宇沢弘文氏追悼文、内橋克人氏 | leraのブログ

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宇沢弘文氏追悼文、内橋克人氏

 内橋克人氏が「宇沢弘文さんを悼む」として東京新聞2014年10月9日の夕刊に書いている。

 リーマンショック「恐慌」のとき、なぜ日本が被害国となったのかを怒りをこめて糾してこう言ったという。
「昭和大恐慌から80年。なおも金融・企業の反社会的行為はやむことがない。マネタリー・ディシプリン(金融節度)の欠落を断罪しない統治が大惨事を繰り返す。儲けるためには法を犯さない限り何をやってもいい、という考え方が資本主義の根幹にある」
(この発言は先に>紹介した書籍にも掲載されている)
 
経済学の使命を放棄した市場原理主義者、効率主義者らの仮面を容赦なく剥がしたという。

世界銀行借款による55年の名神高速道路建設の調査に加わり「過激なモータリゼーション」を理由にただ一人異を唱えた。

73年アジェンデ大統領虐殺のとき、フリードマンの流れをくむ市場原理主義者たちが「歓声」をあげたとき、宇沢氏は以後いっさいシカゴ大学とかかわらないと決め「アメリカなるもの」(パックス・アメリカーナ)に訣別したと言う。

TPPは社会的共通資本を破壊すると発言した。(2011年)

内橋氏はこうしめくくる。
「社会的共通資本を基軸概念とする「宇沢経済学」のあまりに崇高な倫理性をいま誰が引き継ぐのだろうか」