今回は豊後竹田駅から歩いて岡城を目指します。駅から歩いて約30分くらいでしょうか、途中滝廉太郎トンネルとか広瀬神社に寄りましたので若干遠回りしましたので時間がかかりましたが岡城の石垣がしっかり見えてきました。
何回か登城していますので登城は慣れていますがこの時期が最も美しいと感じます。
岡城には他の城には無いかまぼこのような半円柱状の石が通路の石垣塀の上に並んでいるのを見ることができます。目的はまだ不明とのことですが穴が空いていることからさらに上に塀が建っていたとも考えられます。
石垣は覚束ないので木製の階段を登って行きます。
最初に出迎えてくれる立派な石垣は岡城の大手門跡です。
来客を出迎えてくれれるのは大手門の石垣だけでなく真っ赤な紅葉です。
内側から見た大手門跡の姿です。最初は東向きに建てられていた大手門ですが立ち寄った藤堂高虎の意見により現在の西向きに建て替えられたと言われます。
岡城は山の尾根をうまく利用して造られた景観の美しい山城で日本百名城に登録されています。
中川但見屋敷跡を左に見ながら本丸へ進んで行きます。
西中仕切跡から先の石垣群が固まって見えています。
よく兵庫県の竹田城と間違われますが石垣の景観とか木々の茂り方とか違いますよね。
よくCMで使われる峻険な美しい石垣のカーブです。実際に行ってみると目も眩む高さです。
西中仕切跡の喰い違いを通って先へ進みます。石垣により通路を折り曲げ敵が直進できないようにしています。
御三階櫓跡から大手門方向の眺めです。
やはり御三階櫓跡から下を見ると恐ろしく峻険な岩壁となって防御は完璧な山城なのが分かります。
こちらも立派な巨石を使った太鼓櫓跡です。ここで打たれた太鼓の音は街中まで聞こえたのではないかと想像します。
このあたりの景観は見事な石垣と紅葉のサンドイッチと言う感じです。
三の丸に来ましたが本丸の石垣がすぐ迫ってきますが、その石の積み方も芸術品の様に緻密で立派です。
こんな美しい積み方は滅多に見たことが無いように思います。端は算木積みで中央は亀の甲の様に斜めに切込みで積んだ力学と見た目の両方を考慮したような見事な積み方で見ていてうっとりします。
本丸跡に登ります。本丸は岡城中心部の最も重要な曲輪で藩主住まいの本丸御殿が建てられておりその他にいくつかの櫓が配置されていたと思われます。
二の丸は月見櫓や御風呂屋など特徴的な機能を持つ建物が建てられていたようです。
風流なお殿様が住んでいたようです。
こんな素晴らしいロケーションの月見櫓からは月がきれいに見えたのでしょう。
色付いてきた山々を眺めて佇むのは滝廉太郎です。少年時代に廉太郎と同じ学校に通っていた彫刻家の朝倉文夫によって作られた銅像です。
家老の中川覚左衛門の屋敷の周りもすっかり紅葉しているのが分かります。
何故か水のない空井戸があっために抜け穴ではないかと言われていたそうです。
西の丸跡は入り口から広々として風が通り抜けていくようです。
西の丸は三代藩主中川久清の隠居後の住まいとして御殿が造営されていた広い曲輪です。
西の丸から大手門跡が見下せました。
帰りにふと地面に目をやると落葉の絨毯にも秋の郷愁を感じます。
紅葉の岡城の旅ではたいへん癒されました。岡城は石垣も素晴らしいですし紅葉に彩られた城跡の姿は立派でその歴をを末永く後世に伝えることでしょう。
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