その①より

耶馬渓よりさらに奥に進み深耶馬渓を目指します。やはり耶馬渓から豊後森にかけては奇岩や岩壁の景観が紅葉に包まれて壮観です。

既に耶馬渓の道路も混んできていますが一目八景は紅葉で溢れています。

駐車場もかなり混んでいますが周辺の紅葉に思わず目を奪われてしまいます。

駐車場から橋を渡って車道を通らず裏の散策道を通って一目八景を目指すことにします。

初めて通る裏道です。

散策道から見上げる仙人岩と烏帽子岩です。

青い空と白い雲、木々の緑と紅葉の赤とのコントラストが見事でしたのでパチリ。

一目八景の展望台に登ることができましたが、群猿山の景観は素晴らしいです。人が少なければずっと居て見ていたかったです。左は鳶ノ巣山。

紅葉に包まれた左に見えるのは夫婦岩です。

道路に沿ってお店が並び人も車もたいへん混雑してきています。

お店からそれぞれ美味しそうな香りが漂います。

地元産と思われる生シイタケなんてその場で焼いて食べたいくらいです。

一目八景の前に流れる川は麗谷渓谷と呼ばれますが巨岩がゴロゴロと転がっています。

山から落ちて来たのか川を流されて来たのか不明ですが迫力がありますね。

道路に沿って歩いて散策している人も多くいました。太陽に染まる紅葉を下から見上げるのもなかなか趣があります。

車窓からあちこちに素晴らしい景観を楽しめます。

続いて車窓からは総事業費約450億円を要して建設された耶馬渓ダムが見えてきました。昭和60年の完成で堤頂長313m・堤高62mとのことです。湖には水上スキーなどの利用が見られます。

帰り途中ですが宇佐市の歴史博物館に寄ります。

この博物館の一帯は風土記の丘と呼ばれていますがあちこちに古墳・墓地が存在していることが知られています。実際に博物館の正面の広場にも一目で古墳らしきものが見えています。

入口正面には熊野摩崖仏のレプリカが出迎えてくれます。実物は平安後期の建立とされ国の重要文化財となっています。

そしてほぼ原寸大の国宝富貴寺の大堂を見ることができます。大堂は平等院鳳凰堂・ 中尊寺金色堂と並ぶ貴重な阿弥陀堂で九州現存最古の木造建築物です。

平安後期の建立と言われる富貴寺ですが創建当時の内部を再現したものが目を惹きます。死後の極楽浄土を祈願したものと伝わりますが、以前高野山の根本大塔でも立体曼荼羅を鑑賞したことがあります。なぜ九州の国東半島に同等のものが作られたのか謎が深いです。

本尊の阿弥陀如来坐像を中心に立体曼荼羅の世界をこの世に表現しています。

そしてその背面には極楽浄土壁画が描かれておりこの世にいながらにして極楽の世界が体験できる造りになっているとのことです。

四方の壁には楽器を奏でて踊る天女の姿が描かれて艶やかです。

珍しい鏝絵の展示も行われていました。宇佐市の安心院町で実物を多く見ることができるそうです。

こちらはやはり国宝でお馴染みの臼杵石仏のレプリカです。

歴史博物館では大分県内の国宝や重要文化財を一度に見ることができます。特に富貴寺大堂は900年前の姿を我々の目前に蘇らせてくれて貴重です。

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