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Break Fool #59 Songstress


そういえば、ゲームのアルバムにも参加している
フロエトリーのキャシー中島こと、マーシャは、
相当ドクター・ドレにお気に入られてる風だけど、
アフターマス入りしたくせに、サイトにはマの字 もない。
(しかもいつの間にかゲームじゃなく「G.A.G.E」なるMCが! ギャグか)
レイクォンはしっかりアップしてあげているのに。

http://www.chocolatemagazine.co.uk/db_images/news272.jpg

バスタ・ライムズのアルバムや今回のゲームといい、
アフターマス関連作品で結構働いてるマーシャ……って
あ、そうか、もうゲームはゲフィンなんだよなあ。
んじゃ、関係ないのか。いや、でも、ドレとはまだ繋がってるしな。
ゲームはインタビューで「ゲフィンじゃねえよ、俺」とか言ってたけど、
思いっきりゲフィンだし、まあ、昔録ったヤツなのかな。

マーシャのソロ・アルバムをドクター・ドレが全面プロデュース、
とかなったら、意外と事件性は高いはずなのに、
めっぽう、話題にならないマーシャは、やっぱりヴィジュアルが問題なのだろうか。
なんだか売れない腹話術の人形みたいだしなあ。

Break Fool #58 Doctor's Advocate


間もなく発売されるザ・ゲーム『Doctor's Advocate』。

Doctor's Advocate

既にロイド・バンクスを馬鹿にしたディス曲が出回り、
(ロイドの新作『Rotten Apple』が初登場16位だったことを馬鹿にして、その週のチャートを1位から順に紹介して、ようやく16番目にロイドが出てくるという、なかなかしてやったりなユーモア感)
相変わらずセンスのよさをアピールしまくる彼ですが、
正直、クラシックを意識しすぎた作風で、まだグッときてません。

前作でいう「Put You On The Game」のようなアグレッシヴな曲や
いわゆるハードコアなゲームを求めてしまっていた自分には
あまりにクラシック感ただよう、メロウ路線がグッとこない。
まあ、あることはあるんですけど、
たとえばウィル・アイ・アムが手掛けた、タイトルもまんまの「Compton」とか。
(こういう作風を手掛けると、何気にうまいウィル・アイ・アム)

結局、やるやる!と騒いでいたドクター・ドレは不参加に終わり
(がしかし、ドレドレ騒いでいるゲーム)
前作に引き続き、クール&ドレは参加していたりします。
それにしても、なんだかドクター・ドレのアルバムを聴いてるくらい、
ドクター・ドレのあまりに大きな影響を感じる作品。
いい作品には変わりないけど(ジャケも相変わらずいかしてる)、
これはじっくり聴き込まないと(あと対訳)、
手放しに「すげー素敵なアルバムね!」なんて言えません。

日本盤のみのボーナストラックだけど、
これまたウィル・アイ・アムの手による
「I'm Chillin」なる曲が収録されてますが、
フィーチャリングにファーギーですよ。
これは正直、なんだかなあ、な感じです。
ファレル feat. グウェン・ステファーニみたいな構図なんだろうけど、
ゲームにこういった図式は、特に必要ないと思うのだけど、
リスナーはどんな風に思うのか。

と、なんだか否定的な意見がちらばったけど、
基本、ゲームは声があまりによすぎるので、
トラック云々、ゲスト云々は関係なかったりします。

Break Fool #57 The First Seed


というわけで、御茶ノ水ユニオンで購入。


First Seed


「Y」棚にひっそり1枚だけ陳列されてましたが、
ユニオンのスタッフによるコメントが
「新たなUKの歌姫が登場!」って、思いきりクイーンズ生まれだし。
(イントロでもこれでもかとばかりにバスタがジャマイカ言ってるし)

それもそのはず、US盤ではなく、MOTOWN UK盤だから。
どうなってるんだ、MOTOWN!
「SPECIAL EDITION」盤な割には、
特にこれといったスペシャルなエディション感もなく。
しかし、ほぼロックワイルダーが手掛けている、というだけで
スペシャリーなエディション感。


ヤミーを入手し、ちらほら陳列棚を見ていたら
「特価! 癒し系です」コーナーを発見。
315円。こんなガールズ・グループ、初めて知りました。

The Good Girls
http://www.phatmag.com/Mag%20Pages/Pictures/19_06_01/Associated%20photos/The%20Good%20Girls.jpg

