ケヤキ若葉

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近隣公園のケヤキ。欅若葉という季語があったかどうか。

公園の東側(正門)からみた風景↓

ごく短い並木になっている。南北(左右)に五本ずつ。しかし北側は貧弱というより

衰退。土質の差か、日照の関係か。

 

欅あり雛祭の夜の靄/森澄雄

桐桜欅柿朴庭落葉/瀧井孝作

欅の脇欅落葉の袋詰/高澤良一

武蔵野に残る欅よ初嵐/杉本寛

登山駅欅林へ雲聚め/河野南畦

高々と欅に風や蛍籠/小川軽舟

床板は一枚欅飾羽子/千原叡子

松は松欅は欅冬日和/黒川悦子

夏近し眠らず夜の大欅/松澤昭

校門の欅若葉の下を掃く/直人

初鳩や真蒼に晴れし大欅/篠原

風の音梢に止め冬欅/百瀬美津

寛容と厳格同居冬欅/高澤良一

黄落の宙に欅の力瘤/宮津昭彦

立待の月光欅真半分/斎藤夏風

裸木の欅は欅楢は楢/鈴木万佐子

蛇穴を出て夕暮の欅の木/小澤實

薫風を捌き疲れて夕欅/高澤良一

菜畑にたまる欅の落葉かな/孝作

脱衣籠欅落葉の一二片/高澤良一

武蔵てふ欅の国の大旦/井手千二

耕して高き欅を野に残す/大串章

竹林を抽く大欅夏近し/細田寿郎

大欅根本灯して飾売り/澤木欣一

大欅最も高き枝に椋鳥/高木晴子

斧憩めおく雪晴の欅の根/飴山實

大欅一糸纒はず年迎ふ/毛塚静枝

鳥渡る腕のつけねの太欅/渋谷道

峰雲や森に秀でて遠欅/中田勘一

枯欅一樹で足りる故郷は/沢草二

川上の欅長者に春の雷/桑原三郎

一塊の春の朝雲欅立つ/中村汀女

春欅二本叩けり音違ふ/松村多美

箒目に水仙浄し欅の根/西山泊雲

雨雲のひまより欅落葉かな/青畝

初冬の好日欅一樹立ち/松村蒼石

郭公や欅の下の正一位/斉藤夏風

大空に罅走らせて枯欅/西村和子

冬欅五十年とは短きか/関塚康夫

千年の杉や欅や滝の音/草間時彦

春塵や欅並木に映画館/西本一都

強霜や欅の風姿松の艶/鈴木鷹夫

冬欅瓦よき屋根谷向う/川崎展宏

ぶら下がる雪折の枝大欅/小野秀子

極月や月の手前に欅の木/池田澄子

ぼろ市の天に棒立つ大欅/菅田静歩

師のこゑを仰ぐ三月欅立つ/神蔵器

帰りには欅をまはり七五三/原田喬

冬空の論理のかたち大欅/山中正己

幹高き欅や日脚伸びにけり/森澄雄

広前に欅芽吹きの金色相/高澤良一

橡欅雲美しと見る夏来たり/及川貞

大欅かぶる灯や五月雨/大谷碧雲居

この道の欅の落葉はじまりぬ/風生

欅にも器量のありて初社/高澤良一

大欅なり春雪の一本目/神尾久美子

大欅寒明の影ひろげけり/島谷征良

懐手する手の無くて大欅/高澤良一

梅雨前の闇のなかなる大欅/桂信子

水の如蛇のくだれり大欅/高橋六一

目薬をさせば夏野の大欅/野木桃花

短夜をともに迎えし大欅/久保純夫

飾売まづ暮れなづむ大欅/皆川盤水

欅散る運動会は帽子取り/細見綾子

欅若葉して徘徊の杜深く/高澤良一

武蔵野の欅総立ち寒の入/椎橋清翠

荒藪の鉄線花咲く欅の木/飯田蛇笏

法師蝉ぐうんと高き杜欅/高澤良一

渡り鳥消えて欅の空残す/石塚友二

わが町に万年欅秋日濃し/奥村清子

