伊福部昭生誕100年メモリアルコンサート | leraのブログ

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伊福部昭生誕
100年メモリアルコンサート

―土の響き、ゴジラ―




 2014227日、横浜みなとみらいホールで、伊福部昭生誕100年メモリアルコンサートが開かれた。私は熱狂的なゴジラファンではないし、伊福部昭ファンでもない。指揮の井上道義のファンなのである。



 原初的な楽器は打楽器であり、手で叩くものであり、北方先住民族に共通している。アイヌ民族の場合は手拍子、あるいはリムセ(輪踊り)の足踏みである。

 伊福部昭は釧路の生まれでアイヌ民族の歌や舞踊に触れていて、それに参加もしていたと言う。だからか土の響きを感じるのだ。

 

管弦楽のための「日本組曲」はperc8人もいて打楽器の効果を最大限に引き出している。組曲として「盆踊り」「七夕」「演伶(ながし)」「佞武多(ねぶた)」とあるが、確かにflによる篠笛のような音はそれを連想させるが、もっと土着的な土の響きのようなものをずっと感じたのは私だけだろうか?


Obeが哀愁のある子守唄風のフレーズを奏でたり、「佞武多」では打楽器が重層に奏でられ、それに対抗するように金管がパワーを見せ、勇壮なエンディングだった。しかも井上の動きのある指揮がそれを盛り立てていた。



次の曲はオーケストラとマリンバのための「ラウダ・コンチェルタータ」

メインはマリンバ(mar)である。安倍圭子氏が北方先住民族の刺繍の入った衣装とマタンプシ様(マタンプシはアイヌ民族でいう「鉢巻」)のものを身に着け登場。それだけでカリスマ。後に50本近いマレットが並ぶ。



B.drtimpがずっと底流に流れ、本当にアーシーなイメージ。そして、marが激しく叩かれ、cymが加わると大地を足で踏みしめる光景が浮かぶ。



Hpmarのインタープレイは実に幻想的。それに金管が加わる。

実に力強く壮大で感動的な演奏だった。


マレットを持ちかえ音質を変えたりするが、音量もかわることを知った。

物を叩き音を出す楽器の本質を見た演奏だった。

終了後拍手と声が長い時間収まらなかった。

(楽典は無知なのだが、「ラウダ・コンチェルタータ」とは司判楽風な頌歌という意味とのこと)


つづく