その①から

高千穂河原登山口でもあるビジターセンターを訪れました。天気が良ければここから高千穂峰に登ってみようかと考えていましたが、この日は小雨で風が強く夢は叶いませんでした。

おっと、行きたかった天の逆鉾がありました。このビジターセンターの中に高千穂峰の山頂の天の逆鉾がレプリカで再現されていました。龍馬が引き抜いた逆鉾をいつか登って実際に見て見たいと思います。

館内でもいろいろな展示を楽しむことができます。

ビジターセンターの裏すぐに第一の鳥居があり登山道の入口となっています。

ビジターセンターから5分ほど歩いたところに霧島神宮跡(霧島神宮古宮跡)があります。鳥居と祭場しかありませんが、天からの強い神秘的なエネルギーを感じられるパワースポットと思います。写真後方の高千穂峰(1573m)の頂上のあたりは完全にガスがかっていますのでこれでは登れません。

さすがに過去にも何度も噴火を経験しているだけに、避難壕はしっかりしているようです。
高千穂峰を楽しんだ二人は山道を下りて霧島神宮にお詣りしその日はこの神社で1泊しています。観光案内所の横に巨大な第一鳥居があります。
霧島神宮の全体像になります。
霧島神宮はもともとは高千穂峰の近くにありましたが霧島山の度重なる噴火によって今の場所になったそうです。

境内にある樹齢800年と言われる神木に龍馬も感激しています。龍馬が見たのは150年前でしょうから今よりも多少は小さかったのかも知れませんね。
本殿、拝殿の構造も見た目が美しく荘厳ですね。

牡丹や龍や獅子など豪華絢爛な装飾は当時からもあったようです。
もちろん龍馬、お龍さんも寄ってお詣りしています。何をお祈りしたのでしょうか。

塩浸温泉から龍馬たちは湯治中の小松帯刀を栄乃尾温泉(現在の霧島いわさきホテル・緑渓湯苑)に訪ねています。その後二人は硫黄谷温泉の霧島館(現在の霧島ホテル)に宿泊しています。庭園温泉が素晴らしいと聞いたので私も旅の最後に癒されるために寄りました。

お風呂はビックリしましたが体育館の中のプールの様な広さでたくさんの種類の名泉を楽しめます。お湯の量が豊富なんでしょうが、立ち湯、うたせ湯、ヒノキ湯など、温泉のテーマパークの様ですが中でも硫黄泉のお風呂が気持ちよかったです。(写真です)

館内にも龍馬もお龍についてのいろいろな展示がありました。
特に龍馬はこの旅行の内容を詳細に手紙に書いていたためにすっかり手紙も霧島の温泉も有名になってしまいましたね。
さらに車で移動し隼人市になりますが、日当山温泉には西郷隆盛がよく訪れていたということで西郷どん湯というお風呂がありました。龍馬とお龍は最初と最後にこの日当山温泉に1泊ずつしています。霧島の旅の拠点にしていたようです。
西郷どん湯の紹介です。

この地域でも西郷さんは愛されているようで西郷さんの像や西郷どんの呼び名をあちこちで目にします。

浜の市の辺りには龍馬・お龍の上陸の碑が建っています。吉井幸輔の案内のもとに二人が船でこのあたりに上陸したのでしょう。

このあたりの港から龍馬とお龍は上陸したのでしょう。

龍馬のハネムーンロードの碑が立ちます。

隼人三島を浜の市側の陸側からな眺めてみましたが空から見るのと違ってけっこう大きな島ですね。

二人は帰る間際に鹿児島神宮にも寄っています。恐らくは帰路の安全と龍馬の無事とこれからの二人の幸せを祈ったのではないでしょうか。この祈りは叶わず翌年龍馬は殺害されてしまいます。

ここの手水舎でも霧島神宮と同じ龍口から水が出ていることが龍馬にとって大受けだったようで大笑いしたと記録されています。

空港の真正面には巨大な西郷さんの像がある西郷公園がありますね。高さ10.5メートル、重さ30トンにも及ぶ銅像が出迎えてくれます。西郷隆盛没後100年事業の一環で京都の霊山護国神社に立つ予定の銅像を溝辺町の有志が誘致したそうです。
完全に塀から飛び出てどこからでも見えています。

鹿児島空港には足湯がありますので、出発前の少しの時間を使って足の疲れを癒します。今日もさんざん歩き回りましたので。

たった一日でしたが龍馬とお龍の後を追って霧島市を旅しその楽しかったであろう雰囲気を十分に感じることができました。

翌年龍馬は京都で殺害されてしまうわけですから本当に短く束の間の楽しいひと時だったと思います。 写真はありませんが安産の神様である石體神社にも二人参っておりますので、もしかしたらお龍は龍馬の子供が欲しかったのかもしれません。その夢は叶いませんでしたね。
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