主役級が揃って勝ち上がった決勝戦。
地元南関が4車結束で強力だが、別線も現旧SSの集まりで一筋縄ではいかない。
さて、今日の私は出張を利用して静岡競輪場を訪れる予定です。久々の現地観戦。
この静岡県と私の故郷である群馬県は博打が盛んな印象があります。それぞれ清水次郎長や国定忠治といった博徒の流れを汲むお国柄。
勝手な想像ですが、ギャンブルを嗜む人の割合が日本平均で千人に一人というところ、この両県では百人に一人くらいいる気がします。
ということで、バンクを囲う遠州博徒の熱気を直に感じてきたいと思います。
静岡駅からオケラバスに乗って競輪場に到着。
まだ1R前だというのに、けっこうお客さん入ってます。
名物の静岡おでん
5R
赤板から打鐘過ぎまで入れ替わり多い展開で、最終的には⑨照井がカマシ逃げに出るとみる。その3番手を取るのは①高橋和か⑤岸澤。末を欠く⑨照井を直線で捉え、ゴールに殺到する。
53-53-7, 1-5-3
➜ 3-9-2 (ToT)
⑤岸澤が逃げて⑨照井の中団捲り。③佐藤礼が切り替え追走から差し。思いどおりにいかないなー
6R
昨日のレースで③松岡篤を信用して後悔している。消去法で地元⑦②望月ペアから。まず②望月永の差しからだが、④今岡が叩いて逃げて⑦望月一の3番手捲りなら押し切りもある。
27-27-1, 2-7-4
➜ 2-7-8 (ToT)
⑦望月一の3番手捲りで理想的な展開だったが、バックハコの①山中貴が3着に絡めず。
それにしても、金網の前はお客でいっぱい。こういう光景を見ると競輪業もまだまだ大丈夫と思えます。
決勝選手紹介
どの選手にもダミ声のヤジが飛んでたけど、なぜか③成田だけヤジが飛ばず拍手のみ。成田のコワモテな雰囲気にヤジ要員も遠慮したのか。
7R
③久米康に⑦瓜生がつく混成ラインは強力だが、⑤中釜②村田⑨川口公の中近もラインとしての総合力が高い。
両派互角とみるが、⑤中釜が先行中心に組み立てるとしたら、意外に強い逃げをみせる⑥新村の抵抗必至で、③久米康の捲りに展開が向く。
7-3-249
➜ 7-3-8 (ToT)
このスジは小銭で押さえたけど安い。⑤中釜はせっかく意図的に中団を取れたのに、追い上げた⑦久米康に割り込まれる失態。
8R
単純に機動力上位の②大石から⑨簗田への地元ワンツー狙いでいい気もするが、展開はちょっと複雑。
まず②大石⑨簗田は逃げ捲り両面で柔軟に構えるはずだが、一方の中四国と九州はどうか。清水の前で死に駆けした⑦奥村だが、最終日に③阿竹の前で同じことをするのか微妙。①津村は中団捲り基本で臨むが、②大石と⑦奥村が牽制し合っているようなら一気のカマシ逃げもある。
ということで展開を絞りにくいが、たとえ⑦奥村が駆けて②大石が7番手でも捲りが決まるとみて地元ワンツーから⑨簗田の差しに再度期待。
9-2-138
➜ 2-3-4 (ToT)
②大石の7番手捲り。しかし期待した⑨簗田は2センターで離れて4着。なかなか戻らないなー
9R
①新田康③原口⑦野口は二次予選の再戦になる。二次予選では野口と松浦の踏み合いがバック過ぎまで続いたおかげで原口が一発を決めることができた。
今回は②磯島が⑦野口に真っ向先行勝負を挑むとみる。②磯島の前受け突っ張り、あるいは⑦野口を出させての叩き返し、どちらのパターンでも③原口は前団の隊列が乱れるのを待って一発を狙える。
ただし⑦野口があっさり②磯島を退けて一本棒ならそのまま押し切り。
3-4-17, 7-1-9
➜ 1-7-9 (ToT)
②磯島と③原口が4番手で並走。これでは本戦の押し切りで仕方ない。①新田が差してしまうとは。
現地は9Rの前から少し雨が降ってきました。荒れないといいな。遠くに晴れ間は見えてるんだけど。
10R
1年前なら④町田が先行で別線を押さえるとみて⑦柏野の差し目から買うところだが、今や競走得点103点、バック数も10に減ってしまた④町田。かつての117期エースの復活が待ち遠しい。
④町田を超える評価は⑨松岡辰。短距離勝負になれば本領発揮しそう。
本線①野原は年末の伊東記念優勝で満足したのか、年明けはここまで1着なし。地元⑤岡村潤がつけるが、ここはお構いなしに捲り一発狙いだろう。
いずれにしろ逃げるのは④町田で、①野原か⑨松岡辰のうち中団を取った方が捲ってアタマ。⑦柏野が切り替えて連下に絡む。
1-5-7, 9-2-7, 1-7-9
➜ 4-5-7 (ToT)
まさか④町田の赤板二周先行逃げ切りとは!
