあれ漏洩したという外形立証だけで十分だと主張する。

 弁護人は特定秘密保護法が憲法の精神に反するとして公訴棄却を主張する。そして、この裁判が「みせしめ」だと言う。

 舞台はディティールに拘る。

 裁判長が保身や出世欲を見せ、有名事件をやって大規模法律事務所に入りたいと言うし、原発所長が保身のために秘密保全のミスを契約社員のせいにする。

 被告に有利な証言をするはずだった人も、生活の根拠について脅され権力に迎合してしまう。

 ところがコロスの「ほんのちょっとの勇気が世界を変えられる」という歌で事実を語り出す。

 多くの裁判を傍聴してきて人がいかに嘘をつくか見てきた者にはファンタジーに見えた。

 ところが犯意のない被告思われていた人々は、実は意図があって原発に入ったことがわかる。

 それは原発技術者で自殺した人を父に持つフリージャーナリストが潜入を企図したもので、その秘密はとんでもないものなので、憲法にあきらかに違反するものである。

 秘密について開示命令を出した裁判長は自分だけがその秘密の提供を受け、その秘密があまりにすごいので自分の中で見なかったものにしてしまう。

 そして判決。

 笑ったのは旗出しすること。

 原発を案内した青年は利用されただけだとなり無罪。

 意図的に秘密にアクセスした8人は求刑10年のところ6年の判決。

 裁判長の説諭があり「理性が悪法を正されんことを…」と言う。

 平日の2時からなのに満席。

 2時間30分の舞台がけして長くはなかった。法廷のリアルさや法律監修がしっかりしていたからだと思う。

 あえて苦言を呈するならコーラスで「開廷のベルがなる」というものがあったが、開廷のベルというものは聞いたことが無い。

 1026日まで、中野区立野方区民ホールWIZホールにて

作・演出:田中広喜

作曲・アレンジ:小澤時史

振付:山本真実