リーブラ映画祭2007 布 2007年03月13日
布 結びあう女たち チェン・ウエイスー監督 2004年台湾
台湾の女性たちがどのような閉塞状況にあるのか知見をもっていなかった。彼女たちに「芸術的な表現」をさせようというサークルがあり、素材に最も身近な「布」を選び、方法に「手縫い」を選択した。
女性たちはみるみる「表現」を手に入れていく。そのさまは感動的である。
表現を手に入れた彼女たちは、そこから自分を見つめることになる。そして自分の存在に対し、自分の人生に対し、考えを深めていく。夫、義母、子どもとの関わりと自らの存在に思いを寄せていく。
上野千鶴子氏の「スカートの下の劇場」をテキストにし、自らのセクシャリティーにも目を向ける。
リーブラ映画祭2007 纏足
纏足 10センチの黄金蓮花をさがして
ユーチン・ヤン監督 2004年カナダ・中国
漢民族が1000年にわたり纏足を続けてきた理由は一様ではない。
カナダに居住している監督は中国の実家へ行き纏足をしている女性たちを訪ねる旅に出る。監督の母親や叔母が纏足「した」最後の年代だという。旅の中で多くの纏足している女性に会うが、なかなか話してくれないし足を見せようともしない。監督は纏足の「美」として最高に評価されている10センチの足(それは黄金蓮花と言われる)を求める。
その一様ではない理由の中に、女性への抑圧を見たと思う。結局抑圧のシステムであり、性器切除と根源的に同一のものかもしれない。纏足することにより結婚しやすくなる、纏足していると夫からの暴力が少ない、などの物言いはあきらかにそれを示しているし、纏足への性的な迷信?もその範疇に入るであろう。
映像は、自分で希望した纏足がほとんど無かったこと、それは母から娘と「伝承」していったこと、纏足によって逃げられず多くが戦災で亡くなったことなどをあきらかにして行く