先週9月27日~29日は沖縄は宮古島へ添乗のためこの投稿はお休みいたしました。広々としたリンクスのゴルフ場でナイスショット!眼下に広がる青い海を堪能!と言うところだったんですがなんと☔。しかもドッしゃ降り..せっかくの宮古島の大自然も魅力が半減。御参加の皆様におかれましたは大変お気の毒な状況でした。しかしアグー豚のしゃぶしゃぶに宮古そばと多少はお喜びいただきましたでしょうか。で、その真っ最中に自民党の総裁選ですわ。一回目の投票結果、我らが高市早苗181票でトップ、2位石破茂154票とこれはいよいよ日本初の女性宰相誕生やあ! と思いきや、ホテルにチェックインしてテレビを見ると決選投票の結果、世紀の大逆転!石破茂215票、高市早苗194票...。おいおいおいおい、なんでこうなんねん...よっぽど高市さんに総理になられたら困るやつが多いんやなあ。ネット界隈では増税なんとかメガネが暗躍やあ、女性閣僚云々ていってたおばはん議員が何で石破にいれるんや。だれが裏切った、カツカレーの数と票の数があわんなどとえらい騒ぎです。ああ無情!最後の最後で無念!もうそこまで届いていたのに...と言ったところです。女性総理が見たいわけやない。揃いも揃った自民党の媚中売国奴たち。そのなかで高市さんは際立っています。政策、信念、すべてにおいて彼女の右に出るもんはおりません。彼女を押す理由は多々あります。けれどたった一つ理由を挙げろと言うのなら「中国とタイマンを張れる人」この一言に限ります。北の方ではロシアのゴロつきどもが「北海道はロシアの領土」などとほざいております。今は国難、アメリカ頼み一辺倒じゃあきません。自国は自分たちの手で守らんと。とにかく石破を引きずり下ろそう!まだまだ諦めへんで、高市総理誕生を。
そして二週間ぶりに観た作品が「シビル・ウォー」。この作品、決して絵空事ではない恐ろしさがあります。遠巻きながら日本の総裁選とも無縁ではないのです。日本の同盟国たる大国、アメリカ合衆国が分断された後の世界が描かれます。内戦=CIVIL WAR なのです。あまりにも暴力描写が激しいためか15R指定。朝鮮、ベトナム、ユーゴスラビア、カンボジア、アフガニスタン、ソマリア、リビア、エチオピア...道路に累々と転がる屍。そんな光景がもしアメリカで繰り広げられることになったら...。しかも現実世界ではアメリカ大統領選直前です。
分断そして内戦...アメリカ合衆国は19もの州が離脱しテキサス・カリフォルニアの同盟からなるいわゆる「西部勢力」が政府軍と各地で激しい戦闘が繰り広げられていた。大統領の「我々は歴史的勝利に近づいている」との言葉も空しく、合衆国政府は風前の灯火であった。
混乱の続くニューヨークで戦場カメラマンのリーは記者のジョエルとワシントンDCで大統領の単独インタビューの敢行を決意。だが公共の交通機関はすべてストップし、ハイウェイも遮断された現状では取材車で一般道を走破するしかなかった。しかもこの無謀な取材にリーの恩師であるベテラン記者のサミーとリーに憧れる駆け出しカメラマンのジェシーが同行することになった。
道中、ガソリンスタンドに立ち寄った時、武装した男たちと遭遇。2人の有色人種が拷問を受け息も絶え絶えに吊るされているのを発見。ジェシーは動揺しカメラを向けることさえできなかった。怯えるジェシーの横でリーは平然とシャッターを切り続ける。
次の日、一行は武力衝突する民兵グループに密着することが出来た。今度はジェシーが民兵たちに張り付き次々とシャッターを切り続ける。ようやく彼女はリーに認められることになる。
避難キャンプで一夜を明かした後、一行は人影のない農場に通りかかる。不審に思ったその瞬間、どこからともなく銃弾が飛んできた。納屋の物陰で応戦していた軍人たちに「指揮官は誰だ?」と問うと「そんなもん知るか」と言う驚くべき返答。もはや合衆国はカオス状態なのだ。
ワシントンDCに近づくにつれ段々と不穏な空気が流れる。一行は何者ともわからない武装集団に捕らえられる。一人の武装兵が一行にライフルを向け「お前の出身地は?」と一人一人に問いかける。彼らは大量の民間人の遺体を処理しているところだった。絶体絶命...その時、機転を利かせたサミーが車で突っ込んできた。間一髪のところを脱出。しかしこの時、被弾したサミーが命を落とす。
大きな犠牲を払いながら西部勢力の前線基地であるシャーロッツビルに到着。リーたちは西部勢力の軍と同行することを許され、いよいよホワイトハウスに迫る。
おっそろしいなぁ。この物語は分断の果てに繰り広げられる混乱、戦闘、虐殺の姿をニュヨークからワシントンDCへのロードムービーと言う形で二人の女性カメラマンの目を通して描かれてます。まず世界各地の惨状をレンズに収め続けていたリーは完全に麻痺しています。ですがこの旅の途中でほんの、ほんの少しづつ正常な間隔を戻しつつあります。それがラストの悲劇を生むわけですが...。一方ジェシーは猛烈な衝撃を受けます。しかしそれが正常な間隔です。しかしその正常な感覚が逆にだんだんと麻痺していきます。リーを演じているのがキルスティンダンスト。「インタビューウィズヴァンパイヤ」の吸血鬼の少女がすっかり中堅、ベテランのうまい女優さんになりました。ジェシーを演じたケイリースピーニー。新進気鋭の女優さん。観終わって気づきましたがつい先頃、鑑賞した「エイリアン:ロムルス」でシガニーウィーバーの立ち位置を踏襲するがごとくヒロインを演じた女優さん。ハリウッドはこういう人たちが次から次に現れます。この作品で私をはっとさせたのが人影のない農場で銃撃を受けるシークエンスの1シーン。応戦する軍人に「指揮官は誰だ?」と問うところ。「そんなもん知るか」...指揮官が誰かさえわからない、このカオス。どこかで観んかった?古い映画ファンでないとわからんかな?監督フランシスフォードコッポラ、1980年公開の「地獄の黙示録」。密林のジャングルと閑静な都市郊外の大きな差はありますがこれは同じシチュエーションです。45年経った今でも「誰のために戦っているのか」「何のために戦っているのか」「誰を相手に戦っているのか」戦場の狂気は変わりません。
正直、分断となるの過程まで描いてほしかった。それから当然、アメリカがこうなれば世界各国が動きます。中国は?ロシアは?そして我が日本は?当然アメリカ以外の各国の観客たちは?そこも注視するはず、失礼ですが中東やアフリカ大陸の国々とは違います。それからあのアホな大統領は誰がモデル?まさか...。現実世界ではアメリカ大統領選直前。分断された理由なんてアメリカ国民は描かなくてもわかってるんでしょうね。なんか恣意的なもんを感じます。
おそらくアレックスガーランド監督は分断の理由よりもカオス状態となった大国そのものを描きたかったんでしょうね。その題材の視点が人によって違っているのは仕方がありません。しかし良くも悪くもアメリカ合衆国と言う国家は世界中の国々に影響を与えています。同盟国は勿論、敵対するいわゆる東側、共産圏の国々にもです。分断しました。よってこんな悲惨な状況に陥っています...だけではいかがなものかと思うんですが、いかがなもんでしょう。