当劇団は一橋大学、東京医科歯科大学、東京工業大学、東京外国語大学のインターカレッジ劇団として発足し、他に国立音大も参加している。
今回が5回目の公演とのことだが、私は全部観ている。
その魅力のひとつは多くの作品で作・演出をやっている小泉喬平の存在にあるし、役者たちにあると思う。
今回は11人が舞台に登場したが、その内10人は知っていた。私の観劇史を辿る旅にも思えたのだ。
いつものごとく、くすぐりと小ネタ満載で、ストーリーへと誘っていく。
登場してきただけで笑いを誘うキャラクターがいるのは、脚本のせいなのか演出のせいなのか役者の力量なのか…
家族が、葉や枝や寄生生物まで含めてひとつの複雑な樹木を形成していることにたどり着くシカケはなかなか巧妙で、それを含蓄したキャストたちはそれゆえ存在が許される。そして、そのきっかけは「愛」であること。
「愛」というよりもっとシンプルな「好き」ということかもしれない。
登場人物たちが、その「好き」をないがしろにしない。
かなり場当たりがたいへんな本だと思うのだが、実際の舞台は実にスムーズムにそしてスピーディーに進行し、場転もキャラ転も見事。あっという間の60分だった。
聞くところによると公演は急遽決まり、本が出来たのは初日の数日前だったと言う。ある劇団で何回か公演していくメリットが出たと言えよう。
今後も定期的な公演を期待したい。
それにしても「あげおっす」が夢に出てきそう…
劇団:THE落花生
カテイの事情
2013.8.3-4 野方スタジオ
作・演出:小泉喬平
舞台美術:石見 舟
制作:あびる
音響:小泉喬平
出演:安西駿太朗、水野谷春香、井上直樹、岩間花示丸、千乃ホナミ、高山翔貴、鳥野ささみ、小林瑞希、穂坂拓杜
備考:前回野方スタジオに来た時、嗅覚で見つけた店「秋元屋」に寄った。いい店です。
