ベスト・キッズ レジェンズ | kazuのブログ

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2週間ぶりの投稿です。先週の日曜日は仕事でお休みさせて頂きました。2週間ぶりの作品がこれ。「ベスト・キッド レジェンズ」。とその前に...

阪神タイガース優勝✌おめでとう!会社の方が今悲惨な状態なんでね、何というか心の底からはっちゃけることができひんのやけどそれでも感激ひとしおです!2年ぶりV奪還、2リーグ分裂以降セリーグ最速V、球団初新人監督V、強力先発、ブルペン陣の驚異の投手陣と共に野手陣もタイトルレースはタイガース勢がジャック、サトテルのホームラン、打点の2冠王はほぼ確実、それを追う前を打つ森下に、後ろはデンと大山が構える不動のクリーンアップに首位打者、最多安打を争う近本、中野の1、2番コンビと毎日、毎夜、強い、強いと言う文字とセリフが躍る。うーん、確かに強かった!けど相手が勝手にこけてくれたと言う気がせんでもないのよね。でも相手は「この強力投手陣ならは早よ点取らな」とか「強力ブルペン陣が出てきたら」とか「このクリーンアップは怖い怖い」と思わせるのもやっぱり強いから。ビールかけのはしゃぎっぷりはやっぱり楽しいです!けど道頓堀ダイブはやっぱり危ないです!日本シリーズの優勝ではやめましょう。そのシリーズの前やけどCS(クライマックスシリーズ)ってのがあります。まっ優勝チームもファンもはっちゃける一方、こういう憂鬱を抱えてるんやけどね。万が一こんなんで敗退しちまうと、今は亡きタイガースのレジェンドOB村山実さんの名言「財布を拾ったような、落としたような」って気分になるんやろうね。でもルールはルール、選手もファンも勝ち抜こう!2年前はあっさり勝ったんやから...。

 

と言うことで今週の「ベスト・キッド レジェンズ」。そやなあ40年前、日本で大ヒットを飛ばし、その後シリーズかされた作品なんですが、当時の主演ラルフ・マッチオが出演してます!まあなんと懐かしい、何してはったん?と言う感じなんやけど、けどこのシリーズ、数年前にジャッキー・チェンが師匠役になってから何とも言えん、CS並みの憂鬱さがあるんですが...。

北京でカンフーの道場を開くハンのもとには姪で女医をしているウォンの高校生の息子リーが通っていた。だがウォンとリーの母子には数年前にリーの兄を亡くすというつらい過去があった。リーの兄はカンフーの大会で優勝した帰り、妬んだ相手にリーの目の前で殺されたのだ。それ以来、リーは母からは格闘技の稽古に通うことを禁止されていたのだが、情熱を捨てきれないリーはハンのもとへ通い続けていた。だが、母のウォンはつらい過去を払拭しようと心機一転、ニューヨークの病院で働くことに決める。ハンの制止も聞かず、嫌がるリーを強引に連れ出しウォンはリーと共にニューヨークへ移住した。

ニューヨークへ移転早々、ピザ屋で働く少女ミアと知り合う。店の主はミアの父親で元ボクサーのチャンピオン、ヴィクター。悪どい実業家で空手の道場を経営するオシェイから借金をし、取り立てに苦しんでいた。ある日、オシェイの取り立て屋からヴィクターが暴行を受けていたところをリーが助けたことからリーはヴィクターから格闘技のトレーナーを依頼される。それは近く開かれるボクシングの大会に出場するため。ヴィクターはその優勝賞金で借金を返済しようとしていたのだ。それを知ったリーはカンフーで習得したトレーニング法をヴィクターに伝授。ヴィクターは元の力を取り戻しつつあった。リーがヴィクターの元へ通うにつれミアとの仲はより一層深まるのだがそれを見たミアの元カレでオシェイの道場に通う高校生チャンピオン、コナーは嫉妬し、学校や街中でリーにちょっかいを出し始める。母に格闘技を禁じられているリーだったが学校で暴行を加えられたとき、我慢しきれず立ち向かったものの、コナーの強さには歯が立たなかった。

