Break Fool #39 Beautiful Awakening
アギレラ?

誰だ、こいつ?

というわけで、こないだ来日していたらしい
ステイシー・オリコらしい。
ブリトニー・スピアーズはネプチューンズ、
クリスティーナ・アギレラはロックワイルダー、
とまあ、歌えるアイドルは、皆ヒップホップをかじりたがる。
(まあ、アギレラは別格クラスだとは思うが)
今回、ステイシー・オリコが的を絞ったのは、
ドバイドバイドバイ!で一躍時の人、ダラス・オースティンと
LAリードと犬猿の仲らしい、ケイ・ジー。
人選は結構悪くはないかと思ったけど、
曲があまりにポップすぎて、ダラスともケイ・ジーともつかず。
「スウェーデンのなんとかっていうプロデューサー」と言われても
「ああ、なんだかそんな感じだ」と頷いてしまえるくらい。
遡ること数年前、オリコ「Stuck」のリミックスを
ダラスが手掛けていた、って繋がりが、とか思ってたら
その曲すら、ダラスが手掛けていたことが判明。
なんだ、既に二度目ましてなんだな、こやつら。
ダラスはなんだかんだいって、数年、
いやもう約10年くらいヒットに恵まれていないんじゃないか。
ケイ・ジーも、才能はあると思うけど、ステイシー・オリコかよ。
そして、ついにやってしまった、「Dead President」ネタ。
ステイシー・オリコが「Dead President」を好きでも、俺は許しません。
「私、ジェイの「Who You Wit」が好きよ」
と言っていたとしても、これはあまりにも安直。
メアリー・Jが『The Breakthrough』で
「Take Me As I Am」をやるのとは、重みが違いすぎるぜ、小娘。
Break Fool #38 All Eyes On Me
ついにラトーヤのアルバム「LeToya」が解禁。

遡ること2年くらい前、VIBE「NEXT」で紹介されてて
(そもそも近頃のNEXTに登場するヤツはシングル1枚で消える傾向)
ようやく、ようやくのアルバム・リリースですよ。
「U Got What I Need」なんて、一体いつの曲だっけ、
ということで調べてみたら、2004年8月前後のリリース。

ほら、思わずビヨンセよりラトーヤ派だった自分は
トップで「U Got What I Need」を紹介している。

「下剋上上等!」とか書いてるけど、
本当、2年越しの下剋上上等!というか、
ビヨンセ「Deja Vu」一曲でラトーヤのアルバム・リリースすら
忘れられてしまいそうな勢いじゃないすか……。
よくよくセンター・レーベルを見てみると
Fromthe Forthcoming Album in stores soon
なんて書いてあるけど、どんだけsoonだったって話ですよ。
結果的に、宿敵ビヨンセのアルバム「B'Day」と同時期ではなく、
前倒しで発売(まあ、実際は後倒し後倒しなんだけど)。
これが吉と出るか凶と出るかはさておき、
寝かせただけあって、ほぼ流出していた音源で固められています。
とはいえ、高水準の曲多し。
でも、やっぱり新鮮味には欠ける。
そしてなにより致命傷なのが、声。
「あー、ラトーヤだねえ」なんてわからなさすぎる声。
こんなことやってる場合じゃないですよ。

『うちの店、はじめて?』

『胸をもみしだいて!』

『この消火栓くらい、濡らして!』
そしてキャシーのヒットの裏で
ひとり悲しんで、おまたを開くシェリ・デニス。
Break Fool #37 Number One
さっぱり出ませんね、ファレル『In My Mind』。
その昔、東芝で『In My Mind』リスニング・セッションがあって、
ファレルも同席の元、アルバム収録曲を8曲(ヒップホップ4曲+R&B4曲)聴いたことがあった。
前日、しこたま飲んだか徹夜だったか忘れたけど、
朝の10時くらいからスタートだった試聴会だったため、
とにかく眠くて、我慢しきれずに寝てしまったらしい。
同行したライターさんが気付いてくれて
「マネージャーらしき人間が睨んでるよ」とひとこと。
その節はすみませんでした、ファレル。
というわけで、結局その当時聴いたアルバムから
数曲、シングル・カットはされましたが、動きはまるでなし。
と思ってたら、カニエと組んだ「Number One」。

このフォント、ファレルらしさがなじんでいるんで、
それで「Kanye West」と刻印されていると、どこか違和感。
ビデオ・クリップはハイプ・ウィリアムス。
三段でわけられてるお得意の手法ですが、上段/下段は映像なし。
LL「Control Myself」やニーヨ「So Sick」、
はたまたメアリー・J「Enough Cryin'」など、
きっちり三段にわけられていて、
上段/下段も映像が組み込まれているのを見ると、
明らかに急いで作ったのかな、とも思える。
まあ、そんなのはどうでもいいや。
いかにも売れそう路線のファレルらしい曲ですが、
今のところ、なんともピンときません。
Break Fool #35 Year Of The Dog...Again
ワンワンワン、
ついに発売、DMX『Year Of The Dog Again』。

