酒場 エピソード1 福岡から 過去ログ転載 | leraのブログ

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酒場 エピソード1 福岡から 2006年02月23日

いい酒場はつけ台(カウンター)でわかる。塗りの無い、あるいは塗りが完全におちた使い込まれた木である場合が多い。岸田屋(月島)百尺(押上)大はし(北千住)がその典型だが、自由が丘の「ほさか」もそうである。

 また「酒場」というタイトルをつけている所も多いような気がする。

 そんな酒場の多くが「入りにくい」。なぜなら常連の溜まり場であるからだ。しかし新参者を排除する店は無い。逆に歓迎される場合が少なくない。ただ無作法な客と酔っ払いはいやがられる。これは酒場に限ったことではないが…

 昨日立ち呑みの店で呑んでいたら、そこには不似合いな若い男女が入ってきた。

 L型のつけ台だけの10人も立てない小さな店なのだ。
 そんなとき、なぜだか店の常連達も、店側の人も、警戒してしまう。「勘違い」や「間違い」で入ってきたのではないのか?という疑心暗鬼である。もし「勘違い」や「間違い」で入ってきたなら、すぐ出て行ける環境を作ってやろうという老婆心でもある。

 するとその二人はこう言った。
「福岡から来たんですけど、東京のこういうお店で呑んでみたかった」(実際には福岡の言葉)
 すると常連客もお店側もうってかわって「大歓迎」。近くの八百屋のオジさんは店からフルーツを持ってきて彼らに持たせた。