新潟まで来ましたので少し足を伸ばして日本100名城である新発田城を見学したく新発田市を訪問しました。

新潟駅から白新線で約37分、JR新発田駅の外観です。白い海鼠壁が印象的な駅舎です。

新発田市は初めての訪問ですので観光地図で位置を確認していきます。人口は9万人と少しです。

新発田城の駐車場に車を停めて進むと表門が見えてきました。なかなか雰囲気がありますね。

正面から橋を渡って表門から入城します。後で見学しますがこの表門は国の重要文化財です。

迎えてくれるのは新発田藩初代藩主の溝口秀勝です。新発田藩は外様でしたが版籍奉還までの12代274年もの間所替えも無かった優秀な藩と言えます。

最初に城の南東隅の辰巳櫓を見学させてもらいます。

この辰巳櫓は2004年に復元されたものですが、かつては忠臣蔵で有名なあの堀部安兵衛の父が管理していたもので失火の責任をとって浪人となったため息子の安兵衛は家名再興のために江戸に出たのだそうです。

内部は思ったよりは広いですね。2階への階段はかなり急でした。

2階はコンパクトな造りになっていました。復元ということで木々はまだ新しい印象です。

発掘調査により礎石と思われる大きな石が発掘されたとのことです。

辰巳櫓から三階櫓を眺めます。すぐ近くに自衛隊の駐屯地があるのが良く分かります。そのため三階櫓には近づくことができないのが残念です。100名城なのに内部の見学ができないのは何とかして欲しいです。

重要文化財の表門の内部も見学ができます。

石落としなど当時の防御設備が備わっています。

次に二の丸隅櫓に向かいます。

海鼠壁が印象的ですがこちらは江戸時代から残る城郭建造物で、元々本丸の鉄砲櫓のあった場所に二の丸北から移築されたとのこと。

歴史を感じさせる味わいのある内部の様子です。

現在は国の重要文化財で古さを感じさせます。

天井の柱も相当に立派な物が使われていました。

外からの景観も楽しめるとのことでしたので一旦お濠の外へ出てみます。

旧二の丸隅櫓ですが水面にその姿を映して美しいですね。お濠がそれほど広くはないので櫓の姿が良く見えます。

お濠と切込接布積の石垣も350メートルに渡って現存しています。

お堀越しに三階櫓を撮ることができました。ここが一番の写真スポットだと思われます。

三階櫓と呼びますが事実上の天守に相当しますね。幕府に遠慮して天守と呼ばなかったようです。

左側の壁の向こうは自衛隊駐屯地です。これ以上接近することができません。

自衛隊があるのでドローンも飛ばせないらしいのですが確かに屋根の三匹の鯱を確認することができました。全国でもこの城だけでは無いでしょうか。どうして三匹になったのかは不明ですが何か理由があったのでしょう。

堀部安兵衛生誕の碑がありました。堀部安兵衛も辰巳櫓の失火が無ければ江戸に出て仇討に参加することも無かったでしょう。

城の近くにはたいへんお洒落な洋風の建屋があって目を惹きました。陸上自衛隊の駐屯地にある白壁兵舎広報資料館です。明治7年に陸軍兵舎として建築されたフランス様式の建造物を移築復元したものだそう。

新発田市の近くには有名な月岡温泉がありますが時間も無いので迷っていたところ新発田にも温泉施設があることが判りそこに向かうことにします。あやめの湯です。

源泉かけ流しのナトリウム温泉ですが地元の方々が多く訪れておりました。旅の疲れが癒されました。

もっと時間があれば高田城か春日山城も訪問したかったのですが新潟は広いので無理でした。また次回に予定を検討して訪れたいと思います。