神聖かまってちゃんの『ロックンロールは鳴り止まないっ』はビートルズとセックスピストルズが対で出てきて大変違和感があるが、魂が揺さぶられるような音楽に出会った体験をストレートに表現していてとてもいい歌詞だと思う。
ビートルズとセックスピストルズが対で出てくるからこそリアルで、実体験を歌にしたのだとも思う。
素晴らしい音楽に出会うことは、衝撃だからこそ「なにがなんだかわかりません」なのだ。
吹奏楽やオーケストラの素晴らしさはアンサンブルの素晴らしさだ。これに出会うと一生抜けられない。
この映画の生徒たちが実に生き生きしている。
そして練習の時のベタさが実にリアル。
なんの理由もなく、何度か目頭が熱くなった。
アンサンブルの魔力だろうか?
夢中になれるものに出会う。
その機会を提供するのはほとんどが学校であるという事実がある。
ラストで不登校だった友人と登校の途中で出会う。
学校に行くことがいいのではない。夢中になれるものに出会う可能性に触れることがいいのだ。
ラストで「え!終わっちゃうの!」というショックを感じた。
それほどあっという間の作品だった。
オリジナル曲も良かった。
良質の映画である。
原作:中沢けい
監督:鈴木卓爾
音楽監督:磯田健一郎
