これまでなかなか行けなかった下北半島を旅することにしましたが、日程の都合で初めて夜行バスを使って早朝に到着できるスケジュールを組みました。素晴らしい景観と美味い海鮮と酒を楽しみたいと思います。
今回の下北旅ですが、東京から初めて深夜バスを利用してスタートすることにしました。新宿バスタを19:45に出発したバスは翌朝8:20には下北駅に到着します。夜中に何回か目が覚めるのは仕方ないですが寝てる間に着いてしまうので一つの旅の楽しみ方と思います。
やってきました初めての下北半島は下北駅です。まさかりの刃の付け根の辺りです。思ったよりはきれいでコンパクトな駅でした。本州は最北端の駅です。
ひとつ隣の大湊駅に向かいます。ここは大湊線の終着駅です。
大湊駅の近くには斗南上陸の碑が建っていました。
戊辰戦争後に多くの会津藩民が半ば強制的に移民した際の上陸地の一つです。
天気が回復してきて陸奥湾の海も空も青く澄み渡っています。
ここから車で一路大間を目指します。はまなすラインと呼ばれるこの大間に通じる海の道は岩場が多く奇岩も多く見れるドライブコースです。
途中の風間浦と呼ばれる海岸のモニュメントです。
走ること約1時間半で念願の大間崎に到着しました。ここ本州最北端の碑が眩しかったです。天気は良かったのですが北海道は霞んで見えなかったのが残念でした。
お馴染みのまぐろの一本釣りの像に感動です。
このモニュメントのモデルになったのは平成6年に長宝丸に釣り上げられた440キロのまぐろとのことです。後でその店に食べに行きます。
沖合600メートルに浮かぶ弁天島の大間崎灯台が見えています。
大間港ターミナルにやってきましたがちょうど大間フェリーが港に入ってきました。埠頭では大漁旗を振って出迎えをしてくれます。
確かに大間の玄関口は大間港です。陸を走ってくるよりも函館から船で来る方が近いし早いですね。
ターミナルの中には巨大まぐろのレプリカがぶら下がっています。人間よりはるかに大きいです。
さて大間に来たらまぐろを食べない訳にはいかないです。地元で聞いて漁師のお店の長宝丸を訪れました。あのモニュメントの巨大まぐろを釣り上げたお店です。
昼前でしたがフェリーで着いた観光客が団体で来られるということで繁盛していましたがしっかりまぐろの赤身丼を食べれました。その厚みと味の濃さとボリュームに大満足しました。さすがです!。
さて大間でまぐろに舌鼓を打ってからさらに仏ケ浦を目指して車で走ること約20分で佐井港ターミナルアフサスに着きました。
仏ケ浦の観光には遊覧船がお薦めとのことでここ佐井港からにも多くの遊覧船が出ています。往復で上陸含めて1時間半必要とのことで時間があれば私も仏ケ浦を観光したかったのですが今回は諦めました、残念です。
仏ケ浦は見れなかったですが、この辺りの海岸は奇岩と恐いくらいの巨大な岩が眼前に広がります。
この海岸線は断崖と美しい海でドライブにわき見に注意です。
二つの巨大な岩が見方によっては男女が抱き合うように見えることから願掛岩と呼ばれる奇岩です。
海は底が見えるくらい美しく沖縄の様です。
さて大間には温泉もあります。大間温泉保養海峡センターです。
下北に帰る途中ですが下風呂温泉のあたりの海はコバルトブルーに輝き沖縄の海の様に見えました。
下風呂温泉の大きな看板です。日帰り温泉もありますが今回はパスいたします。
途中烏賊様(いかさま)レース場なる看板を発見。
烏賊を泳がせてレースを行い順位を当てて楽しむもののようです。ぜひ見て見たかったですが烏賊がきちんと泳ぐのかが心配ですね。
さていよいよ日本の三大霊場に数えられる恐山向かいます。かなり手前に太鼓橋が現れましたのでこの橋を渡るともう先が霊界なのかと焦りました。
総門をくぐると正面に山門へ参道が続きます。
まずは地蔵殿の延命地蔵尊にお参りしてから散策します。
地獄には石積みがあちこちに見られます。賽の河原の様に石積みを手伝ってあげたい気持ちにかられます。
地獄谷と呼ばれるこの一帯は荒涼としてまさに地獄の景観です。硫黄のガスの臭いも立ち込めます。この地獄を巡ってさまよう死者の成仏を願いました。
極楽浄土を思わせる白砂と宇曽利山湖の湖面が来世を想像させます。極楽浜の砂浜には賽の河原と風車が風で回ります。生きていることに感謝して恐山を後にします。
恐山と言えば死者と語れるイタコの存在も有名ですが境内にはイタコ小屋もありました。
このまま下北に帰りますが汗を流したく近くの薬研温泉郷に寄って見たいと思います。
恐山では硫黄臭がしていましたので近くの温泉も硫黄泉かと思いましたが無色無臭に近かったすっきりとしたヒバの温泉でした。
八戸行きの列車に時間がまだありましたので近くの斗南藩の史跡を訪問してみました。かつての斗南藩の住居の土塀跡などが残ります。
さて下北駅から八戸を目指します。約2時間のローカル線の旅です。
下北半島を後にします。次にいつ来れるか分かりませんが豊かで美しい自然と男性的な景観が印象に残りました。
さて旅の舞台は引き続き八戸に移ります。