どうも。
さっそく行きます。
OPENING
ろーざ: 先生、最近元気だね。
大西: うーん、最近俳句読むのが快調でね、カイセン並みに充実してんだよ。
ろーざ: なにそれ?
大西: ジュジュツカイセン。
Rosa: I don't mean to rude, but you are not so funny. Hi, everyone. This is Akino Rosa.
David: And I'm David Evans. I'm pretty sure that joke is well known.
Lesson 233 会話の原則19: 配慮 相手の心情に配慮する
[KEY SENTENCE]
I don't mean to be rude, but he is not so well known outside of Japan.
ここからしばらく会話の原則「配慮」に関わるポイントについて解説しましょう。まずは相手の心情への配慮を表すフレーズを学んでいきます。
DIALOGUE
俳句愛好家のエモリさんとシンディは、四国の松山に来ています。正岡子規の出身地ですね。
Mr. Emori: So, here we are in Matsuyama. It's good to be here again.
Cindy: It's so quiet and peaceful. I can see why this place is famous for haiku.
Mr. Emori: Me too. The great haiku poet Masaoka Shiki is from here.
Cindy: Masaoka Shiki's haiku are quite interesting.
Mr. Emori: Yes. He is known far and wide for his writings.
Cindy: I don't mean to be rude, but he is not so well known outside of Japan.
Mr. Emori: Well, he was good friends with Natsume Soseki.
Cindy: Oh, yes, the famous novelist. Soseki is pretty well known.
WORDS AND PHRASES
I can see why this place is famous for haiku.
さあ、I can see このseeは「理解する」というニュアンスで使われていますね。そして、he is famous forというフレーズが出てきました。このforは「理由・原因」を表しています。「俳句で有名」というわけですね。
He is known far and wide for his writings.
さあ、he is known far and wideと出てきましたが、far and wide これは「広範囲に」というわけですね。「遠くそして広く」というわけです。そして、この文の主なフレーズは、he is know forというわけですね。「彼は~によって知られている」つまりforは「彼が知られている/有名な理由」を表しているわけです。
Well, he was good friends with Natsume Soseki.
さあ、he was good friends このsがついているのは、「友達関係にあった」「友達同士であった」というところからsがついているわけです。ご注意してくださいね。
GRAMMAR AND VOCABULARY
It's so quiet and peaceful.
とても静かで落ち着いた場所です。
itは「それ」と訳されることの多い単語ですが、実は指すのではなく「受ける」単語。この文のitは周囲の状況を受けています。周りの状況をしっかりと受けて「とても静かで落ち着いた場所ですね」。日本語では言語化されないこの一拍がitの意味というわけです。
He is not so well known outside of Japan.
彼は日本の国外ではあまり知られていません。
notと強い表現のコンビネーションは、頻繁にnotが強い表現を否定し「それほど~ではない」という意味を結びます。この文のnotとso well knownのコン ビネーションも「それほどよくは知られていない」ということ。語順に注意してくださいね。このタイプのフレーズはnotを強い表現の前に置きます。notは指定表現「指定ルール: 指定は前に置く」により、否定したい表現の「前」に置かれる表現だからです。
(ダイアローグの日本語訳)
さあ、松山に着きましたよ。またここに来られてうれしいです。
とても静かで落ち着いた場所ですね。なぜ、ここが俳句で有名なのか納得できます。
私もです。あの偉大な俳人、正岡子規はここの出身なんです。
正岡子規の俳句にはとても興味をそそられます。
ええ。子規は彼の著作で広く知られています。
言い方は悪いですけれど、彼は日本の国外ではあまり知られていませんよね。
でも、彼は夏目漱石とは親しい友人だったのですよ。
ああ、そうでした、あの有名な小説家ですね。漱石ならとても有名です。
TYPICAL EXPRESSIONS
I don't mean to be rude, but he is not so well known outside of Japan.
