医療問題…2007年08月31日
この問題については色々なところで述べたり書いたりしているので、今さらという感もあるし、末期的で改善の方法が見出せないが、救急車のたらい回しがあったので、あるパートについて述べてみたい。
従事者の偏在・不足問題のひとつは教育にある。
この国の場合は教室から現場へであり、米独と逆である。患者に触れない、会話ができないといった従事者や、ハラスメントをして気づかない従事者がいるのは当たり前である。気管挿入できない、抗がん剤の取説が読めない従事者がいるということで驚いている時代はとっくの昔。
現場に入ってから現場の推薦で専門教育機関へ行く。現場にいる時に適性などに気づく好機がある。
医療教育を権威にしたい人たちとの妥協点はひとつ。準従事者制度をつくる。基礎教育を受け、現場に入り、準専門教育機関に行き研鑚を積む。
またアカデミズム弊害は、先端医療の関心は高いがプライマリケアや、基礎医学研究が疎かになる。目的や理念を明確にすべき時が来ていると思う。
医療従事者が3K職業になって久しいが、勤務医と開業医との落差が大きい。開業医は楽と言われているが、それなりの経済的基盤が必要であり、これは本人の問題ではない。また、開業する場合のローンを考えると40代で開業しないとならない。この年代はまだまだ医局にいる必要がある。
開業医は、都会に偏在する。都会ではないとペイしない。ところが近くに大病院ができると一挙に条件は変わる。患者はほとんど流れる。開業する場合近隣開業医のハンコはほとんどもらえないのも当然である。つまり、個人開業の時代は終わっている。
個人開業は米のように国家健康保険枠外で、富裕層や専門分野に特化していくしかない。
医療ミスは必ず起こる。起きることを前提に医療業務を組み立てるべきである。その責任を従事者個人に追わせることはあまりに無謀である。(無論重過失は別である)しかも、昨今は刑事事件となりやすく、逮捕、書類送検がすぐされる。私は強い違和感を持つ。
だからリスクの多い産科、小児科従事者が激減するのである。
しかも、臨床現場は、看護士や準看護士の「善意」に追う部分が多いにもかかわらず、医療ミスの責任が看護士や準看護士にも問われるのはあまりに理不尽である。
つまり、公立病院化への道しかない。
ところが公立化は官僚と行政に振り回されるだけである。
やっぱり末期症状か…