これまたMOTOWN。
一番右はハイヒールモモコ?
しかも、このデザイン、洋服のグラデーションに、
やや手間をかけた風なアレンジをほどこしています。
(しかも写真がヒザを境に反転しているため、一番左の子の手がキモい)

1992年ということで、もしかしたら「What's The 411?」風!?
とたかをくくったら、かるいニュー・ジャック・スウィング風な曲、
あとは「ああ、この時代だし」的な曲ばかり。
まあ、315円で救出してあげたと思えば、それはそれで……
と思っていたら、シャニース「It's For You」と同じネタを使用した
「It Must Be Love」なんて曲があったり。
そういやシャニースもMOTOWN。
MOTOWNがつながった瞬間。

そういや、シルヴィア・ローンになってから
まったくと言っていいほど、動きのない現状MOTOWN。
結局、さっぱり出ないQ・ティップのソロ2作目なんかを考えると、
まあ、出せただけ幸せなのかな、ヤミーは。


Break Fool #56 Yummy Bingham

あれ、すっかり書いてないじゃん。

というわけで、陳列されてるかどうか
まだ不明ですが、どうやら発売されるようで、
しかも、全くプロモーションのプの字も見えも隠れしない
ヤミー・ビンガム『The First Seed』。



The First Seed
Yummy Bingham
The First Seed


売れないんだろうな。かわいそうだな。

Break Fool #55 London Bridge


この子、パンツ履いてますか。

FERG


「The Dutchess」の発売を控えたファーギー。
アルバム・サンプラーが届きましたが、まあ、予想通りです。
比較対象となっているグウェン・ステファーニよりメルヘンです。
まあ、全部聴いていないので、とかもうどうでもよくて、
要は「London Bridge」のリリックですよ。

LONDONM


一部、抜粋。

++++++++++++++++++++++++++++++

あなたが寄ってくると
私のロンドン・ブリッジが
我慢できなくなっちゃうの
私のロンドン・ブリッジが
興奮しちゃうの
「ロンドン・ロンドン・ロンドン」って
あなたに触れあって
「ロンドン・ロンドン・ロンドン」って
まるで例の歌みたいに

++++++++++++++++++++++++++++++

ギャグですね。
ロンドン・ブリッジは「お股」だったんですよ。
まあ、ロンドン橋を何かに喩えて、というのは想像付いても
よりにもよって「お股」とはね。
まあ、らしいっちゃらしいです。

それにしても「例の歌みたいに」みたいにって、
「ロンドン橋渡ろう連盟」とかから抗議がきますよ。

Break Fool #54 The Outsider


DJシャドウの新作「The Outsider」が大変なことになってます。

SHADOWW


既にカットされていた「3 Freaks」を聴けば一目瞭然ですが、
デイヴッド・バナーが参加した「Seein Thangs」、
そしてQ・ティップとラティーフを起用した「Enuff」と、
このシャドウの勢いは激しいものがあります。
これもいわゆるハイフィー効果なんでしょうか。

そもそもシャドウはバナーが好きだったみたいで、
今回の共演には、並々ならぬ想いがあったんだろうなと推測。
思い切りサウスサウスした音だけど、
キックが硬いサウス、って妙に新鮮に聴こえる。
しばらくはシャドウでメシを3杯くらいいけそうなクオリティです。

とはいえ、往年のシャドウ・ファンからすれば、
思いの外、不本意な内容となってしまうのかもしれない。
(後半、思い切り裏切れないシャドウの思いやりもあるけど)
けど、ある一定のイメージを植え付けられて、
毎度、その呪縛から逃れられないアーティストの方が、
よっぽど不本意かと思う。

shadow

Break Fool #53 Take Me As I Am


彼女は落ちぶれていた
人に振り回されて
常に噂をされてきた
彼女は浮き沈みを経験した
虐められてきたけれど
NYCは彼女を支えた
後悔なんて何もない
過去を受け止めている
こんなことがあったから今の彼女がある
彷徨い、見つけられた
そして今でもここにいる
全てに理由がある

