藤原帰一がイラク戦争の教訓としてこう述べている。
軍事介入によって安定した統治をつくることはできない。
2003年イラク介入を支えたのは国際政治の現実的分析ではなく、力(軍事力)の過信であった。
かつて王国が王様の気紛れで戦争したときは、降伏があって戦争が終結した。
今の戦争に降伏はない。
国家間戦争ではないからだ。
もし始めたのならどちらかが殲滅されるまで終わらない。
あるいは侵略した側が撤退するまで終わらない。
さらにその「どちら」ですら不明瞭なのだ。
そして植民地主義の後遺症を軽く見るべきではない。
言語、民族、先住民族、宗教に関係なく人為的に設けた「国境」に問題があるのだ。宗主国の責任は極めて重大である。