Linux vCenter Server Appliance を試してみる その1 | IAサーバーの仮想化メモ

Linux vCenter Server Appliance を試してみる その1

vSphere 5.0から、LinuxベースのvCenter Serverの仮想アプライアンス が提供されるようになりました。
これまで、vCenter Serverといえば、Windows OSに構築する必要がありました。
vSphere 5.0から、Linux上にvCenter Serverを構築できるようになったわけです。
ただし、仮想アプライアンス としての提供なので、仮想マシンとして構築する必要があります。

ちなみに、このvCenter Server Applianceの略称はvCSAだそうです。
以下に、そのように記載されていました・・・。

VMware vCenter Server の機能: 仮想化管理、サーバのプロビジョニング、サーバ統合
http://www.vmware.com/jp/products/datacenter-virtualization/vcenter-server/features

まずは、公開されているマニュアルを紐解いて、vCSAの特徴を見てみます。
ざっと目についた特徴は、以下のとおりです。

・SQL ServerおよびDB2はサポートされていない
・リンクモードの構成はサポートされていない
・IPv6はサポートされていない
・ESX4.x or ESXi 4.x 以降のESXホスト上に構築可能
・少なくとも7GBのディスク容量が必要。ディスク容量は80GBに制限される
・仮想アプライアンスのゲストOSはSLES11 64bit

また、注意が必要な点として、Update Managerを使用する場合は、vCSAとは別のサーバーにUpdate Managerのサーバーコンポーネントを導入する必要があります。
Update Managerのサーバーコンポーネントは、64bitのWindows OSのみサポートしているからです。
Update ManagerのサーバーコンポーネントをvCSAとは別のサーバーに構築する必要があるだけで、Update Managerそのものが使用できないわけではありません。(たぶん・・・)

次回は、vCSAを導入し、初期設定までやってみたいと思います。