007/ノータイムトゥダイ | kazuのブログ

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サラリーマン社長のムービートラベル

一年越しの上映!コロナ禍で始まった、エンタメ業界の苦難、映画界では溜まりに溜まったものが続々と上映されていますが、まあ映画界ではその筆頭に挙げられる一本、「007/ノータイムトゥダイ」。

いよいよ、ダニエルクレイグのボンド最終作です。15年ですか?昨年亡くなられたショーンコネリーを筆頭にジョージレーゼンビー、ロジャームーア、ティモシーダルトン、ピアースプロスナン、そして6代目ダニエルクレイグ...。

先に、どうなってしまうかと言うと、えっ、えっ、えっ、ウッソー!どうすんのー!って来て最後のエンドロールの後にああ、やっぱりってこれしか言えません。まだ観てない方がたくさんおられますからね。「映画感」の優れている人はこれだけで判ってしまうかもしれませんが...。

クレイグ=ボンドになってからストーリーがより難解になり、練られ面白くはなったと思います。今までのボンドと違ってより職務に真面目、恋愛に真面目、「人間味」という点では色濃く描かれていたと思いますが、さあどんなフィナーレを飾ってくれるのか?

最大の犯罪組織スペクターの首領、ブロフェルドを捕らえたジェームズボンドはスペクターの元殺し屋の娘、マドレーヌと恋に落ち、M1-6を引退し幸せな家庭を持つことを心に決めていた。イタリアでのハネムーンの途中、過去にけじめをつけるためかつての恋人、ヴェスパーリンドの墓を訪れる。しかし、墓に仕掛けられた爆弾に吹き飛ばされ、辛うじて逃げ延びたボンドに謎の殺し屋たちが襲いかかる。マドレーヌを連れ出し殺し屋たちを振り切ったボンドであったがボンドの疑惑の目はマドレーヌに向けられた。ボンドはマドレーヌにその場で別れを告げる。

それから5年、ジャマイカで隠遁生活を送っていたボンドの元にCIAの旧友フェリックスライターから仕事の協力要請が来る。ロシアから亡命してきた科学者が働いていたアメリカの研究施設が何者かに襲われ、ロシア人科学者が連れ去られたという。その科学者の救出に手を貸してほしいというのだ。ボンドはフェリックスの依頼を引き受けることになる。ロシア人科学者を誘拐したのはボンドの最大の敵、スペクターだった。なんと、ロンドンの厳重な刑務所に監禁されているはずの首領ブロフェルドが指令を送っていたのだ。だがさらにそのスペクターをも凌駕する恐るべき敵がいた。その男の名はリューツィファーサフィン。あらゆる毒薬を自由自在に操り、北方領土の島に世界中のあらゆる毒草を栽培する農園を持つ彼は誘拐されたはずのロシア人科学者に密かに指令を出し、スペクターの残党を一掃したのである。そして彼にはマドレーヌとの間にも深い因縁があった。ボンドは心ならずもマドレーヌと再会することになり、M1-6の任務に復帰。だがマドレーヌと彼女の幼い一人娘がサフィンに拉致される。ボンドは敵の難攻不落のアジトである北方領土の島へ乗り込んでいく...。

兎にも角にも、クレイグ=ボンドは今回でおしまい。衝撃的なラストを迎えますが、まずはボンド作品は続くということで長年、ボンド作品を観てきた映画ファンにとっては次の7代目ジェームズボンドは誰になるかという事が気になります。やっぱり英国人俳優と言うことになりますなぁ。人気の英国人俳優と言うことになると、ベネディクトカンパーパッチ...うーんちゃうなぁ。トムハーディ...ごめん、品が...。まあ、こんな事考えるだけでも生きてるのが楽しくなります。

最初に書きましたが、クレイグ=ボンドはとにかく職務に忠実、恋愛も真面目、緘黙、人間味あふれるボンドで初回作の「カジノロワイヤル」ではシリーズの最高興行収入を上げたとか。それがきっかけで彼のボンドは非常に評判がようございました。彼独自のボンド観を構築したと言えます。けどね、ダニエルクレイグのファンの方々には申し訳ないけど、あくまでも私個人の意見ですが、007シリーズはやっぱりエンターテイメント作品です。漫画っぽい描写があってもいい、バカっぽい描写があってもいい。遊びが欲しい。私の好みとしてはなんか悲壮感あふれる、おもーいダニエルクレイグのボンドよりも、前任者のなんか軽薄そうなピアースブロスナンのボンドって好きだったんですよね。ええ― って言われる方多いと思いますが、なんか気楽に観れて好きでした。

 

でもやっぱり功績が大きいのはショーンコネリーでありその次に後を継いだロジャームーアだと思います。二人とも残念ながら亡くなっちゃいましたよね。寂しいです。ショーンコネリーはやっぱり独特でした。あの余裕、あの貫禄、そして時に見せる残虐性。正にカリスマです。ロジャームーアはどっちかってぇとピアースブロスナンに近いんですよね。「軽薄」とまでは言いませんが、任務と遊びがごっちゃになっていてどんな危機に陥ってもユーモアを忘れない。私が映画を観始めたころはちょうどムーア=ボンドの最盛期。ついに58歳までボンドを続けました。孫のようなボンドガールとベッドにいても様になるのはあまりにも不公平やね。

これからボンド役者が選定されるわけですが、これも小さな楽しみ、この小さな楽しみを糧にしてもうちょっと頑張って生きてみよう!