私は頑張ってきた
私を弱くしようとしたのだろうけど
私は強いまま
この曲に人生を注ぎ込んだ
あなたが私を感じられるように
だからありのままの私を受け入れて
ありのままの私
それ以外は何もない
ありのままの私を受け入れるか
それ以外は何もない

彼女は年齢を重ねて
もっと賢くなった
もう彼女を騙すことはできない
何をするべきか 何を言うべきか
誰の指図も受けない
誰も彼女が誰であるべきか言えない
彼女はしっかりと地面に立っている
彷徨っていたけど もう見つけた
今は他の人に応えている
これが最後でないことに自信を持っている
彼女は私のことだからわかっている

私は自分にしかなれない
ありのままの私を受け入れるか
それ以外は何もない
私は自分にしかなれない
全てを受け入れるか
何もない
私は自分にしかなれない

++++++++++++++++++++++++++++++

なんてリアルな歌詞なんだろう!
ステイシー・オリコカードは二重丸が
下世話な「Dead President」使いをしたもんだから
その下世話っぷりに拍車をかけるべく、
本家、煮タマゴ級に「Dead President」ネタが似合う
メアリー・J・ブライジ「Take Me As I Am」の歌詞を抜粋。

brea

重みが違います。重みが。

Break Fool #52 Masterpiece


DJハセベ取材@渋谷権八。
オフィシャル・ミックスCD『Masterpiece 02』が
そろそろリリースされる。

hasebe

対談取材などが多かった近年、
久々、作品での取材だったので、やや新鮮。
90年代に重きを置いた、R&Bのみのミックス。
名物から地味にいい曲まで網羅、全31曲。


チンギー取材@東芝EMI。
新作『Hoodstar』プロモーションで来日。
土曜に来るなよ、土曜に。

ching

間近で見たら、いい男で多少ビビる。


DJハヂメ取材@渋谷あらかぶ。
オフィシャル・ミックスCD『Let's Take It Back To The Gold School』がそろそろリリースされる。

hazime

対談取材などが多かった近年、
久々、作品での取材だったので、やや新鮮。
オールドスクール~ミドルスクールに重きを置いたミックス。
名物から地味にいい曲まで網羅、全31曲。
また31曲。
「ハセベくんと電話で話し合ったんだよね」と嘘八百。
今年で31歳になったハヂメ氏のアニヴァーサリーな一枚。


某公論収録@会社。
次号で通算100号を迎えるということで、
クルーのみなさんに必死でお願いしました。
深夜0時スタート、終了早朝7時半。
帰る頃にはこれから出社する人間とすれ違う。
90分テープ、約4本収録。
これから怒濤のテープ起こし。
OK! 死ぬよ!

Break Fool #51 Back To Basics


8月15日に控えたアギレラの新作『Back To Basics』。
2枚組となった本作、ディスク1に招かれたプロデューサーは
DJプレミア、リッチ・ハリソン、マーク・ロンソン、
クワメ、ビッグ・タンク&Qといったところ。

bac

ディスク1は、ほぼプリモ監修の作品となっていて、
リッチもクワメもアギレラの意向に添うようなトラックを提供。
これはプリモの引き出しの多さなのか、
それともアギレラが引っ張り出してやった才能なのか。

とにかく、素晴らしいの一言。
ヒップホップ/R&Bへ歩み寄ったアイドルでも
アギレラは、きちんとやることはやってのけてくれる。

先行シングル「Ain't No Other Man」が浮くことなく、
本作に収録されている意義、
プレミアとタッグを組んだ意味が垣間見ることができ、
アップもミディアムも、そしてスロウも、
卓越したトラックと、洗練されたメロディで構成されていて、
90年代半ば、黄金期にリリースされていたとしても、
全く違和感のない、遜色ないクオリティだと断言できる。

収録曲で「F.U.S.S.」なる興味深い曲が一曲。
本来なら「口論」や「喧嘩」などで使われる単語だけど、
これは「Fuck U Scott Storch」の略語らしく、
リリックに実名こそ出てこないものの、
完璧にスコット・ストーチ宛のディスお手紙となっている。

