2週間ぶりの投稿でございます。先週の連休は添乗業務のために映画鑑賞はお休み。9月から添乗が続いております。先週はしまなみ海道から道後温泉だったんですが、城の階段を登るのがもうえろうてえろうて...まあこの年になって添乗業務をやってるもんはそうおりません。こういうのは若い人の仕事やね、やっぱり。瀬戸内海に浮かぶ因島にある因島水軍城は急坂の連続でようやく登り切ったと思ったら城まで150段の階段。これはきつい...。翌日は松山城。ここは何度も行ってるんやけど...おいおいおいおい、松山城って城まで行くのこんなしんどかったか?60過ぎたらやっぱりこの仕事はきつい。きついけど他にやってくれるもんはおらん。クタクタになって帰ってきたら、小泉スンズロウくんやないけど「黄昏てます...」
苦闘のしまなみ、道後の添乗から帰って来てみた映画が話題の「ジョーカー/フォリ・ア・ドゥ」。ジョーカーの狂気の恋人ハーレイクイン役にレディガガを迎え、どことなくなんか期待してたんやけど結論から言うと...あかんわ、なんじゃこれ?ってな感じです。よもやのミュージカル仕立て、悪のカリスマ、狂気の道化師はどこへやら。ただの...こんな言い方あかんのかな、精神疾患の患者として始末。これってあくまでも「バットマン」のスピンオフ映画ですよね。バットマンとの戦いに至るまでを描いてほしかったな。まあ、観客と作り手との主人公に対する人物像の乖離はあるにせよなんとも残念無念。
5人を殺害し、そのうち一人はテレビの有名司会者を生放送中に殺害すると言う狂気の男ジョーカー。彼は果たして稀代の悪党なのかそれとも心を病んだ精神病患者なのか。悪の蔓延る町ゴッサムシティではマスコミも世論もジョーカーことアーサーフレックの話題で持ちきりだった。残虐非道の悪党として処刑台へ送ろうとするハービーデント検事を中心とするジョーカーを憎む一派とあくまでも彼を精神疾患の患者として守ろうとする弁護士やこの鬱屈した世界に風穴を開けてくれたと狂喜する彼を英雄視する者たちとに真っ二つに分かれ、世論は沸き返っていた。だがジョーカーはアーサーフレックとしてゴッサムより橋一つ隔てたアーカム州立病院に隔離されていた。
アーサーは病院内の警備員たちに毎日小突かれ、精神安定剤を毎日、口に放り込まれ、去勢されたような毎日を過ごしていた。ある日彼は強制的に病院内の合唱隊に参加させられた。そしてそこで運命の女リークインゼルと出会う。リーもまた親に精神病院に放り込まれた一人だった。二人はたちまちのうちに意気投合した。ある日、病棟内で映画鑑賞中にリーが放火騒ぎを起こし二人は脱走を図るが寸でのところで捕らえられ独房に入れられる。だがアーサーの眠っていた感情はリーの登場によってかき乱されジョーカーとしての感情を呼び覚ますこととなる。
やがて裁判が始まる。病院を退院したリーはジョーカーの裁判に足を運び彼を激励する。狂気の愛にのめり込んでいく二人。裁判の行方は...。
ウーッ、残念!前作「ジョーカー」同様、監督はトッドフィリップス。果たして、ミュージカルを想定してガガを起用したのか?ミュージカルにするなら出演するとガガが言ったのか?はてさて出演の決まったガガがミュージカルをごり押ししたのか。そんなことはだれにもわかりません。結論としていえることは私としては受け付けられないと言う事。思えば前作の「ジョーカー」は悪をこんなに賛美していいのか?残虐性、カリスマ性、その特異性にアメリカでは上映禁止の州も出ました。良くも悪くもそれだけの破壊力がこのキャラクターにはありました。ですが今回の彼は結局はシャバには帰れません。物語は殆んどが塀の中と法廷です。何の破壊力もカリスマ性も残さないまま塀の中で悶々として日々を過ごします。やっぱりレディガガはインパクトが強すぎたか。