バッドボーイズ・フォーライフ | kazuのブログ

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足掛け25年で3作品。このシリーズ、そこそこに面白いとは思いますが爆発的ヒッシリーズとは言えないと思う。その辺がどうも微妙ではありますが製作は何といってもジェリーブラッカイマー。「観終わった後、何も残らない」そんな映画を作るのが大好きなプロデューサーさんであります。ド派手にドンパチやってくれて観終わった後は放心状態。映画館を出るころには「あれっ?どんな映画やったっけ?」

そんな中からウィルスミスと言うブラックパワーともいうべきスターが誕生しました。「パットボーイズ・フォーライフ」というのは彼の出世作の総集編ともいうべき作品でした。

マイアミ警察の超過激コンビ、マイクとマーカス。ベテランの域に入った彼らに微妙な隙間風が入る。娘に子供ができて「ジイジイ」になったマーカスは毎度のカーチェイスに疲れ、そろそろ「引退」を考える。だが独身貴族でスリルを味わうかのような捜査を続けるマイクはそんなマーカスに苛立ちを隠せない。「死ぬまで(For life)バッドホーイズだろ」

そんな時なんとも不気味な女が女子刑務所から看守を惨殺して脱走。シャバにいる自分の息子に次々と司法関係者を始末させていく。そしてそのターゲットの中にはマイクの写真も....かくしてマイクは敵の銃弾に倒れ瀕死の重傷を追う。だがマーカスの昼夜を問わずの看病もあって奇跡的に回復。二人で凶悪親子を追うことになるのだが、若き日のマイクとその親子の間に驚愕の事実があった...

今回の作品ではマイクやマーカスの強引な捜査のやり方は過去のもの。ハッキングの天才や最新兵器を使いこなす若者の捜査班が登場する。彼らを指揮するのがマイクの元カノというこれまた厄介な展開でマイクとマーカスは彼らと協力して捜査に当たることになります。マイクやマーカスが体を張ってやってることを若い警官たちがさらさらっとハイテクでやってのけるあたりはウィルスミスやマーティンローレンスの「じじい」を感じるわけで「ああ、時がたつのは早い」と思ってしまいます。「バッドボーイズ」なんてつい最近の映画やと思ってたんやけどねぇ。俺も年取るはずやわ。まあ、カーチェイスからドンパチ、ラストは大炎上する廃墟の中での大バトルシーンで結末という、相変わらずブラッカイマー作品は健在というところか。

 

しかし、ネットで「バットボーイズ」一作目のパンフレットを観てみるとキャスティングのトップはマーティンローレンス。完全にウィルスミスが追い抜いちゃってるわけ。マーティンローレンスだって結構コメディやなんかで存在感はあるんやけど何せ、ウィルスミスの出世ぶりは凄い。「インディペンデンスデイ」から「メン・イン・ブラック」果ては「アリ」でモハメッドアリを演じアカデミー賞候補にもなってます。この作品だって主演ウィルスミスとだけ言ってもおかしくない。完全に彼主体で物語が展開してるもんね。

 

でも正直言って私はこのウィルスミスと言う役者さん、あんまり好きではありません。なんていうか、あまりにも「ハリウッドは白人至上主義、黒人が虐げられている」って言いすぎる。そりゃぁ、シドニーポワチエが初めて黒人のオスカーに輝いたときはひどかったかもしれないけれど今は、黒人の役者さんもたくさんいい仕事してますよ。「黒人のノミネートが一人もいない」とか言ってアカデミー賞をボイコットしたり、大してうまくもない自分の息子をごり押しして主演に据えたり...(これはあくまで私の想像ですが)

シドニーポワチエやデンゼルワシントンがそんなこと訴えたことある?シドニーポワチエなんてそんなこと言わんでもずっと映画で訴えてました。エディマーフィーの全盛期なんて、そんな影なんて全くなくて底抜けに明るい姿を見せてくれてた。せっかくマネーメーキングスターにまで上り詰めたんやからもっと謙虚に仕事したら?それに彼の出る映画って人種差別を弾劾するような映画ないでしょ?ボイコットなんて姑息な手段使わず、「それでも夜は空ける」や「ムーンライト」、「グリーンブック」みたいにスクリーンで態度を示してくださいよ。アジア系の私が言うのはおかしい?