主演ジェーンフォンダ、ダイアンキートン、キャンディスバーゲン、このビッグネーム、40年前なら夢の顔合わせです。ジェーンフォンダ83歳、ダイアンキートン74歳、キャンディスバーゲン74歳。こちらも年をとるはず、1970年代から1980年代にかけてまさにハリウッドのニューシネマとともに台頭してきたトップ女優達です。この3人に名バイブレイヤー、メアリースティーンバーゲンを加えた4人のベテラン女優たちが織りなす作品「また、あなたとブッククラブで」
酸いも甘いも噛み分けた4人の女性たちが月に一度、読書会を開く。今回、題材に上がった作品がかの問題作「フィフティ・シェイズ・グレイ」
そう、映画化もされましたどギツーいベストセラー、ほぼ官能小説です。目を剝き、口に手を当て、キャーキャー言いながらティーンの女の子のように読み耽るうちに彼女たちの行動も大胆になっていくのですが...
長年連れ添った夫を亡くしたダイアン、ホテルのオーナーで現在も独り身で複数の男たちと関係を持ち続けるビビアン、仕事は優秀な裁判官判事、でも過去の離婚から立ち直れないシャロン、夫との夫婦生活がまんねり化し、どうも関係がチグハグな女性オーナーシェフのキャロル。それぞれに不安や悩みを抱えながら、日々の生活を送っている。そんな彼女たちの心のよりどころは4人で開く読書会。毎月一冊の本を読んで感想を語り合う。そして今回の一冊がなんとあまりにこの4人には刺激が強すぎる「フィフティ・シェイズ・グレイ」。知る人ぞ知る官能小説の大ベストセラーである。
最初はあまりの過激さに口をあんぐり開け、赤面していた彼女達だったがいつしか感化され、同時にそれぞれに転機が訪れる。ダイアンは
突然新しい出会いが、ビビアンは昔の恋人が、シャロンは出会い系サイトで、キャロルは夫との再生を。それぞれの恋の行方は...
正直彼女達よりも一回りから二回り私は若いですが、正直ピンと来ません。うーん、こんなこと言っては世のフェミニスト団体から叩き上げを喰らうでしょうけど「発情したおばあちゃんたちの姿」の域を出ないと思っちゃうんですよねぇ。ダイアンキートンのお相手がアンディガルシア、ジェーンフォンダのお相手がドンジョンソン、キャンディスバーゲンのお相手がリチャードドレイファス、メアリースティーンバーゲンのお相手がグレイグTネルソンとお相手の顔ぶれもまた豪華。一度は主演を張った面々です。なのにうーんこの退屈感は何?エロ本一冊で人生やりなおすぞーって言われても...
だけどアメリカっていう国はやっぱり人生を楽しんでいます。働きづめで虚脱感のまま人生を終わる日本人には考えられません。