リーサル・ストーム | kazuのブログ

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なんやねん、これ?

内容良しあしより、「リーサル・ストーム」って...完全にメルギブソンの過去の功績に乗っかってるやないか。しかもこれ、メルギブソンが主演ではありまへん。主演俳優のネームバリューの乏しさ、宣伝広告費の予算を補おうとしているのが丸わかり。しかも映画館にはパンフレットさえ置かれていません。彼はオーストラリア出身からハリウッドへやってきて名声を築いたスーパースター。近年はいろいろとプライベートでトラブル続きの様ですが、マッドマックス、リーサルウエポンと続いた彼のスーパーアクションシリーズは映画史に敢然と輝いています。そうそう、最近、トムハーディが「マッドマックス」のリメイクでマックスを演じ話題になり、作品自体も評価されアカデミー賞の候補にも挙がりましたが、いやいや、やっぱりマックスはメルギブソンですよ!(確かにハーディ=マックスもそれなりにはよかったけどね)

現在、65歳?いやいや、オレ、65歳のマックスみたいもん!!

プエルトリコのリゾート地、サンファン。ここで警察官を務めるコルディーロは元ニューヨークの警官で過去に巡回パトロール中、犯人と誤って誤射した経験を持つ。誤って射殺したのは恋人であった同僚の婦人警官だった。それ以降、流れ着いたプエルトリコの地で警察官を続けながらも虚無な日々を過ごしている。そのサンファンの地を「カテゴリー5」と言う巨大で強力なハリケーンが襲う。このサンファンの地はそれぞれの仕事を終え引退し余生を過ごすアメリカ人も多い。そんな老人の多いアパートに新米の婦人警官ペーニャと共に避難勧告へ行くよう上司の命令を受けたコルディーロは嫌々ながらも任務に就く。

アパートの住人たちの中には頑として動かない連中がいた。大量の肉を買い込み何やら分けありげな黒人青年、ドイツ人の老人、それに女医の娘と暮らす元警察官のレイバレット。説得している最中、黒人青年が部屋の中に隠している「何か」に襲われる。コルディーロは女医のトロイと共に他の部屋へ薬品を探しに行く。だがその時、「パブティスト」と呼ばれる冷酷無比の男をリーダーとした武装強盗団がアパートに侵入。婦人警官ペーニャは引退した元警官のレイと共に応戦。猛烈な嵐の中、警察官、元警察官たちと強盗団の熾烈な戦いが始まる。強盗団たちの目的は?外の嵐は益々激しさを増していく...。

 

正直、物語の内容はハリケーンに武装強盗、ゴッホの絵画に、ナチの残党、おまけにライオンだかなんだかアパートの中にいる獣ともう何が何だかわからない、何でもあり、何でもぶち込んじゃえのごった煮状態。これで老警官マックス、いやメルギブソンが八面六臂の活躍を見せるならばまだ見どころはあったかもしれませんがあくまでも主演は警察官を演じたエミールハーシュとメルギブソンの娘役を演じたケイトボスワース。どうもインパクトが弱いというか、何というか...。おまけにメルギブソンはエンディングを待たずして死んでしまいます。

 

しかし、作品の出来はともかく、なんでこんな低予算映画にメルギブソンが出なきゃならんのだ?先にも言いましたが老け込むのはまだまだ早い。頭が真っ白になって来たけどまだまだ彼には先頭でガンガンやってほしいと思います。65歳のマックスだけじゃなく、65歳のマーチンリッグス(リーサルウエポン)だって見てみたい。ガンバレー、メルギブソン!!