IAサーバーの仮想化メモ -15ページ目

vSphere Storage Appliance って使えるの? - その3

過去のエントリーでVSAについて収集した情報を紹介してきました。


vSphere Storage Appliance って使えるの?|SEねずみのブログ
http://ameblo.jp/stocker1022/entry-11014519973.html

vSphere Storage Appliance って使えるの? - その2|SEねずみのブログ
http://ameblo.jp/stocker1022/entry-11016211042.html


VSAについては、以下のページにリンク集が掲載されています。


VMware: VMware vSphere Blog: vSphere Storage Appliance (VSA) - Useful Links [Updated]
http://blogs.vmware.com/vsphere/2011/09/vsphere-storage-appliance-vsa-useful-links.html

今回は、上記に掲載されている中から、以下のFAQを取り上げたいと思います。

VMware KB: VMware vSphere Storage Appliance FAQ
http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2001389

FAQの中で気になった項目は、以下です。

・VSAは、英語環境以外のvCenter Serverにインストールできますか?

→ できません。 VSAは英語環境のvCenter ServerにインストールすることがMUST、と書かれています。
  理由としては、VSAがi18N Level0をサポートしていないからだそうです。
  i18N Level0をサポートしていないということは、シングルバイトしかサポートしていないということでしょう。
  日本語環境のvCenter ServerにVSAはインストールできないということになります。


・ ドキュメントでは、「全てのディスクがSATA or SASであり、かつ同容量であることが必要」、となっているが、これは必須の要件ですか?

→ この要件は必須(strictly enforce)ではありません。
ということは、SSDでもいいということでしょうか・・・?


その他、ログ収集に関する項目など、重要な事項について記載されているので、VSAを検討されている方は一読されたほうがよいと思います。

ESXiでサポートされているゲストOSの確認方法

VMwareのWebを見ていたら、気になるブログエントリーが・・・。


VMware: VMware ESXi Chronicles: Using the Compatibility Guide to check Guest OS support on ESXi
http://blogs.vmware.com/esxi/2011/09/using-the-compatibility-guide-to-check-guest-os-support-on-esxi.html


ESXiで稼働するゲストOSの確認方法について記載されています。

サポートされているゲストOSは、VMwareのCompatibility Listで確認できます。

ここで問題となるのは、ESXiのサポートゲストOSを調べようとしたときに、「Product Name」の箇所で「ESXi」を選択すると、「ESXi5.0」しか選択できない点です。
ESXi4.1以前のバージョンについては表示されません。

$SEねずみのブログ

結論から言うと、ESXi4.1以前のバージョンについては、Product Nameを「ESX」にして調べればよい、とガイドされています。


冒頭に引用したブログエントリーにも記載されていますが、早くESXi5.0以外も選択できるようにしてほしいですね・・・。

Linux vCenter Server Appliance を試してみる その2

というわけで、vCSAを実際に導入してみました。
導入は非常に簡単。vSphere Client上で、OVFをインポートするだけです。

①vSphere Clientで「ファイル」→「OVFテンプレートのデプロイ」を選択します。

$SEねずみのブログ


②ダウンロートしたovfファイルを指定します。

$SEねずみのブログ


③ここは、そのまま「次へ」をクリック

$SEねずみのブログ


④仮想マシンの名前を入力します。


$SEねずみのブログ


⑤データストアを選択します。

$SEねずみのブログ


⑥ディスクのフォーマット形式を選択します。3種類の中から選択します。

$SEねずみのブログ


⑦接続するネットワークのポートグループを選択します。

$SEねずみのブログ


⑧設定内容を確認し、導入を開始します。

$SEねずみのブログ


導入は以上です。
Windows OSを導入してから、vCenter Serverを構築する手順に比べれば、はるかに簡単かつ短時間でvCenter Serverを構築することができます。

上記の手順の中では、データベースの指定やポート番号の設定といった手順は出てきません。
このあたりは、Web経由の管理画面で設定することになります。
次回以降のエントリーで触れていきたいと思います。




Linux vCenter Server Appliance を試してみる その1

vSphere 5.0から、LinuxベースのvCenter Serverの仮想アプライアンス が提供されるようになりました。
これまで、vCenter Serverといえば、Windows OSに構築する必要がありました。
vSphere 5.0から、Linux上にvCenter Serverを構築できるようになったわけです。
ただし、仮想アプライアンス としての提供なので、仮想マシンとして構築する必要があります。

ちなみに、このvCenter Server Applianceの略称はvCSAだそうです。
以下に、そのように記載されていました・・・。

VMware vCenter Server の機能: 仮想化管理、サーバのプロビジョニング、サーバ統合
http://www.vmware.com/jp/products/datacenter-virtualization/vcenter-server/features

まずは、公開されているマニュアルを紐解いて、vCSAの特徴を見てみます。
ざっと目についた特徴は、以下のとおりです。

・SQL ServerおよびDB2はサポートされていない
・リンクモードの構成はサポートされていない
・IPv6はサポートされていない
・ESX4.x or ESXi 4.x 以降のESXホスト上に構築可能
・少なくとも7GBのディスク容量が必要。ディスク容量は80GBに制限される
・仮想アプライアンスのゲストOSはSLES11 64bit

また、注意が必要な点として、Update Managerを使用する場合は、vCSAとは別のサーバーにUpdate Managerのサーバーコンポーネントを導入する必要があります。
Update Managerのサーバーコンポーネントは、64bitのWindows OSのみサポートしているからです。
Update ManagerのサーバーコンポーネントをvCSAとは別のサーバーに構築する必要があるだけで、Update Managerそのものが使用できないわけではありません。(たぶん・・・)

次回は、vCSAを導入し、初期設定までやってみたいと思います。




Site Recovery Manager 5.0 リリース

2011/9/13付けでSite Recovery Manager 5.0がリリースされたようです。

SRM5.0の目玉は、vSphere Replicationと呼ばれるデータ同期機能でしょう。
これまでSRMは、ストレージ装置の遠隔コピー機能を前提としていましたが、SRM5.0はvSphereのレイヤーでデータコピーができるようです。

ただし、データコピーのパフォーマンスやデータの整合性、データコピーのタイミング(同期?非同期?)については調べる必要がありそうです。


VMware vCenter Site Recovery Manager 5.0 リリース ノート
https://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/srm_pubs/srm_500_releasenotes.html


VMware vCenter Site Recovery Manager
https://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/srm_pubs/