まず、「この曲をあなたに捧げるわ」と始まり、「あなたと出会ったことは、今ではひとつの教訓として学習しておくわ」と低姿勢に諭したかと思えば、「でも、あんたはもう燃え尽きて灰になってしまった橋」と罵り、「この音楽業界でスターにさせるきっかけを作ったのは私なのに、まるで何事もなかったかのようにすました顔しやがって」など、曲間におけるインタールード扱いとして収録されてるものの、ちゃっかりすんげえこと言っちゃってるアギレラは、相当、ストーチに対し、思うところがあったんだろうな。

終盤では「(この曲を歌って)後悔はしていない。そしてあんたなんか必要ない。私のアルバムはこうやって発売される」みたいな、自分の全く稚拙な和訳だけど、この感じだと、もしかしたら新作を制作するにあたって、スコット・ストーチに「またやろうよ」的なことをアギレラから打診したのに、無視貫徹だった、って背景が見え隠れしないようでもない。

まあ、スコット・ストーチは顔があんなんだから、
国内のリスナーがこれを聴いて、
スコット・ストーチ擁護派に回る人間もいないだろうよ。

ss
(ファック・ユー! スコット・ストーチ!)

ディスク1終演を飾る「Thank You (Didication To Fans...)」は
プレミアのプロデュースによる曲なのだけど、
そこで過去のアギレラ作品をサンプリングしている。
その中に、前作でスコット・ストーチがプロデュースした
「Can't Hold Us Down」が収録されているのは、
上記の件があると、ちょっとばかり竜頭蛇尾ライクにも映る。

cant
(「Can't Hold Us Down」で客演したキムもお務め満了したことなので、「F.U.S.S. feat. Lil' Kim」でもやってもらおう)

それにしても、プレミアもクワメもハリソンも、
本当に素晴らしいトラックを提供したものだ。
あまり評価はしたくないけど、
マーク・ロンソンによる「Slow Down Baby」が
EPMDとロスト・ボーイズをサンプリングしていた、
という一聴したら一発で飛び跳ねてしまう喜びは
なにものにも代え難かった……。
ロスト・ボーイズの隠れた名曲「Plug Me In」を使ってしまうなんて!
恐るべし、貴公子マーク・ロンソン。


disn
(木村カエラみたいなアギレラ)

なお、ディスク2は全てリンダ・ペリーによるプロデュース。
毛色が違いすぎるので、なにも書けません。イェー。

Break Fool #50 Cash On Deliverly


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ワダップ、クリーブランド。
アメリカ中西部、なんとなくシンシナティの近く。
というわけで、レイ・キャッシュ『Cash On Deliverly』。

eee
これは絶対、今年のベスト・アルバムに入れます、多分。


クリーブランドの地域性なのか、
いかにも東な音も、西よりな音も、サウスライクな曲もある。

例えば、N.W.A「Fuck The Police」を引用した「Bumpin' My Music」では、西海岸への敬意を払いつつ、スカーフェイスをフィーチャーしてるもんだから、なんとなくサウスへの愛も見せる。それでプロデューサーがリック・ロックという、なんという布陣なんだろう。
これがレイ・キャッシュ流。


聴けば聴くほど濃い内容なんですよ。
ビーニー・シーゲルをフィーチャーした「Better Day」は
チャド・ハミルトンが手掛けたメロウ路線。
チャド・ハミルトン、あれだけロッカフェラが本腰入れてあげていたのに、
さっぱり浮上してこないな、なんて思ってたら、
こんなところでいい仕事してます。
しかも、ミーガン・ロシェルがコーラスで参加。

しかし、ノー・クレジット!

これから売る子なんだから、クレジットくらいしてあげればいいのに。

ミーガン同様、売る子でも、クレジットがあったのは、ヤミー。
「The Bomb」。プロデュースはロックワイルダー。
しかも、ジョージ・クリントン「Atomic Dog」使い。
ロックワイルダー、「Atomic Dog」好きすぎです。

フックはレイとヤミーの、ほぼデュエット。
これは、タイトル通り、今年下半期の爆弾になるね、絶対!

多分。

しかも、ヤミーにはヤミーのヴァースがある。
さすが男、ロックワイルダー。

もう一曲、ロックワイルダー(+ジャックポット)が手掛けた「Livin' My Life」は、BBキングをサンプリングしたなんともほのぼのライクな曲。
キャンプ・ロー「Black Nostaljack」を思い出します。