失礼なことを言うつもりはありませんが、彼は日本の国外ではあまり知られていません。
ゴガクルの解説より:「会話で大切なことのひとつは「相手を不快にさせない」ということ。会話のたびに人間関係を損なうわけにはいきませんからね。ここでは、正岡子規に思い入れのある相手を不快にさせるかもしれない内容の前に、I don't mean to be rude, but ~(失礼なことを言うつもりはありませんが、~)とクッションを置いています。mean は「~するつもり」ということ。さあ、相手の心情に配慮するための同様の表現を練習しておきましょう。」
http://gogakuru.com/english/phrase/284470
No disrespect intended, but ~
無礼 [失礼] なことを申し上げるつもりはありませんが、~
With all due respect, ~
失礼ですが~、お言葉ですが~、
No offense (to you), but ~
気を悪くしないでほしいのですが、~
キーセンテンスと同様に、無礼失礼不快に言及する前置きです。
dueは「払われるべき」。「当然払われるべき敬意を持って述べますが」そこから「はばかりながら・失礼ですが・お言葉ですが」
Sorry, but ~
Excuse me, but ~
すみませんが、~
相手が不快に思うかもしれないケース一般に使うことのできる前置きです。
Sorry to be so direct, but (たいへん直接的な言い方で申し訳ないのですが)など「すみません」の内容をあらかじめつまびらかにすることもできます。
I hope you don't mind, but ~
気を悪くしないでほしいのですが、~
I hope you don't mind me saying, but ~
こんなことを言って気を悪くしないでほしいのですが、~
Forgive me for asking, but ~
こんなことをお尋ねすることをお許し願いたいのですが、~
I don't mean this in a bad way, but ~
悪い意味で言っているわけではないのですが、~、悪気があって言っているわけではないのですが、~
hope you don't mindは「気にしないことを願う」。心情に配慮した表現としても使えます。
me sayingは「私が言う」。meは sayingの意味上の主語です。
PRACTICE
David: Okay, it's time for today's practice. Sometimes, we need to say something that may have a strong or negative impact. So, before we use it, we give the listener a cushion, something to soften the impact of the words. Today's phrases practice those. So, let's master them, okay?
デビッド: はい、今日の練習の時間です。時には強いインパクトのある、あるいはネガティブなインパクトのあることをいう必要があることもあります。なので、使う前に聞き手にクッション、つまり言葉の衝撃を和らげるものを与えます。では、そのクッションをマスターしましょうね。
Rosa: Let's go.
ろーざ: 行きましょう。
David: Here's our first.
デビッド: では最初の例文です。
No disrespect intended, but
With all due respect, but
No offense, but
No offense to you, but
Rosa: Let's keep going.
ろーざ: 続けていきましょう。
Sorry, but
Excuse me, but
David: All right. Let's keep up the pace.
デビッド: さあ、その調子でいきましょう。
I hope you don't mind, but
I hope you don't mind me saying, but
Forgive me for asking, but
And one more.
最後にもうひとつ。
I don't mean this in a bad way, but
Rosa: You guys were fantastic.
ろーざ: みんな最高でしたよ。
David: With all due respect, Rosa, that's absolutely true. Great work, everyone.
デビッド:お言葉ですが、ろーざ。まったくその通り。皆さん大変よくできました。
TYPICAL EXPRESSIONS IN ACTION
1.
日本語: 失礼なことを言うつもりはありませんが、私にはそれはただの言い訳のように聞こえます。
ヒント: 言い訳 excuse
解答例: I don't mean to be rude, but that just sounds like an excuse to me.
I don't mean to be rude, butができたら合格。
sound likeは「~のように聞こえる」
excuseは「言い訳」
文全体を覚えておきましょう。言う機会が十分ありそうですね。
2.
日本語: 気を悪くしないでほしいのですが、セールスパーソンがそんな約束をするのを聞くのは、これが初めてではありません。
解答例: I hope you don't mind, but this isn't the first time I've heard a salesperson make such a promise.
I hope you don't mind, butはとても使い勝手のいいフレーズ。しっかり覚えてくださいね。
the first timeを後続の節が説明し、「~する最初の時」「初回」となっています。
そしてheard以降の形は、例えばheard him play the pianoなどと同じ形。目的語説明型で動詞原形が使われているパターンです。
ENDING
Onishi: Hey! It's time to wrap up this lesson, right?
David: That's right.
大西: さあ、このレッスンを締めくくる時間だ。
デビッド: そうだね。
すみません。今日のオープニングわかりません。ゲームやらないので。