ギリシャ古典劇が観客に呼びかけるものであることを知り、是非もう一度観たいと思った。なぜなら8月11日に座った位置は上手の最前列で、メーディアの語りかけは私に向かってはされなかったからだ。少なくともメーディアはコリントス人に向かって語りかけているはずである。
12日は千穐楽で一回の公演しかなかったため、慌てて観に行き今度は後列に座り、コリントス人になった。
コリントス人になってわかったことは、メーディアの語りにある恐怖だ。メーディアがなぜここにいて、なぜ裏切られたか、それを私(たち)が受け止めねばならない、と思わせるからだ。
正直言って印象はかなり変わった。もっと演劇的だったような気がする。
コロスのユニゾンなども最初の夜よりよく聞けた。これは私の問題で「コロス」という「ルール」に慣れるのに時間を要したということだ。
色々な事情があるだろうからそう簡単には言えないのだろうが、途中休憩を入れるぐらいの時間軸で演じた方が深みが増すのではないか?と思う。但し、90分の時間もけして長くは無かった。ただセリフの情報量が多すぎると感じた。
メーディアを演じた山澤紗江子とイアーソーンを演じた和田直大の好演が光った。
劇団初夜の会旗揚げ公演
2012年8月9日から12日
原作:エウリピデス
翻訳:丹下和彦
脚本編集演出:和泉淳
メーディア:山澤紗江子、イアーソーン:和田直大、クレオーン:和泉淳、コロス:清
水美江、黒川さゆり、中村美菜子、山崎仁子