牛飼ひて春の欅を屋敷内/山本洋子

産土の主の欅も紅葉せり/高澤良一

瘤欅すんなり欅冬日浴ぶ/高澤良一

一木の欅のこれる雪の丘/京極杞陽

一本の欅のゆゑの寒夕焼/豊田都峰

百千の椋鳥が欅に鬼城の忌/磯石子

一等星欅に荒き寒夜かな/渡辺水巴

七五三詣欅の葉を降らす/臼田亜浪

七五三辺り走れる欅の根/高澤良一

七夕の欅明るき空のいろ/斉藤夏風

確と立つ欅の幹や弓始め/石田波郷

秋の水欅の下を流れけり/橋本鶏二

立秋の欅高枝にヘツセ死す/森澄雄

仙台の欅を慕いわたしは水/渋谷道

縄跳や欅寂びゆく風の中/丹羽啓子

若葉して欅は杜の明り取/高澤良一

八幡宮夏至の欅が亭々と/高澤良一

薮に立つ欅三本鵙の秋/松本たかし

冬来ると欅の聰明椨の鈍/高澤良一

街道に古りし欅や道灌忌/君塚定規

春風や徐ろに欅伐り倒す/野村喜舟

裸木となり正格を持し欅/川崎展宏

裸木の欅の如菩薩仏菩薩/高澤良一

観音堂欅落葉に埋もる道/高澤良一

名月や門の欅も武蔵ぶり/石田波郷

向日の性に芽吹きぬ欅楢/石塚友二

退職を諾ひし日の欅散る/芦沢一醒

晴天より欅若葉の緑の聲/相馬遷子

暑き夜欅は人の灯に離れ/大井雅人

 

 俳句季語一覧ナビより。

 

ソメイヨシノが満開になるころはまだ新芽状態であった。

まだ若葉が瑞々しさを失っていない。市内ないし阪神地区でも一九六〇年ころから欅の樹が増えたように思う。1960年、61年ころに初めて東京の街を歩いて(東京まで急行で7時間くらいかかった。繁忙期に乗って横浜近くまですし詰めで立ちっぱなしだったことがある。東京行きの特急「こだま」の指定席は予約販売初日に10分で売り切れ状態で、一日に10本以上の急行が出ていた。どれも満席であった。新幹線の開通は1964年)関東にはケヤキ並木が多いのに気付いた。

 夜10時ころに神戸発の寝台急行「銀河」という列車があって、寝台車は高いので、普通席に乗って東京へ行ったこともある。朝の7時ころに東京着。

 信濃町駅の駅前の施設に宿泊。宿泊は無料だったかも。

朝起きて窓の外を見ると長い一列の行列が見えた。何の行列かと思った。遥か向こうのバス停留所へ向かっての列だった。東京人は🚌に乗るのに、行列をするのだと気付いた。

 朝食は街へ出て食べた。朝食屋というのがあることを知ったのもその頃である。

 味噌汁(具は覚えていない)、海苔、魚の干物、納豆、白菜の漬物。特に白菜の漬物が上手いと思った。関西育ちだったが、そのころ住んでいた川西町(その後市になった)の家の前にどういうわけか納豆売りが声を挙げて通っていたので、納豆はかなり早くから食べるようになった。

近隣公園の桜は葉桜へ変わりつつあるが、まだ落花盛んな状態にまではなっていない。ゆうべも今夜も結構風は強いが。

一番先に満開になった樹↑でもまだ葉は目立たない。

朝早い段階ではシートは一枚のみ。

まだ数日花見は楽しめそう。

ツグミ

椋鳥も見かけるが急増の気配はない。

山桃の木

もうすぐ花が咲く

もう咲いているといえるのかどうか自信なし。

山桃の向こうの遊具コーナー  小学校はまだ春休み中か。

ナガミヒナゲシ  右奥はホトケノザ