もう30年以上も前だったと思う。自分がまだ駆け出しのころの添乗でソウルへ行った時、自由時間の1日でどこをどう言ったのかは覚えてません。たまたまある記念館に到着しました。結構綺麗な建物、今思えばそれが今の安重根義士記念館やったんかな?それとも戦争記念館?とにかく無料やったんで入ってみました。当時はまだ漢字が韓国でも氾濫していて、今のようにハングル文字一辺倒ではありませんでした。これがハングル文字ならわからんかった。入ったらすぐ安重根の資料の展示。漢字やから何を伝えようとしているのかがようわかります。目に入ったのは「安重根」「伊藤博文」「英雄」の漢字。ようするに安重根を英雄視して祭り上げているわけ。正直、失礼やなと思いました。他国の首相を暗殺しておいて英雄扱い。まあ、それだけ韓国の「恨思想」と言う韓国文化が根強いんやなと思います。当時はまだ20代、そうそう政治のことや世界情勢、ことに韓国の歴史なんかにはさほど興味がなかったんで「失礼やな」くらいしか思いませんでした。
安重根と言う人間が何をした人物かって言うことくらいは学校で習ったしわかっていたつもり。韓国にしたら英雄かも知れんけど隣国の首相を暗殺するなんて日本にしたらテロリスト以外の何物でもない。でこちらも年を取るにつれて安重根に対しての思いはいろんな編纂を経て今回、彼を主演にした「ハルビン」と言う韓国映画を鑑賞することになりました。当然韓国映画で韓国の制作、韓国の監督、俳優陣も伊藤博文を演じたリリー・フランキー以外は全部韓国の俳優さん。日本陸軍の将校や軍人を演じたのも韓国の俳優さん。まあこれはいかんな、題材が題材なだけに出たいって日本人俳優は早々におらんと思います。あの日本語は酷かった。それに公平な描き方なんて絶対期待でけへん。それでもまあ先に観終わった感想を言えばまだ「まし」やったと思います。まあ敵役は敵役、「日本人にも立派な軍人がいました」なんて描き方は期待しておりません。それでも「インフラ整備も日本政府が金を出し、学校教育も受けさせるようにしてやった」と言うセリフも伊藤博文の口から観客に伝えたし、伊藤が「日韓併合」に反対していたことも描かれていました。日本人が言いたいことはほんの少しでも描いていたとは思うんですが...。
日韓併合前夜。1908年大韓義軍の司令官の一人だった安重根は咸鏡北道(ハムギョムブクト)新阿山(シナザン)において日本軍と戦闘となり勝利した。しかし日本人捕虜を巡って他の司令官と対立。安重根は万国法にならい解放することを主張。他の司令官は処刑を主張したが安重根はそれを押し切った。だが解放した捕虜たちの情報で日本軍は安重根が場を離れた隙に襲撃、彼を残して部隊は全滅した。命からがらロシア・クラスキノの隠れ家にたどり着いた安重根であったが同志たちの目は厳しかった。彼はある使命に命を懸けることを心に誓う。
1909年10月安重根は日本の初代内閣総理大臣そして初代韓国総監である伊藤博文がロシアの高官と会うため大連からハルビンに向かうと言う情報を摑む。安重根が自分に課した指名、それは祖国の独立の前に立ち塞がる〝年老いた狼〟=伊藤博文の暗殺だった。彼は同志たちと共に大連、ハルビンへ向かうが日本軍も事前に察知、安重根の一派を追う。日本軍追跡隊の隊長はかつて安重根に命を救われた森辰雄少佐だった。大韓義軍の暗殺部隊と日本軍の追跡隊の丁々発止の駆け引きと銃撃戦が展開される。だが、ハルビンに向かう列車で安重根は裏切り者がいることを知る。
うーん、日本軍人役を演じた韓国人俳優にはなぁ。そりゃあ安重根と言う名前は日本人としたら気分が悪くなる。そんな人物にスポットライトを当てた作品になかなか日本人俳優は出んよ。そんな中、伊藤博文を演じたリリー・フランキーはええ度胸してると思うよ。まあ日本側の重要人物中の重要人物だやからね。それが片言やったらおかしいですからね。細かいところを突っ込めばあそこが違う、ここが違うと言うところがあると思う。そこまでくわしい歴史家とちゃいますからね。伊藤博文暗殺と言うのは一人の青年が突発的に行われたもんだと思っていました。ここまで描かれていると言うことは緻密に練られた作戦の末に迎えた事件だと言う事だと思う。暗殺に至った原因が日本人捕虜を助けてしまった結果云々と言うのはなんか眉唾もんに聞こえるし、もともと、韓国の腐敗した王室、李氏朝鮮の統治に限界まで来ていた一部の政治家たちが日本に統治して貰うよう頼んできた..と言うことで自分は認識しているし、伊藤博文も映画でも描かれているようにもともと併合には反対していたと言うのは事実。植民地、植民地って言っている人がよくいるけど、インフラ整備もし、学校教育も受けさせ、働いてもちゃんと給料を払っていた。これが植民地政策?どうも合点がいかんのです。まあ、35年もの間、国がなかったわけやから、それを不名誉だとか屈辱とか韓国の方々が腹立つ気持ちもわからぬではない。しかし日本の大戦の敗戦以降、韓国は独立し、1965年には日韓請求権協定で無償3億ドル、有償2億ドル、民間借款2億ドルと言う莫大な「資金提供」をしています。これを賠償金だと言う奴がおりますがもともと韓国とは戦争をしていない。なんで?朝鮮戦争後、莫大な被害を受けた韓国は1960年代後半から「漢江の奇跡」と言われる大きな経済成長を遂げます。こんなもん奇跡でもなんでもありぁせん。
日本の金やがな。無償3億ドル...これだけでも韓国の当時の国家予算です。かの福沢諭吉先生は著書「脱亜論」でこう言うてはります。
「ここに不幸なのは、隣国があり、その一を支那といい、一を朝鮮という」
諭吉先生は関わるな...と。
自分は「もうほっといたらええんちゃう?」派であります。反日教育を繰り返す限り、我々の世代はやはり反日、嫌韓で終わりそうですが今は、ネットの時代。いくら反日教育を施したところで何が真実かわかる時代。日本の若者たちはK-POPを、韓国の若者たちは日本のアニメを...随分、若者同士は親近感を感じているらしい。そう言うのは大人は邪魔すべきでない。大事にしてあげたい。細~い、光明の一筋です。
本作を観たからじゃないけど、選挙の話題。選挙戦の後半、「日本人ファースト」を掲げている政治家たちが増えました。こんなこと流行語になっている国はありません。アメリカぐらいかな、アメリカはトランプ第一次政権の時、国連を始めとして、アメリカが国際問題で金を使い過ぎた、自国民が困窮しているのに、なんで国際問題で金を使わにゃならん、金はアメリカのために使う。と言うので「アメリカンファースト」を掲げました。
それくらいかな?「イギリス・ファースト」も「イタリア・ファースト」そんなんて聞いたことありません。そんな事くらい「当たり前田クラッカー」ですわ。だからどの国もそんなこと掲げません。そんなん当たり前のことなんやけど今、日本は真っ二つに分かれています。移民を受け入れる、受け入れない...。私は受け入れてほしくありません。日本のルールを守らない、日本の習慣に馴染まない、日本の風紀を乱す、日本の文化を尊重しない、今いる人も出て行ってほしいと思っています。明日、選挙に行きましょう!