静岡市にて…ジャズと猫舌 過去ログ転載 | leraのブログ

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静岡市にて…ジャズと猫舌 2007年07月02日




6月29日の土曜日に静岡市に招かれた。

 厳密に言うと招かれた人のお手伝いで行くことになったので、招かれた訳ではない。夜の6時からのイベントである。



 「招かれた」二人は午後1時に静岡市入りをすると言う。理由を聞くと大杉栄と海野晋吉の墓参をするためとのこと。私も誘われた。私は、墓前祭などイベントとして意味のある場合を除いては、あまり墓参に意味を見出せない人間であるし、元々墓を否定している「危険思想」の持ち主である。(私の死後は献体の後返却不要になっている)



 私はその誘いを断わったのだが、実は理由は別にあった。



 イベントの主催者側の学生とメイルで打ち合わせをしたのだが、その中で余談として静岡市にジャズ喫茶があるかどうか尋ねた。まずはジャズ喫茶の説明をしなければならないのだが、ひとつの指針として「レコードでジャズをかけているところがあれば十分」と定義付けをしておいた。



 すると静岡駅前にまさしくその定義にかなった店があるという。時間は11時から夜までやっているとのことだったので、早めに静岡市に入り、その店へ行ってからイベント会場へ行ことうと思い、墓参を断わったのだ。

 イベントが終わってからは交流会があり、その後は最終の電車で帰るので、夜には行けないからだ。



 ところが、当日朝その学生から電話があり、その店はランチが終わってから休みに入り夜は6時にならないと開かないとのことだった。

 至急電話で教えてくれたということは、彼女にとっては「緊急事態」だったのだろう。少し恐縮した。



 まずランチという言葉にひっかかった。ジャズ喫茶でランチとはそぐわない。

 また、昼休憩があるジャズ喫茶などいままで出会ったことが無かった。

 その人に「音は大きい?」ときくと、「行ったことがないのでわからない」とのことだった。とにかく丁寧に礼を言った。



 結局静岡市には午後5時に入り、直接イベント会場へ向かった。イベントの終了が延び、終わったのは9時少し前だった。交流会は9時から10時まで、静岡駅構内の店だった。我々に配慮して駅構内にしてくれたのだ。



 私が会場から出るとその学生が待っていて、私をその店に案内すると言う。その勢いに負け、「ちょっと電話してきますので、遅れて行きます」とかなんとかスタッフに言ってその人の後に着いて小走りになってその店に行った。

 彼女は交流会に戻らねばならないので、その店の前で引き返した。



 その店は一言で言うといい店だった。

 レコードコレクターがオーナーなのか、壁にディスプレイされた10インチ盤は全て希少盤ばかりだし、演奏はレコードのみで2台のターンテーブルがまわっているし、マッキントッシュの真空管アンプでドライブしている。



 なんとマッチがあるのだ。昨今では極めて珍しい。それだけでもオーナーの意気込みを感じる。



 本当は店をざっと見てすぐ交流会に合流しようと考えていたのだが、ウィントン・ケリーの見たこともないレコードがかかったりして30分も長居してしまった。



 その後交流会の場所へ向かったのだが、「駅南口構内にあるM」と聞いていたがその店の「呑み放題」という宣伝ポスターはあるのに店がない。歩いている人に聞いても「知らない」。変なのである。駅ビル店舗案内図に載っていないのである。しかしポスターはある。



 もしやと思い、中央通路の反対側に行ってみた。するとあった。



 私が到着した時間は交流会終了の1分30秒前だった。

 地元の人においしいからと言われ、桜海老のテンプラと黒ハンペンの揚げ物をあわてて食べた。私は猫舌なのだ。



 多くの人に迷惑をかけた。しかしいい店だった。