「Pump Ya Fist」はもちろん未収録。
ジェイ・Zが移籍に伴いデフ・ジャム音源を渡すはずがありません。
まだじっくり聴き込んでいませんが、
スウィズ・ビーツ(15曲中7曲プロデュース)手掛ける
「Come Thru」が飛び抜けてよいです。
フィーチャリングはバスタ・ライムズ。
ちょうどバスタにマイクが渡るところが超滾ります。
「ストップニガ! ホドーン!(おうどん)」
バスタは追い風吹きまくりの傾向にありますね。
今回は哀愁フェイス・エヴァンスの代わりに
コロンビア移籍に伴い、レーベル・メイトとなった
レッツ・チャイナっ娘:エイメリーが参加した
「Dog Love」なんて曲があります。
(どうなんだろうね、このタイトル。愛犬家からは愛されそうなタイトルだけど)
しかも!
この曲のプロデューサーはチャド・エリオット。
字面で燃えるぜ、チャド・エリオット!
チャド・エリオットといえば、
デスティニーズ・チャイルド「Jumpin' Jumpin'」のプロデューサーで名を馳せた、おきゃんR&Bシーンには欠かせない存在ではありますが、
それ以上に、LLクールJの名作『Mr. Smith』に収録された
「No Airplay」を手掛けたプロデューサーですよ。
といっても、パッとこないのが正直。
なんせ、LLの代表曲「I Shot Ya」(トラックマスターズ)と
「Lougin」(ラシャド・スミス)に挟まれた曲順だったからなあ。
余談。
●「I Shot Ya」のキース・マリィのヴァースで
この時代に「50セント」と言っているのが、先見の明。
(まあ、誰でもいうと思うけど、なにかしら)
●「Lougin」リミックスのフックのヴォーカルはトータルだけど
オリジナルのフックは地味にテリー&モニカだったりする。
(まあ、テリー&モニカって、ねえ……)
というわけで、「Come Thru」に飽きたら、
『Year Of The Dog Again』、改めて聴き直してみたいと思います。
Break Fool #33 Hot In Pot
こないだ、スイケンの取材。
4年振りの新作『Hot In Pot』が7月26日にリリースされる。

自分の悪い癖として、作品がとても好きであっても、
それを伝えるのがとてもヘタで、ゆえに表現が曖昧になり
誤解が生じてしまう取材になることが多々ある。
それって致命傷じゃんか。
けど、それは嘘じゃないから、
ちゃんと話せばわかってくれるだろうし、
その話を聞いてくれるアーティストに出会えれば、
それは、ものすごい印象に残る取材になる。
だって、インタビューで
「今回の作品はめちゃくちゃ良いですね!」
とかいうのもアリだと思うけど、
俺からしてみれば、それはインタビューを円滑にしようとする
「はじめの一歩保険」としか思えない。
最後、終わってから
「今回の作品、かなりよいですね」と伝えたい派です。
もちろん、伝え忘れることも多々あります。
というわけで、久々のスイケンの新作、
とても好感触な内容となっております。
これまでのスイケンの作品も好きだけど、
今回のスイケンはどこかが違う。
だからこそ、担当をやるとしゃしゃり出て、
今回の作品への構え方を、スイケン本人の口から聞きたかったのである。
ひたすら格好いいなと頷いて病まない
DJワタライ手掛ける表題曲「Hot In Pot」。
ワタライさんのトラックは、毎度一筋縄でいかない。
そして聴けば「ああ、ワタライっぺえ……」と思わされてしまう
DJワタライ印の刻印。
どこかレミー・マー「Whuteva」を彷彿させるところもあります。
コード感だろうか。
なにより、スイケンのラップが活きすぎている。
言葉の感覚に合わせた独特のフロウはもはや説明するほどでもなし、
どんなトラックでも、そのトラックのメリットに乗っかれる器用なライミング。
しかもフックで花を添えるタイガー。
タイガーは以前の日記での紹介したけど、
やっぱり能ある虎は爪を隠す、といったところでしょうか。
タイガーは才能があるのに、事務所はともかく、
レコード会社に恵まれなかったんだろうな。
そういや、前の編集部時代、
現役時代のタイガーを取材することがあって、
営業部の人間と先方レコード会社と打ち合わせをしたことがあった。
その営業担当はずっと「タイラーさん」といっていた。
その営業担当は、数年後、いなくなった。
数年、というのはあまりに長すぎたけど。
というわけで、スイケンのアルバム全体を書こうと思ったけど、
余談ばっかりになってしまったので、また今度。
Break Fool #32 Reasonable Doubt 10th

『Reasonable Doubt』10周年。
去る6月25日に10周年ライヴを敢行。
クエストラヴが大々的にアナウンスしていた
「ジェイ、リリックを忘れてしまってるんじゃないのか?
カンペを用意しといた方がいいよ!」
という助言も必要なく、見事完璧にやってのけた、
ってなニュースを目にしたけど、仕込みっぽいよなあ。
「そうだよな……ジェイ、大丈夫なのかなあ」という
当日会場にやってくるワンフーに不安を募らせ、結局は、完璧!
という台本は、さらにジガを高みにあげるもんなあ。
ちなみにジェイ作品でも、極めてリリックが多い
「22 Twos」はリリックも新たに加えて
「44 Fours」にアレンジしてやってのけたという。
ほら、やっぱり仕込みっぽいよ。
けど、やっぱすげえな、ジェイ・Z。
これはデフ・ジャムCEOに就任したばかり時のジェイ・Z。

そしてこれがジェイ就任によって
デフ・ジャムを解雇された(であろう)人間が
恨み節を全開にして作り上げた、偽ジェイ・Z。

Break Fool #31 Testimony
どーん。

インディア・アリーの新作が登場。
この「ギター界での徒競走のクラウチング・スタート」然とした写真、
アコースティックなミシェル・ウィリアムス的ですが、
今回のアルバム・タイトルが「テスティモニー」ですよ。
テスティモニーと聞くと、どうしても「証言」が脳裏をよぎります。
「India Song」から気になるリリックを見つけたので抜粋。
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『昔となにひとつ変わらない南部の町は、
私にとって偽善的すぎて息苦しくなるわ』
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とても社会的な歌だったけど、
もうひとつ「I am Not My Hair」から気になるリリックを抜粋。
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『髪の毛を剃ってスキンヘッドにするのも悪くないわ』
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いや、やめてくれ。
どーん。



