クレシェンド
クレシェンドはジャズ喫茶好きの連中から言わせると「ジャズ喫茶」だと言う。
ところがお店の人は違うと言う。
この論議は実に難しい。
なぜならそれを判定するにはジャズという音楽、あるいはジャンルの定義をしなければならないからだ。
ジャズのそれらを定義できる人はいない。
よって「ジャズ喫茶」かどうかは自己認定によるのだ。
だかんら、やはり、クレシェンドはジャズ喫茶ではないのだ。
ジャズ喫茶仲間が勧めるので行った。
店内はスピーカーと真空管アンプの山。
何かポッブスがかかっていた。
店内のスケッチをしていると、マスターが話しかけてきた。
「何を聴かれるんですか?」
「ジャズです」
「ウチはジャズはないんですよね」
ところがマスターが次にかけたのは
WE GET REQUESTS/OSCAR PETERSON
とても心地いいのである。
マスターはPETERSONをジャズと思っていないのか聞きたかったが、聞きそびれた…