いや、たしかに1年前の町田はこんなかんじだったけど。①野原の4番手捲りを⑦柏野が大きく振って両者共倒れ。そんなアヤがあったとはいえ見事な末脚。なぜ最終日になって急に復活?
観客の声援に④町田は手を上げて応えてました。
11R
⑥小林泰はまだ小者感を払拭できないし、③志田も期待を裏切る競走が多い。やはり①新山と⑦山田庸の対決とみていい。
何事も中途半端な③志田は、たとえ打鐘で先頭に立っても、安易に流して①新山に叩かれ終了。⑥小林泰がいかに立ち回っても⑦山田庸が中団好位置を取るだろう。
すると①新山の先行だが⑦山田庸が前々から捲りを決める結果となる。ただし、その着差は大差なく、⑤田中誠より⑨永澤の方が2着に入りやすい。
7-9-125
➜ 9-1-2 (ToT)
⑦山田庸は位置取り失敗。インから攻めるのはいいが、⑥小林泰でなく②神山拓と並走になったのが運の尽き。インに大きく飛ばされて力尽きてしまった。
ハズレ続きだったので、少し買い目を広げてこの55倍は何とか拾えました5。
たちあおい賞争奪戦 最終日 12R 決勝
初日特選で証明されたとおり、①深谷⑦郡司の2車だけでも別線は太刀打ちできない。そこに⑧渡邉雄と⑥佐々木眞が援軍につき4車という強力布陣。
そのまま南関4車で逃げてしまえば、二段三段駆けまで可能で別線は手も足も出ない。となれば別線にとれる選択肢は
・⑧渡邉雄を押えて自ら逃げる
・①深谷に斬り込み本戦分断
とはいえ、SS返り咲きを狙う④吉田拓も⑨清水も、ここで優勝をあきらめる前提の早駆けはできそうにない。前者は没で後者に限定。
①深谷に競り込まれたら脆いことは南関勢も承知している。それを避けるには⑧渡邉雄の前受け全ツッパしかない。
ケース1 ⑧渡邉雄の赤板突っ張り先行
打鐘を先頭で迎える⑨清水は、あくまで突っ張り切るより、踏み遅れたふりして①深谷のところでイン粘りの方がいい。
⑨清水が番手を取りきれば、⑦郡司や④吉田拓の捲りに合わせてバック捲り。追走の②松浦はこの展開有利を活かせる状態ではなさそう。
9-257-2357
(この他にも、打鐘で⑧渡邉雄が緩めたところを④吉田拓か⑨清水がカマして逃げるケースもあるが、可能性は低いとみて省略)
別線にとって、地元選手に競りかけることをよしとするか問われる一戦。
敵わないと承知で縦脚オンリーの勝負を挑んで散るか、それとも貪欲に結果を求めて①深谷を退かしにかかるか。
確率としてはケース1が70%、ケース2が25%、ケース3が5%とみる。
しかし、好みの展開はケース2。⑤守澤の闘争心に期待したい。
3連単 5-3-4
3連単 5-4-3
3連単 5-3-7
➜ 7-1-5 (ToT)
優勝は⑦郡司浩平ーーーーーー!
いやー差しちゃったかー
多少は①深谷に遠慮するかと思ったら容赦なしでした。
初手は③成田にSを取られて南関は前受け失敗。さらに青板バックで⑨清水にも押さえられて最後尾まで下げる南関。
これは結果的にケース2や3があるかと期待したけど、⑧渡邉雄のジャンガマシに⑨清水は飛びつかず送り出してしまった。
やはり、地元とは競るべからずという②松浦の教えを守ったのだろうか。
こうなった時点で17-17-xは決まり。結果は⑦郡司の容赦ない差しと⑤守澤の安定した伸び脚で20倍車券。
いちおう少額押さえたけど元金返しです。やはり、こちらを勝負目にしておくべきだったか。
三点勝負は総抜けの最終日だったけど、追加買いで何とか資金を減らさずに済みました。
このクライマックスを迎えて、静岡バンクの金網前は超満員。選手入場から大盛りあがり。
いい現地参戦でした。
やっぱり熱い静岡競輪。
やっぱり熱い遠州博徒。