琉球王統ぬ（の）話

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2026年の首里城再建へ

沖縄は頑張っています❣

見せる復興、4月の首里城

阿波根あずさの沖縄観光チャンネル　から

・　嬉しいNEWS　速報　日光市さん　にふぇーでーびる

今週の本題はこちらから　

※　写真、動画は全てインターネットから引用です

・　はじめに

1429年に始まった琉球王国。それから「琉球処分」に至る1879年までの450年間続いた王朝（君主の系列あるいはその系列が支配した時代）です。この450年間の間には本当に喜怒哀楽が激しい歴史を持っています。そんな王国の国王とはどんな人だったのでしょうか。

・　万世一系ではない王族

万世一系（ばんせいいっけい）とは、永久に一つの系統が続くことで、日本の皇室・皇統（天皇の血筋）がそれにあたります。琉球の国王は実はそうではなく幾つもの血筋の異なる王統が交代しています。

※　琉球を統一した尚巴志王（しょうはし）

※　第十七代尚コウ王(しょうこうおう)の色彩復元図

・　架空の王統「天孫氏」

琉球最初の王統は「天孫氏（てんそんし）」と言われています。25代目まで続き、合計17､802年間続いたそうです。各王の寿命の平均を出してみると何とびっくり「712歳」。しかも450年しか琉球王国は存在していませんので、お分かりの通り完全なフィクションです。別名：神の子の王統と言われています。日本で言う神話のようなお話だと思って下さい。

※　琉球民族の元とされる天孫氏

・　源頼朝の従兄弟「舜天」

まだまだ琉球王国にはなっていませんが沖縄本島の真ん中にあった中山（ちゅうざん）国最初の王統がこの「舜天（しゅんてん）王統」です。舜天王のお父さんは源為朝（みなもとのためとも）と言われていて、「舜天」は簡単に言うと源頼朝（みなもとのよりとも）の従兄弟（いとこ）になります。しかしこの話は信憑性が疑問視されています。もし、本当ならば琉球文化圏の初代王統は源氏だった事になります。沖縄本島北部の運転港（うんてんこう）に為朝が上陸した石碑が残っていますが建てられたのは大正時代（1912年以降）の沖縄県になってからです。更に、この石碑の文字を担当したのは日清・日露戦争で有名な「東郷平八郎氏」、この話が琉球民族の元々は日本にルーツがある証拠とされています。因みに既にこの時点で、上記の「天孫氏」とのつながりはありません。

※　舜天らしき肖像画　葛飾北斎作

※　源氏の家系図

・　「英祖」王統

「英祖（えいそ）王」は、実は最初の天孫氏王統の血族とされています。英祖王統は5第90年間中山国を治めた王統です。農業に力を入れる政策を推し進め、租税の公平化をはかった王統で、馴れ初めはともかく実在した王統の可能性が高いとされています。舜天王統自体も、その存在が不確定な王統なのです。

※　英祖の墓「浦添ようどれ」

・　琉球王国の方向性を決めた王統

察度王統（さっとおうとう、1350年 - 1405年）は、14世紀・琉球の王統。初代・察度とその息子の武寧の二代・56年間続いた。この頃はまだ琉球王国は統一はされておらず、察度は中山王として即位していた。後の琉球王国のベースとなる冊封体制を始めた人物でもある。ただ、時代は琉球版戦国時代で、この後琉球を統一した「尚巴志（しょうはし）」に滅ぼされてしまいます。

※　察度王

・　第一尚氏王統

遂に琉球王国は尚巴志の手により統一に成功します。その時、正式に明国から琉球王国の王として冊封されて晴れて初めての初代琉球王国の王となったのが尚巴志です。王統としては父の一代目「尚思紹（しょうししょう）王」（※こちらは琉球王国統一前の中山国の王として即位）に次ぐ2代目の王です。

※　第一尚氏家系図

・　第二尚氏王統

琉球王国も初期はまだ政治が安定していた訳ではありません。言ってみれば各地の実力者を力で押さえつけていた状態だったので隙あらば王の座を狙われていたのは常でした。第一尚氏王統の6代目「尚泰久（しょうたいきゅう）王」の重役だった「金丸（かねまる）」という人物がクーデターを起こし7代目にとって代わり王になります。この時に「尚」の性を引き継ぎ「尚円（しょうえん）」を名乗った事で第一尚氏王統と第二尚氏王統の分類が出来ましたが、実際は第一尚氏王統と全く血の繋がりの無い王統です。そして、この王統で琉球王国は「琉球処分」をむかえ、沖縄県となります。

※　「尚円王」肖像画