ポツドールの作品、映画としては二作目か?
シナリオとカメラワークが命のフィルム。
映画『(ハル)』は「はじめまして」で終わる映画だと思ったが、これはsexで始まるラブストーリーかと思った。
sexを享楽にしてしまったヒトの宿命であり、言葉をもってしまった故の悲しみ。
店のスタッフがsexは「過程がメンドウ」だからこれがあると言う。
そして、「意味ありげでカッケイ(カッコイイ)ことなんかない」と言う。
私には常なる疑問がある。
ジャック・ブレルも歌っていたし、慰安婦などの問題でもあるが、男は人間関係の無いsexができるのだろうか?そんなに器用なのだろうか?もしそうだとしたら、それはヒトしかしない行為である。なぜなら繁殖を目的としないからだ。
時間が来て終わった後、別れ難い…しかし、結局ディスコミュニケーションである。
sexで始まるラブストーリーには成り得なかった。なぜならヒトにとってsexは隠すべきモノだからだ…あるいは恥ずべきものだからだ…なぜだろう。なぜヒトだけが隠したがるのだろう?それがあまりに滑稽だからだろうか…それは、支配・被支配の関係であり支配側はその横暴を隠したいのだ。被支配側は支配側の要求待ちという原則を崩したくないからだ。自分が能動的にsexする存在では支配側が嫌悪するからだ。
その支配側の嫌悪は所有の概念から来る。
自分のために居て、自分だけのためにsexする個体を希求するからだ。
とにかく笑えた。
これはsexの滑稽さを前提にしていると思う。
笑って、笑って、悲しかった。
金銭と性が介在するヒトの悲しさだ。
欲望の持つ虚無的暴力だ。
原作・脚本・監督:三浦大輔