ボクシング大会当日、絶好調だったヴィクターは勝利目前だった。だが対戦相手に賭けていたオシェイの指示で卑劣な反則技が炸裂、ヴィクターは大怪我を負い病院送りとなる。だがリーは大怪我を負ったヴィクターの姿に、殺された兄の姿がフラッシュバック。何もできなかった彼の心は深く傷つく。リーを心配して北京から遥々やってきたハンはニューヨークで開かれる格闘技の大会「ファイブ・ボローズ・トーナメント」へ出場するように勧める。兄の死以降、闘うことに目を背けていた彼は意を決し、闘いに出場する。そしてハンはロサンゼルスからリーの「もう一人の師」となるべきもう一人の男を呼び寄せる。

 

ラルフ・マッチオが登場し、ありふれたチープなストーリーながらも彼の爽やかさ、そしてひ弱で気弱な少年が空手とその師との出会いにより逞しく成長していく姿が清々しく、日本とアメリカの共通点、「スポ根もの大好き」と言うことが功を奏し、しかも当時は日本のバブル景気の真っ最中、アメリカじゃ日本ブーム、日本と言えば「カラテ」と言うようないろんな要素が重なり合って大ヒットを飛ばした「ベスト・キッド」シリーズ。それはありえへんわと言うようなシーンも多々ありながらもアメリカが一生懸命、日本を描こうとしてくれたことがうれしかったのを覚えています。しかも監督は「ロッキー」のジョン・G・アビルドセン、「スポ根」ものは大得意。傷だらけになり、ズタズタに引き裂かれながらも勝つと言う、これまた日米共通の大好きな盛り上げ方で楽しませてくれました。

だからねぇ、本作の前作、主演ジャッキー・チェン、ジェイデン・スミス(ウィル・スミスの息子さん)の新しい師弟関係から、なんかねぇ「空手」を「カンフー」にパクられたようで...憂鬱さはこういう事なんやなぁ。

ジャッキー・チェンが昔のままの日本人に愛された香港スターの時代ならなんも思わんかったと思うよ。けどね数年前からの中国共産党大好き発言から彼に対しての感情はねぇ、中国になってしまった香港からは裏切り者扱い、日本でも彼に対しては複雑な感情を持っている人は多いと思います。なんでこんなに中国寄りになってしまったか...まあ大方の人は要因は彼の息子だと思っています。彼の息子の中国での「麻薬所持事件」。中国じゃ麻薬の所持は通上、死刑。それが禁固刑で済んだんやからね。それを思うとなんかあると思うわな。ジャッキー・チェンのことは昔からそこまで好きな俳優でもなかったけど嫌いでもありませんでしたけどね。それが息子の件以降、中国共産党の広告塔みたいになっているのを見れば「空手」が「カンフー」に乗っ取られたと言うのはむべなるかな...と考えるのは自分だけでしょうか?それに加えて40年前の過去からラルフ・マッチオを引っ張り出してきて、おまけに亡くなったパット・モリタまで登場させたのは無理あるんやけどなぁ。「2本の枝と1本の幹」松の木まで持ち出して日本の空手と中国のカンフーの融和なんて、ここへ来て人気が急落した日本での下落止め対策ちゃうの...なんて思ってしまうのは自分の性格が悪いからなんでしょうか?ほんま俺の根性は曲がってる?

とにもかくにも映画を観ると時の流れ、時代背景、なんかがよく見えてきます。この「ベスト・キッド」シリーズを追っていくとそれは最たるもんです。俺は心が狭いんかなー。40年前と言えば自分は大学卒業したてのまだ23歳。なんかこの映画は純粋に観れたんやけどなー。ひ弱な少年がガールフレンド、そして運命とも言うべき心の師、空手の師と出会うことによって成長していく。最初は自分を虐めた奴に仕返ししてやりたい、そんな思いで始めた空手。最初は「喧嘩の道具」程度に思っていたものが自分の宝物になり「強くなりたい」と言う気持ちがちっぽけに思えるようになる。爽やかやったなー。思えばこの頃はまだまだ世界情勢や政治に興味がなく、純粋に映画を楽しみました。40年経って映画から世の中を鑑みてみることは成長?堕落?どうなんでしょうか?最後に1作目の敵役ウィリアム・ザブカ演じるジョニーがダニエルさんの友人として登場。彼らの老けようを見るとまたまた懐かしさを感じると同時に私も「老い」を感じずにはいられまへん。